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学生・研修医の方へ

乳腺外科とは

名古屋市立大学 乳腺外科では、乳腺疾患(主に乳がん)の診断と、乳がんの治療(外科療法、薬物療法)を行います。消化器や呼吸器などの臓器には「内科」「外科」があるので、診断と外科治療は内科と外科がそれぞれ分担しています。しかし、一般に乳腺疾患を扱う「内科」というものはないため、乳腺外科が乳腺疾患を担当することになります(「乳腺内科」を標榜している施設もありますが、主に「化学療法を主体とした薬物療法」を担当しています)。言い換えれば、乳腺外科とは「乳房(乳腺組織)という臓器を扱う診療科」です。最近では「乳腺外科」ではなく「乳腺科」という名称を標榜している施設も多くなってきました。

日本における乳がん罹患者数は増加の一途を辿っています。このような社会的なニーズに応える形で、2004年10月に「日本乳癌学会 乳腺専門医」の制度ができました。しかし、専門医の数は患者数の増加に追いついていない状況であり、「日本乳癌学会 乳腺専門医」の社会的なニーズはとても大きいものがあります。これは、皆さんが習得した知識や技能を生かせる場が大いにあるということを意味しています。

乳腺外科医は、上述したように、乳腺疾患の診断(マンモグラフィの読影など)、乳腺疾患の外科療法、乳がんの薬物療法、乳がん患者の終末期医療など、その診療範囲は非常に広いため、見方を変えれば、自分自身のライフスタイルの変化に応じて、仕事の内容を選ぶことも可能と言えます。例えば、女性医師であれば、子育てに忙しいときには、外科から離れて、乳腺疾患の診断(マンモグラフィの読影など)だけに専念するという選択肢も可能です。

名古屋市立大学 乳腺外科学分野とは

名古屋市立大学 外科 乳腺グループには、第二外科および腫瘍・免疫外科での時代を通して40年ほどの歴史がありますが、この2016年6月1日に、名古屋市立大学大学院 医学研究科 乳腺外科学分野が新設され、ひとつの新しい外科学教室として出発することになりました。

名市大外科乳腺グループは、1980年初頭に、小林俊三先生(旧第二外科学講座助教授)がその礎を築かれました。小林先生は、早くから、外科学の研究に「分子生物学」の手法を取り入れられ、乳癌の分子メカニズムを探求する外科医として、乳癌の臨床・研究において日本の先駆者でありました。その小林先生の研究を、岩瀬弘敬先生(現 熊本大学大学院 乳腺・内分泌外科分野教授)が、そのあと、山下啓子先生(現 北海道大学大学院 乳腺外科学分野教授)が引き継ぎ、現在は、遠山竜也先生が乳腺外科学分野の教授として、診療・研究の指導にあたっています。

名古屋市立大学 乳腺外科の主な関連病院

施設名 病床数 乳がん症例数(2015年)
愛知県がんセンター中央病院 500 440
刈谷豊田総合病院 710 142
豊川市民病院 558 132
名古屋市立西部医療センター 500 109
トヨタ記念病院 513 73
名古屋市立東部医療センター 498 36

名古屋市立大学 乳腺外科学 研修制度

(1)初期研修(2年間)

名古屋市立大学病院初期研修プログラムを利用されても、それ以外のプログラムを選択されてもかまいません。詳しくは、名市大初期研修の関するホームページ、または、名古屋市立大学病院 総合研修センターのFacebookをご覧ください。

名市大乳腺外科に関連する名市大以外の初期研修プログラム例:

  など

(2)後期研修(外科専攻医、3年間)

初期研修を終了したのち、主に名古屋市立大学外科関連病院で外科専攻医として3年間勤務していただきます。「乳腺専門医」を取得するためには、基盤学会である日本外科学会「外科専門医」を取得するする必要がありますので、この3年間は「外科専門医」を取得するための修練を積んで頂きます。乳腺の専門医として仕事をしていくうえで、消化管や呼吸器疾患の基本的手技を習得することは非常に有益です。例えば、乳がん胸膜播種で胸水に対する処置をするとき、呼吸器外科で学んだ技術を生かせます。

外科専門医取得に必要な条件

診療経験

外科専門医制度修練施設において以下の手術を経験して頂きます。各領域の症例数は術者または助手として経験する手術手技の最低症例数を示します。

(3)後期研修終了後の進路について

5年間(場合によってはそれ以上)の研修終了後の進路について説明します。
研修終了後は、博士号を取得するために大学院(乳腺外科学分野)に入学して頂き、名市大乳腺外科学分野にて研究と診療を行うことを基本としています。

最近のがん診療の進歩はめざましく、様々な薬剤が開発されてきました。これらの薬剤を、適した患者さんに、適した時期に、適した用量で使用するためには、単に薬剤の添付文書の知識だけでは不十分であり、その薬剤の分子メカニズムを十分に理解しておく必要があります。乳がん診療に対するモチベーションを高めるにも、診療のバックグラウンドとなる基礎知識を理解しておくことは非常に大切です。大学院での研究指導体制は整っていますので、全く研究の素養がなくても心配はいりません。大学院で研究することにより、乳がんの専門医としての幅がきっとさらに大きくなるとことと思います。

(4)大学院終了後の進路について

海外留学をしたり、名古屋市立大学 乳腺外科学分野の教員として研究・診療を継続したり、名市大乳腺外科関連施設にて乳腺内分泌外科スタッフとして診療に従事する、などの選択肢があります。皆さんがやり甲斐を感じる仕事を選択できるように最大限のサポートをさせて頂きます。

お問い合わせ先

当科にご興味のある方はお気軽に下記にご連絡ください。

研修担当者 近藤直人:nkondo@med.nagoya-cu.ac.jp

研修責任者 遠山竜也:t.toyama@med.nagoya-cu.ac.jp

乳腺外科医局 電話:052-851-5511(内線8231)

〒467-8602
名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地
Tel:052-851-5511(代表)