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乳がんの手術に関するQ&A

Q1:入院期間は?

Q2:遠隔転移をしないために乳房は全部切除した方がいいですか?

Q3:術後、胸の状態(再建なしの場合)は?

Q4:術後の生活で気を付けることは?

Q5:手術まで時間があくけど大丈夫?

Q6:術後どんな症状があったら受診したほうが良い?

Q7:術後の通院頻度は?

Q8:診断は手術の前後で変わることがある?

Q9:センチネルリンパ節生検とは?

Q10:術後の下着やパッドはどうしたらいい?

Q1:入院期間は?

A:当院では乳房部分切除術で3泊4日(術後2日)、乳房全切除もしくは腋窩リンパ節郭清術を行った場合で6泊7日(術後5日)の入院期間となります。

Q2:遠隔転移をしないために乳房は全部切除した方がいいですか?

A:手術で乳がんがきちんと取り切れており、適切な術後療法(放射線や薬物療法)が行われていれば、乳房温存療法を行った方と乳房全切除術を行った方の予後に差はありません。

Q3:術後、胸の状態(再建なしの場合)は?

A:手術をした側の二の腕や、脇~背中にかけては、ピリピリ、つっぱるような痛みがありますが、退院後も痛み止めを常時飲まなくてはならないような場合はほとんどありません。また、手術後から漿液腫(しょうえきしゅ)といって胸や脇の皮下に浸出液(体液・リンパ液など)が溜まる方がいます。浸出液が溜まることで胸が膨らんでくるため、驚かれる方がいますが、これは術後の自然な経過です。浸出液が溜まることで、つっぱり感や痛みを感じることがあるので、その場合には針を刺して浸出液を抜く処置を行います。術後の皮膚は痛みに鈍くなっているため、処置で痛みを感じることはありません。浸出液の量によっては定期的に処置へ通院が必要になることがあります。

Q4:術後の生活で気を付けることは?

A:術後の生活(家事や仕事、飲食など)においては、制限は特にありません。これまでと変わらない生活をしていただいて構いませんが、心配な点に関してはいつでもご相談ください。

Q5:手術まで時間があくけど大丈夫?

A:当院では手術が行われるまで1‐2か月待機期間がありますが、手術を待つ間に乳がんが進行してしまうのではと心配される方は多いと思います。しかし、がん細胞ができてから乳がんと診断できるしこりができるまでには、数年年経過していると推定されます。待機期間の間に方針を変更しなければならないほどがんが進行してしまう可能性は低いと考えられます。

Q6:術後どんな症状があったら受診したほうが良い?

A:傷の周りが赤黒く変化し、熱や痛みを伴う場合は感染が疑われます。また、手術をした側の腕だけが浮腫んできた場合にはリンパ浮腫が疑われます。どちらも早期に対応することで、悪化を防ぐことができるため、可能な限り早い日時での受診予約をお願いします。

Q7:術後の通院頻度は?

A:退院後の初回受診は退院の約2週間後に予定されます。その後の定期通院に関しては術後の治療方針(薬物療法や放射線治療)によって異なります。術後に漿液腫(しょうえきしゅ)が生じた場合には、処置のため通院が必要になることがあります。浸出液の溜まりが早い方では、最大で週3回通院が必要となることがあります。また、当院では近隣の病院・クリニックと地域連携診療を行っています。治療が一段落し、ホルモン療法のみとなった方は近隣の病院で、当院と連携しながら治療や経過観察を行います。

Q8:診断は手術の前後で変わることがある?

A:術前の生検で観察できる部分は腫瘍のごく一部です。そのため、手術で摘出した乳腺組織やリンパ節は、病理検査で改めて全体の顔つきや性質、転移の有無について確認します。センチネルリンパ節についても、術中迅速診断(手術中に迅速で行う病理診断)で転移陰性だったものが、術後にしっかりとした処理をして確認することで、転移陽性の診断に変わることもあります。診断の変更内容によっては術後の治療が追加・変更になることや、追加手術を勧めることもあります。

Q9:センチネルリンパ節生検とは?

図:センチネルリンパ節

A:センチネルリンパ節とは、腫瘍(乳がん)からのリンパ流が最初に到達するリンパ節と定義され、その領域リンパ節のなかで最も転移の可能性の高いリンパ節です。センチネルリンパ節は、領域リンパ節転移における「見張り役のリンパ節」とも言えます。センチネルリンパ節生検とは、センチネルリンパ節にがん細胞があるかどうかを調べる検査です。「ラジオ・アイソトープ(RI)」と「色素」を用いて見つけます。注射をするRIの量は骨の転移診断のための骨シンチと呼ばれる検査で使用される放射線量の約50-100分の1で、身体への被爆の影響は問題ありません。色素についても人体に悪影響をおよぼすようなことはほとんどありません。手術当日または翌日に、注射した色素の影響で、尿の色が青または緑色になりますが心配はいりません。

Q10:術後の下着やパッドはどうしたらいい?

A:手術直後や放射線治療は、痛みなどで腕があまり大きく動かせない場合があるため、着脱が楽な前開きでやわらかな下着が適しています。痛みがやわらぐまではノンワイヤーでやさしい素材のソフトブラジャーやカップ付きのキャミソールに、軽量のパッドの組み合わせがよいでしょう。傷が落ち着いた1‐2か月後頃からは手術前と同じ下着を使用できます。いずれの時期も、必ずしも乳がん専用のブラジャーを着用する必要はありません。乳房再建術を受ける場合には、形成外科からの指示に従ってください。

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