初期研修プログラム

産科婦人科重点研修プログラム(産婦人科コース)

産科婦人科重点研修のポイント

  1. 診察の介助を経験しながら、基本的な産婦人科診療技術(内診や画像診断など)を習得できる。
  2. 生殖医療、周産期医療、婦人科腫瘍などの専門的先端医療の現場を体験することができる。
  3. 産科・婦人科に関連した、麻酔技術や未熟児・新生児の管理技術を学ぶことができる。

研修について

1年目に内科を6か月間集中研修するなど、女性のためのプライマリーケア能力の基盤をしっかりと養います。多数の指導医のもと幅広い臨床研修を重ね、本来であれば3年次の専攻医研修で経験する産科婦人科の基本的手技を2年次に習得することができます。また、2年次からは指導医と共に主治医となり、患者さんに積極的に関わることができるのも大きな利点です。

モデルコース

大学2年コース、たすきがけコースと同じようにローテートすることも可能です。

1年目

4月 必修6ヶ月 総合診療科・総合内科
5月 消化器内科
6月 循環器内科
7月 呼吸器・アレルギー内科
8月 神経内科
9月 総合診療科・総合内科
10月 必修1ヶ月 救急科
11月 必修1ヶ月 外科
12月 必修1ヶ月 小児科
1月 選択1ヶ月 産科婦人科
2月 選択必修1ヶ月 産婦人科
3月 必修1ヶ月 麻酔科

2年目

4月 選択2ヶ月 産科婦人科
5月 小児科(NICU)
6月 必修1ヶ月 地域医療
7月 必修1ヶ月 精神科
8月 選択4か月    産科婦人科
9月 その他選択科目
10月
11月
12月必修1ヶ月救急科
1月選択4か月 産科婦人科
2月
3月

※4週間を1タームとしてローテートするため、実際のローテートは月単位ではありません。

  • 必修科目:内科24週、救急科8週(1年次4週、2年次4週)、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、麻酔科4週、精神科4週、地域医療4週
  • 選択必修科目:産科婦人科1ヵ月
  • 選択科目:約30診療科を選択 (診療科はこちら
  • 短期研修:大学病院基盤型研修プログラムのみ最大3ヶ月まで約50の連携病院での研修が可能 (連携病院一覧はこちら

産科婦人科について

産科婦人科は女性がかかるすべての疾患を診断して治療する、女性のためのプライマリーケアを行う能力が必要です。当院の外来や病棟、臨床シミュレーションセンター(http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/simncu/)において、基礎能力を身につけた上で生殖医療、周産期、腫瘍などを専門として技術を習得していきます。特に全国に先駆けて行われた出生前診断・胎児治療および不育症(習慣流産)治療は多くの実績を残し、最近では着床前診断にも取り組んでいます。また、臨床遺伝医療部による遺伝性疾患に対する診断、カウンセリング、治療を学ぶことができるのも大きな魅力です。

プログラム責任者からのメッセージ

彩りのある人生を


 プログラム4責任者
産科婦人科・助教 西川 隆太郎

産婦人科としての人生は、常に女性の傍らに立ち、人生における様々なイベントを乗り越えるサポートをするという事に尽きます。

世界の女性達の、それぞれの輝かしい“人生“という舞台に共に立つ黒子として、その女性がより輝けるように、そして困難に立ち向かう勇気を持てるように、我々は日々最善を尽くしています。そして、それぞれの女性の人生を支えつつも、一方で我々産婦人科医は、同時に自分の人生も彩りのあるものとして輝かせる事の出来る人種でもあります。それはすなわち産婦人科医の人数が以前と比して増えてきており、各職場でのQOLも格段に向上し、そしてインカムも高いレベルを保ちつつ、なにより医師としての存在意義をフルに実感できる職場、が実現できているからです。

君たち若者は、日々いきいきと奮闘する我々の背中を追いかけて、そして追い抜いてゆくべき存在としてこの世界に入って来て欲しいと思っています。同じ方向を向き、進んでゆく同志として共に働き、この産婦人科医という人生を享受して欲しいと願います。プログラム4責任者としての自分の役割は、そんな輝かしい君たちの、“産婦人科医”という舞台に共に立つ黒子だと思っています。