臨床研修歯科医

歯科口腔外科 渋谷恭之先生

名市大病院の初期研修プログラムの特長

プログラムAの研修期間は、当学附属病院の病棟で約3か月、外来で約8か月、研修協力施設で約1か月であり、プログラムBは当学附属病院の病棟と外来でそれぞれ約3か月、医学部附属西部医療センターで6か月です。研修内容の6~7割程度は口腔外科疾患への対応であり、全ての研修に指導医が付きます。

病棟では入院患者の管理や埋伏歯抜歯を実際に行ってもらいます。外来では口腔外科疾患の診療補助や周術期の口腔管理に加えて、研修医が主体的に補綴や保存診療を行える予約枠を週1日設けています。またプログラムAでは研修協力施設(名古屋市立大学医学部附属東部医療センター、名古屋徳洲会総合病院、愛知県医療療育総合センター中央病院等)で様々な障害をお持ちの方に対する歯科研修をしてもらいます。1年間の研修修了後には当院のシニアレジテントになることが可能です。

指導の上で重視していること

最も重視していることは全身を意識した研修です。医学部附属病院の1員として医師や看護師、薬剤師などの多職種と共に行う研修は、歯科医師としての第一歩を踏み出す先生方に、何ものにも代え難い財産になると思います。

学生のみなさんへ

口腔外科に関する勉強はもちろん大切ですが、卒後に手薄になってしまう口腔外科以外の科目の習得がむしろ学部学生時代には重要です。しっかりと勉強に励んで下さい。

研修医のみなさんへ

研修の1年間で何もかも習得することは困難です。研修1年間で習得できなかったことはシニアレジデントの最初の2~3年で十分に修練できますので、長い目で研修計画を立てることをお勧めします。