学生実習
当院の実習生受入れ体制
私たち薬剤部は、2010年度より薬学部5年生実習を受け入れてきました。2010年度に受け入れたのは全て名古屋市立大学(名市大)の学生でしたが、2011年度以降は、さらに近隣他大学の学生2名を加えて1期あたり12名を受け入れることとなり、複数大学の多人数の学生による積極的な実習が行われることを期待しているところです。
指導薬剤師は、調剤(計数・計量調剤、注射薬調剤)、医薬品の管理・供給・保存、医薬品情報、院内製剤、がん化学療法の各実習においては、該当する係の係長と所属する薬剤師が担当します。治験管理業務の実習においては、本院の臨床試験管理センターとも連携して同センターの担当者が指導にあたります。また、がん化学療法では、私たち薬剤部での実習の特徴でもありますが、実際に学生にも抗がん剤調製(調剤)を体験してもらいます。
病棟業務は、ほぼ全日程をとおして実習できるようカリキュラムを構成しており、担当病棟の薬剤師1名が学生1名の指導薬剤師を担当します。また、複数の領域を学べるよう、前半、後半で指導薬剤師は2名で担当しています。実習最終日には11週間の成果として症例報告会を開催し、学生が経験した複数症例の中から1例について自身の臨床的成果や反省を発表してディスカッションを行います。
この他にも、チーム医療を学ぶために感染対策チーム(ICT)や緩和ケアチーム(PCT)などのチームラウンドに同行など、臨床現場で患者・医療者双方から必要とされる臨床力ある薬剤師の育成に力と情熱を注いでいます。
実習実績
年度 | 実務実習 | |
---|---|---|
名市大 | 他大学 | |
2014年度 | 30名 | 6名 |
2013年度 | 30名 | 6名 |
2012年度 | 30名 | 6名 |
先輩の声 ~実習を終えての感想~
実習では、薬剤部のいろいろな部門の仕事を1週間ごとにローテーションしながら経験させていただき、内容が盛りだくさんで、終わってみるとあっという間だったというのが一番の感想です。薬剤師さんの中には年の近い方や業務の合間に話しかけてくださる方も多く、最初は緊張していた私も1カ月もたたないうちに環境に馴染むことができました。一番印象に残っているのは、実習の最後の症例報告会です。薬剤管理指導で関わった患者さんについてその指導内容などを発表するもので、準備には苦労しましたが、それを終えたときには大きな達成感がありました。実習を充実した時間にするには、薬剤師さんにいろいろ質問をしたり、積極的に実務に参加することが大事だと思います。特に薬剤管理指導は、実際に患者さんと話をする貴重な機会なので、これから実習をされる方は、ぜひたくさん指導に関わって臨床現場を体感すると良いと思います。
実習生が9人もいて心強かったこともあり、楽しい雰囲気で取り組めました。一度にこれだけの人数を受け入れ、厚いご指導をして下さった薬剤部をはじめスタッフの皆様には本当に感謝しています。6年制に期待される薬剤師の積極性を現場に触れて改めて考えさせられました。 実習で得た経験は、これから将来薬剤師として働くにあたり直接活かせることばかりだと思います。この貴重な経験を同期の仲間と共有し、また後輩に伝え、日々精進したいと思います。
実習に関するお問い合せ先
実習を希望される方は、下記よりお問い合せ下さい
- 名古屋市立大学病院 薬剤部 医薬品情報室
- 電話番号:052-851-5511(代表)