Recruitment information

本学へ進学し、環境労働衛生学分野で研究を希望される方へ

①本学の応募要領をよくお読みください。


② 当分野のホームページをご覧頂き、研究内容などをご確認ください。 不明な点があれば、お気軽にお問い合わせ下さい

③下記の「よくあるお問い合わせ(FAQ)」もお読みください。進学に際し、個別の事情にも可能な限り対応いたします。

④出願したい方は、アポイントを取り、出願前に当分野(教室)へご相談にお越し下さい。教室員や研究室を紹介します。

 

よくある問い合わせ

修士・博士課程進学に関する質問(共通)

Q.私は医学科出身ではありませんが、将来も含め やっていけるでしょうか?

大丈夫です。社会医学は学際的な領域なので、さまざまな専門性、バックグラウンドをもつ人が力をあわせて問題を解決することが必要です。ちなみに、現在の教員の出身学部は医学部(医学科及び保健学科)と工学部です。

なお、就職に関しては、研究テーマのひとつである「化学物質のリスク評価」で修得する機器分析(質量分析)の技術は、製薬・環境系をはじめ、さまざまな分析の仕事に就く上で非常に強力な「売り」となります。研究を通じて実力をつければ、民間への就職に困ることはないでしょう。

Q.文系出身ですが、やっていけるでしょうか?

社会医学分野では、医療経済学・病院管理学、精神保健学など、文系出身者が活躍できる領域があります。ただし、当教室で募集・研究指導する対象として、医療系または理系学部を卒業していない方は想定しておりません。現在準備できる研究テーマの範囲で、規定の年限での学位取得には困難が予想されるためです。

Q.生物を勉強していないのですが、大丈夫ですか?

教育方針に書きましたが、頑張る覚悟があれば大丈夫です。

Q.やりたい研究があります。現メンバーのテーマには ないようですが、できますか

指導のマンパワーが限られていること、また、学位研究にふさわしいか、規定の年限でまとまるかという点を考慮する必要がありますので、原則として教室で行っているいずれかの研究テーマを選択していただきます。ただし、社会人で自分のフィールドを持っている場合等、学位研究として対応できる可能性がある場合は検討しますので、相談して下さい。

Q.実家から通っており夜遅くまで研究することが できませんが、大丈夫でしょうか?

安全上の理由から、夜遅くまで教室に残ることは推奨しません。男性、女性を問わず、十分に人通りがあるうちに帰宅して下さい。実際問題として、翌日に疲労が残り、結果として大学に来る時刻が遅くなるような生活では、社会人として通用しません。夜遅くまで残っていても朝が遅い人には注意を与えます(夜型の生活はだめです)。

Q.研究室にコアタイムはありますか?

社会人研究生・研究員を除き、原則として、朝10時までに研究室に来るようにしてください。研究のテーマ、身分、立場等によってはこの通りにいかない場合がありますが、帰宅時刻が遅くならないようにするために、1日の開始は遅くならないようにしましょう。

Q.バイトをしたいのですが、可能ですか?

修士課程の場合は、研究に支障のない範囲で、コアタイム以外に限って許可します。研究に支障が生じている、と思える場合には事情を訊くなど注意を与えます。実験に差し支えるので、基本的に週末以外のバイトはできないと思って下さい(動物実験を行う場合など、週末のアルバイトでも研究に支障が生じる場合があります)。修学に必要な費用については十分な準備をして進学して下さい。  
 博士課程の場合は、その人の年齢、扶養する家族の有無、履修・研究内容等の事情が人により異なるので、出願前にご相談下さい。ただし、一部の国家資格(医師、歯科医師等)を利用したアルバイト以外は、それで生計をたてることと大学院生としての身分とは両立できないことを、あらかじめご承知下さい。
 1カ月にどのくらいの収入が必要かは人により異なり、そして、大学院生のバックグラウンドが多様ということは、収入の多い人もいれば少ない人もいるということを意味します。すなわち、似たような研究をしている大学院生の間で、経済面に関しては社会の縮図と言える格差が出現します。特に、医師免許取得者に対しては、医師不足に由来するさまざまな仕事(アルバイト)の依頼が、本人が望む望まないに関わらず集中します。社会からの要請という側面があり、断れない場合もありますが、そうした機会のない人にとっては羨ましく見えることもあるでしょう。こうした状況がとても気になる人は、研究室の生活があまり快適ではないかもしれません。
 なお、正規の学費や自分で勉強する費用以外に、教室運営や行事への参加等に費用がかかる場合があります。収入の多い院生の方には応分の負担をお願いすることがありますので、ご協力ください。 。

Q.修学に金銭的な援助はありますか?

日本学生支援機構の奨学金が代表的なものですが、他の民間財団等から奨学金が受けられる場合もあります。本人や家庭の収入金額によっては、授業料の減免制度もあります。詳しくは医学部事務室までお問い合わせ下さい。なお、博士課程の場合、狭き門ですが日本学術振興会の特別研究員に採用されると、生活が保障され、また、研究者としてのキャリアパスともなりますので理想的です。

 

修士課程進学に関する質問

Q.卒業生の進路を教えてください。

就職、博士課程への進学のふたつの可能性があります。

 

Q.博士課程には進学をせずに修士課程終了後 就職を考えていますが、可能ですか?

もちろん可能です。そのような希望の方にも、修士課程の門は開かれています。

 

Q.就職先がみつからないので、修士課程への進学を考えています。2年後、就職先を斡旋してもらえますか?

消去法で進学を選択される方は、当分野での研究生活が苦痛に感じられることと思います。他の道を選ばれることをお勧めします。


 博士課程進学に関する質問

Q.医学科卒業者(または卒業予定者)で、社会医学に興味がありますが、同級生のほとんどが臨床に進むので、他人と違った進路をとることに不安があります。将来は大丈夫でしょうか?

大丈夫です。臨床研修必修化後、基礎・社会医学分野に進む医学科出身者が激減していて、全国的に問題になっています。この分野を背負って立つ自覚を持って努力すれば、必ず道は開けますので、心配する必要はありません
今日は職業病、公害病が多発する時代ではありませんので、医師としてこの分野にどのような魅力があるか、わかりにくいかもしれませんが、化学物質のリスク評価ができる数少ない専門家に、社会的な仕事が集中しています。臨床とはまた異なった醍醐味を感じることができるでしょう。なお、希望者には、日本産業衛生学会専門医や労働衛生コンサルタントなどの資格取得への指導もします。詳しくは話を聞きにいらして下さい。

Q.医学科卒業予定者です。将来の進路として、社会医学系を考えています。臨床研修先を選ぶ上でどのようなことに留意したらよいですか?

社会医学を専攻する場合も、臨床研修の経験は重要です。健康の対極にある病気の状態を実感として理解することは、研究の方向性、位置づけを探る上でとても重要な基盤になります。また、将来にわたり、医師としてのアドバイスを求められる機会が多々ありますし、臨床医と共同で仕事をする場合など、臨床の感覚を理解しておいた方がよい場面も多くあります。臨床研修では、まずコモンディジーズをきちんと診療する経験をできるだけ積むようにして下さい。 ただし、留意していただきたいのは、社会医学者としての専門性を身につけ、トレーニングにするには一定の期間が必要ということです。臨床研修を始めると、最初の数年は臨床力がめざましく伸びていくことが自覚され、臨床力をもう少し伸ばしてから大学院に入ろう、と思うようになるかもしれません。もちろん、臨床医を何年もやってから社会医学者になり、大成する方もみえますが、臨床医としての期間が延びることは、社会医学の教育研究者として中途半端になる危険と隣り合わせです。社会医学を将来の進路の可能性として考えられたら、まずは一度環境保健学教室にご連絡下さい。その方にあったアドバイスをいたします。

Q.社会人で平日の夜と土日しか通うことができませんが、 単位の取得は可能ですか?

修了に必要な授業科目は夜間にも開講されていますが、実験系の研究テーマの場合、日中でないと実験ができなかったりするので、夜や週末のみの研究では十分な履修ができません。テーマによって教室として対応できる場合とできない場合とがありますので、まずはご相談下さい。

Q.博士号取得後の進路を教えてください

年齢、性格及び適性、保持する資格によってどういう進路の可能性があるのか、またベスト(あるいはベター)であるかは人それぞれです。あとで悔いが残らないよう目標を目指して努力することと同様に、広く自分の可能性を考えることも大事です。人事にはタイミングというものがあり、これは必ずしも実力とは対応しません。 
 大学院生の数が増えているのに対し、逆に大学の教育研究職のポストの数は減っているため、率直に言って大学の教育研究職はきわめて狭き門です(医師免許保持者に関してはこの限りではありません)。公的な研究所の常勤職も同様です。したがって、これらの道を目指す場合、通常はまず、任期制のポスドク(博士研究員)につくことが当面の目標になります。これもかなりの狭き門ですが、近年、ポストの数は徐々に増えてきました。研究を続ける中で留学したいと思うようになるでしょうし、あとは実力と運次第です。
 一方で、近年は研究所を有するなど一定規模にある企業が、博士号取得者の採用に積極的になってきているようです。自分で研究計画を立案し、実行し、結果をまとめて次につなげる発表がきちんと英語でできる人へのニーズは、確実にあります。海外の求人機関から、適した人がいないか問い合わせが来ることもあります。
 この他に、行政職への道や、医師の場合は産業医、保健所・健診機関等の公衆衛生医、臨床医の道があります。可能性はその人次第であり、どの道に進んでも、大学院で研究に打ち込んだ経験は役に立つことと思います。
 いずれの進路をとる場合にも、適切なアドバイスと支援を行います。ただし、修士課程の項にも書きましたが、消去法で博士課程進学を選択される方にはイバラの道しか待っていませんので、他の道を選ばれることをお勧めします。


の他、進学に関する質問などはお気軽にご相談ください。