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黄斑円孔
 眼のなかにつまっている寒天の様な物質(硝子体)が変性し、網膜(カメラでいうとフィルムに相当する神経膜)の中心部(黄斑部)を引っ張ることにより網膜に穴を開けてしまう病気です。網膜の中心部分(黄斑部)に出来やすい為、黄斑円孔といいます。見ようとする中心が、暗点になって見えません。老化や外傷が発症に関与するとされ、片眼にある患者さんの10%は両眼性となります。症状は視力低下、変視症をきたします。

 黄斑円孔の
 眼底写真

治療(手術)方法について
 手術は眼球の白眼の部分に針くらいの小さな穴を3箇所あけてそこから特殊な機械を使用し、硝子体を切除、吸引、除去します。円孔の縮小閉鎖のために、眼内にガスを注入し網膜を固定します。ガスを正確に網膜の穴に当てなければならないため、術後1週間はうつむきの姿勢をとってもらいます。術中の透見性確保と術後白内障進行予防のためにできるだけ白内障手術も同時に行います。
 手術以外に治療法はありません。放置すると徐々に円孔が拡大し視力が低下します(手術による回復も困難になってしまいます)。
 視力は手術の影響で術後いったん低下した後、数ヶ月かけて回復してきます。視力は平均して1〜2段階程度向上します。若年者、術前視力がよい例、発症後期間の短い例が、視力が改善しやすいです。