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糖尿病網膜症
 糖尿病とは高血糖が続くことにより血管に糖分が詰まり、全身の血管が閉塞・破綻出血を繰り返す病気です。特に眼の網膜(カメラにたとえるとフィルムに相当する神経膜)の血管は非常に細く弱いため、最初に合併症をきたします。それが糖尿病網膜症です。
 糖尿病にかかって約10年で単純型網膜症(少数の出血)が発症します。その後徐々に進行し増殖型(網膜虚血・増殖血管)になります。視力は病期が進めば進むほど急激に低下してきます。増殖型になってからも、放置しますと大量出血や黄斑症(網膜中心部に滲出物が蓄積)をきたし、3〜6年で新生血管緑内障・増殖性網膜剥離・完全網膜虚血により失明してしまいます(成人の失明原因の第1位)。

 糖尿病網膜症の
 眼底写真

治療について
 網膜症発症前と単純型網膜症の時期には内科治療が主体となります。眼科では検査による進行状況の把握を行います。網膜症は高血糖・長い罹病期間・腎障害・高血圧・高脂血症・喫煙歴などの要因により進行します。できるだけ内科治療を厳しく行うことにより網膜症の発症や進行を抑えることができます。増殖型網膜症に移行する頃からレーザー治療が必要になります。レーザー治療は放置した場合と比較して網膜症の進行速度を約1/3にすることができます。それでも進行し、大量出血や黄斑症により視力低下した場合は硝子体手術が必要となります。