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Selected publications
Histamine H3 receptor inverse agonists/antagonists influence intra-regional cortical activity and inter-regional synchronization during resting state: an exploratory cortex-wide imaging study in mice
Kaita S, Morishita Y, Kobayashi K, Nomura H*.
Mol Brain. 2024 Nov 27;17(1):88
ヒスタミンH3受容体インバースアゴニスト/アンタゴニストが安静時の皮質領域内活動と領域間同期に影響を及ぼすことを明らかにしました。
Chemogenetic activation of histamine neurons promotes retrieval of apparently lost memories
Yokoi Y, Kubo A, Nishimura K, Takamura Y, Morishita Y, Minami M, Nomura H*.
Mol Brain. 2024 Jun 15;17(1):38
ヒスタミン神経の活性化によって、忘れた記憶を再び思い出せるようになることを明らかにしました。
Evaluation of behavioural selection processes in conflict scenarios using a newly developed mouse behavioural paradigm
Miyagami Y, Honshuku Y, Nomura H, Minami M, Hitora-Imamura N*.
Sci Rep. 2023 Nov 16;13(1):20006
葛藤状況における行動選択を解析するマウスの新しい行動課題を開発しました。
The impact of pitolisant, an H3 receptor antagonist/inverse agonist, on perirhinal cortex activity in individual neuron and neuronal population levels
Hirano K, Morishita Y, Minami M, Nomura H*.
Sci Rep. 2022 May 12;12:7015
ヒスタミン神経系を活性化するH3受容体拮抗薬ピトリサントが嗅周皮質の神経活動を調節するメカニズムを明らかにしました。
Chronic pain-induced neuronal plasticity in the bed nucleus of the stria terminalis causes maladaptive anxiety
Yamauchi N, Sato K, Sato K, Murakawa S, Hamasaki Y, Nomura H, Amano T, Minami M*.
Sci Adv. 2022 Apr 29;8(17):eabj5586
慢性痛によって不安が引き起こされるメカニズムとして、分界条床核における可塑的な変化が関わることを明らかにしました。
Histamine: A Key Neuromodulator of Memory Consolidation and Retrieval
Nomura H*, Shimizume R, Ikegaya Y.
Curr Top Behav Neurosci. 2021 Aug
脳内のヒスタミンが記憶の固定化や想起を調節する重要な因子であることを総説にまとめました。
Prepronociceptin-Expressing Neurons in the Extended Amygdala Encode and Promote Rapid Arousal Responses to Motivationally Salient Stimuli
Rodriguez-Romaguera J, Ung RL, Nomura H, Otis JM, Basiri ML, Namboodiri VMK, Zhu X, Robinson JE, van den Munkhof HE, McHenry JA, Eckman LEH, Kosyk O, Jhou TC, Kash TL, Bruchas MR, Stuber GD*.
Cell Rep. 2020 Nov 10;33(6):108362.
分界条床核のPnoc発現ニューロンが速い覚醒反応を制御することを明らかにしました。
Central Histamine Boosts Perirhinal Cortex Activity and Restores Forgotten Object Memories
Nomura H*, Mizuta H, Norimoto H, Masuda F, Miura Y, Kubo A, Kojima H, Ashizuka A, Matsukawa N, Baraki Z, Hitora-Imamura N, Nakayama D, Ishikawa T, Okada M, Orita K, Saito R, Yamauchi N, Sano Y, Kusuhara H, Minami M, Takahashi H*, Ikegaya Y.
Biol Psychiatry. 2019 Aug 1;86(3):230-239.
ヒスタミン神経系を活性化する薬によって、失われた記憶が回復することを明らかにしました。
Visualization of cortical, subcortical and deep brain neural circuit dynamics during naturalistic mammalian behavior with head-mounted microscopes and chronically implanted lenses
Resendez SL, Jennings JH, Ung RL, Namboodiri VM, Zhou ZC, Otis JM, Nomura H, McHenry JA, Kosyk O, Stuber GD*.
Nat Protoc. 2016 Mar;11(3):566-97.
自由に動き回る動物の脳深部からin vivo Ca2+イメージングを行うプロトコールの詳細を発表しました。
Prefrontal dopamine regulates fear reinstatement through the downregulation of extinction circuits.
Hitora-Imamura N, Miura Y, Teshirogi C, Ikegaya Y, Matsuki N, Nomura H*
Elife. 2015 Jul 30;4:e08274.
恐怖の復元に内側前頭前皮質におけるドパミン放出が関与することを明らかにしました。
Memory formation and retrieval of neuronal silencing in the auditory cortex.
Nomura H*, Hara K, Abe R, Hitora-Imamura N, Nakayama R, Sasaki T, Matsuki N, Ikegaya Y
Proc Natl Acad Sci U S A. 2015 Aug 4;112(31):9740-4.
ニューロンの抑制自体が情報となり、記憶の形成や想起に寄与することを明らかにしました。
Long-delayed expression of the immediate early gene Arc/Arg3.1 refines neuronal circuits to perpetuate fear memory.
Nakayama D, Iwata H, Teshirogi C, Ikegaya Y, Matsuki N, Nomura H*.
J Neurosci. 2015 Jan 14;35(2):819-30.
遅発性に生じるArc/Arg3.1発現が記憶の維持に必要であることを明らかにしました。
Frontal association cortex is engaged in stimulus integration during associative learning.
Nakayama D, Baraki Z, Onoue K, Ikegaya Y, Matsuki N, Nomura H*.
Curr Biol. 2015 Jan 5;25(1):117-23.
前頭連合野における情報の収束が連合学習に重要であることを明らかにしました。
Synaptic plasticity associated with a memory engram in the basolateral amygdala.
Nonaka A, Toyoda T, Miura Y, Hitora-Imamura N, Naka M, Eguchi M, Yamaguchi S, Ikegaya Y, Matsuki N, Nomura H*.
J Neurosci. 2014 Jul 9;34(28):9305-9.
学習による扁桃体ニューロン集団の活動変化と、関連するシナプス可塑性を明らかにしました。
日本語総説・解説など
失われた記憶の想起を回復させるヒスタミンシグナル
野村 洋
日本薬理学雑誌 156(5) 292-296 2021年
ヒスタミンによって記憶が制御されること、そのメカニズムを概説しました。
最近の話題 行動実験のオートメーション化
野村 洋
日本薬理学雑誌 156(5) 312-312 2021年
動物の行動実験を自動で行う手法を紹介しました。
最近の話題 機械学習を用いた動物の行動解析
野村 洋
日本薬理学雑誌 156(4) 250-250 2021年
機械学習を用いて動物の行動を解析する方法を紹介しました。
【「もの忘れ」の科学;基礎と臨床】記憶の想起障害は回復可能か
野村 洋
老年精神医学雑誌 31(2) 149-155 2020年
記憶の想起障害とその回復について解説しました。
神経細胞の自発活動による記憶の調節
野村 洋
Annual Review神経 1-8 2020年
神経細胞の自発活動の重要性を解説しました。
失われた記憶の回復 : ヒスタミン神経系による記憶想起の調節について
野村 洋
Brain and nerve72(1) 69-74 2020年
ヒスタミン神経系によって記憶の想起がどのように調節されるかを解説しました。
不安障害に関わる神経回路 (特集 記憶エングラムの神経回路と精神疾患)
野村 洋, 人羅(今村) 菜津子
分子精神医学 18(2) 88-93 2018年
不安を制御する多領野ネットワークについて解説しました。
Press release
「忘れた記憶を再び思い出せるようにする神経細胞~記憶障害の改善を目指した取り組み~」(2024年6月20日)
プレスリリース「アレルギーに関わる「ヒスタミン」が脳の活動を調節するしくみを解明」(2022年5月12日)
プレスリリース「忘れた記憶を復活させる薬を発見 -既存の薬物で記憶痕跡の再活性化に成功-」(2019年1月9日)
プレスリリース 日経 産経 朝日 毎日
Awards
2024年5月
CINP 35th World Congress of Neuropsychopharmacologyにて、髙村侑希さん(D1)がThe Student Encouragement Awardを受賞しました。発表演題:Regulation of the transition between memory recall and non-recall by histamine neuron activity
2024年3月
第144回日本薬理学会近畿部会にて、貝田 千太郎くん(B5)が優秀発表賞を受賞しました。発表演題:ヒスタミン H3 受容体逆作動薬 / 拮抗薬による大脳皮質広域神経活動の調節
2023年12月
第33回神経行動薬理若手研究者の集いにて、平野匡佑くん(D4)がTakao Shimazoe Prize for Excellent Presentationを受賞しました。発表演題:連合学習における多領域の神経集団活動
2023年3月
2022年度 NCU Life Science + IBS ポスター発表会にて、髙村侑希さん(B5)が優秀発表賞を受賞しました。発表演題:ヒスタミン神経による連合記憶の想起促進
2022年9月
第73回 日本薬理学会北部会にて、髙村侑希さん(B5)が優秀発表賞を受賞しました。発表演題:記憶課題における結節乳頭核ヒスタミン神経細胞の活性化
2021年8月
第44回 日本神経科学大会にて、清水目倫太郎くん(M1)がジュニア研究者ポスター育成賞を受賞しました。発表演題:結節乳頭核ヒスタミン神経細胞の活性化による物体認識記憶の想起回復
2021年5月
日本薬学会北海道支部第148回例会にて、平野匡佑くん(D2)が学生優秀発表賞を受賞しました。発表演題:ヒスタミンH3受容体逆アゴニストによる嗅周皮質神経活動の調節
2021年3月
第30回神経行動薬理若手研究者の集いにて、平野匡佑くん(D1)と清水目倫太郎くん(B4)が優秀発表賞を受賞しました。発表演題(平野):ヒスタミンH3受容体逆作動薬による嗅周皮質神経活動の調節作用
発表演題(清水目):ヒスタミン神経活性化による記憶想起の回復
2021年3月
野村洋 寄附講座教授が「記憶・学習を司る神経回路機構および認知機能障害に対する創薬に関する研究」にて第36回日本薬理学会学術奨励賞を受賞しました。
Conferences
2024年7月
NEURO2024にて、野村洋 寄附講座教授がシンポジウムで発表を行いました。「Neuronal activity dynamics across brain regions regulate learning and memory」
また、野村洋 寄附講座教授、森下良一 寄附講座助教、髙村侑希(D1)がポスター発表を行いました。
「Dynamics of neuron activity and availability of memory retrieval」
「Neural mechanisms integrating sensory information evoked by diverse aversive stimuli to induce negative emotion: Role of the bed nucleus of the stria terminalis」
「Activation of the dorsomedial prefrontal cortex to the periaqueductal gray pathway facilitates overcoming fear and taking action in a Conflict Environments」
「Neural mechanisms integrating sensory information evoked by various aversive stimuli to induce negative emotion: Role of the central amygdala」
2024年5月
CINP 35th World Congress of Neuropsychopharmacologyにて、髙村侑希さん(D1)がポスター発表を行いました。「Regulation of the transition between memory recall and non-recall by histamine neuron activity」
2024年5月
第54回日本神経精神薬理学会 第34回日本臨床精神神経薬理学会 合同年会にて、野村洋 寄附講座教授が口頭発表を行いました。「記憶想起のゆらぎを調節する神経活動ダイナミクス」
2024年5月
第54回日本神経精神薬理学会 第34回日本臨床精神神経薬理学会 合同年会にて、森下良一 寄附講座助教がポスター発表を行いました。「記憶想起のゆらぎを制御するヒスタミン神経活動動態」
2024年3月
第97回日本薬理学会年会にて、井筒 蓮太郎くん(B3)、貝田 千太郎くん(B5)が口頭発表を行いました。「記憶想起を調節するヒスタミン神経活動動態」(井筒)
「ヒスタミン H3 受容体逆作動薬 / 拮抗薬による大脳皮質広域神経活動の調節」(貝田)
2023年12月
第97回日本薬理学会年会にて、横井雄斗 プロジェクト推進員がポスター発表を行いました。「Chemogenetic activation of histamine neurons promotes retrieval of forgotten object memory through perirhinal H2 receptor activation」
2023年12月
第33回神経行動薬理若手研究者の集いにて平野匡佑(D4)が口頭発表を行いました。「連合学習における多領域の神経集団活動」
2023年9月
生理研研究会記憶研究会2023にて、髙村侑希さん(B5)がポスター発表を行いました。「Histamine neuron activity regulates the transition between memory recall and non-recall」
2023年9月
第53回日本神経精神薬理学会年会にて、髙村侑希さん(B5)がポスター発表を行いました。「ヒスタミン神経による記憶想起の調節」
2023年8月
第46回日本神経科学大会にて、森下良一 寄附講座助教がポスター発表を行いました。「記憶想起時のヒスタミン神経の活動動態」
2023年7月
第64回日本神経病理学会総会学術研究会・第66回日本神経化学会大会にて、野村洋 寄附講座教授がシンポジウムで発表を行いました。「記憶の想起と忘却を調節するヒスタミン神経の活動」
2023年3月
日本薬学会 第143年会にて、森下良一 寄附講座助教がポスター発表を行いました。「記憶想起を制御するヒスタミン神経の活動動態」
2023年3月
2022年度 NCU Life Science + IBS ポスター発表会にて、森下良一 寄附講座助教、髙村侑希(B5)がポスター発表を行いました。「脳広域イメージング・光操作の技術開発」(森下)
「ヒスタミン神経による連合記憶の想起促進」(髙村)
2022年12月
脳情報動態 第3回国際シンポジウムにて、野村洋 寄附講座教授がポスター発表を行いました。「Neural circuit mechanisms that regulate memory retrieval performance」
2022年11月
International Symposium on Chronogenesis: How the Mind Generates Timeにて、野村洋 寄附講座教授がポスター発表を行いました。「Neural activity regulating memory retrieval performance」
2022年11月
The 1st Fujita International Symposium on Brain Scienceにて、野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「Neural dynamics regulating a transition between memory retrieval and forgetting」
2022年9月
第73回 日本薬理学会北部会にて、髙村侑希(B5)が口頭発表を行いました。「記憶課題における結節乳頭核ヒスタミン神経細胞の活性化」
2022年9月
第23回応用薬理シンポジウムにて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「記憶・学習を調節するヒスタミン神経の活動」
2022年9月
生理学研究所 情動研究会2022にて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「記憶想起を回復させる神経機構の解明」
2022年8月
第1回生理学研究所-遺伝子病制御研究所連携シンポジウムにて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「記憶の想起を回復させる神経回路機構の解明」
2022年7月
NEURO2022にて平野匡佑(D3)がポスター発表を行いました。「連合学習時の多領域にわたる神経集団活動」
2022年1月
第70回脳の医学・生物学研究会にて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「脳活動の制御による記憶の操作:失われた記憶を回復できるか」
2022年1月
第23回日本ヒスタミン学会にて野村洋 寄附講座教授が口頭発表を行いました。「記憶・学習を調節するヒスタミン神経の活動」
2021年12月
「次世代脳」プロジェクト 冬のシンポジウム2021にて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「記憶・学習を調節する脳情報動態の解明」
2021年10月
第19回北海道大学脳科学研究教育センターシンポジウムにて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。「記憶の想起を促進させる神経メカニズム」
2021年10月
第195回名古屋市立大学薬学談話会にて野村洋 寄附講座教授が講演を行いました。。「記憶を自在に操り、失われた記憶を回復できるか」
2021年7月
第44回日本神経科学大会 / CJK第1回国際会議にて清水目倫太郎くん(M1)がポスター発表を行いました。「結節乳頭核ヒスタミン神経細胞の活性化による物体認識記憶の想起回復」
2021年6月
第9回IBSセミナーにて野村洋寄附講座教授が講演を行いました。「失われた記憶を回復させる」
2021年5月
日本薬学会北海道支部第148回例会にて平野匡佑くん(D2)が口頭発表を行いました。「ヒスタミンH3受容体逆アゴニストによる嗅周皮質神経活動の調節」