CPC案内

CPC(臨床病理症例検討会)とは?

CPCとは、残念ながら亡くなられた患者さんの病理解剖結果について臨床医と病理医が集まって検討する会です。この会は患者さんの一生を振り返ることのできる唯一の機会であると同時に、実際の主治医でなくとも、その全医療経過を体験できる極めて貴重な機会です。患者さんが亡くなられたということは広い意味で医学の敗北です。しかしその患者さんから出来る限り多くのことを学び、もし同じような患者さんに次に出会ったら、今度はよりよい医療を提供しなければなりません。CPCでは、病理医による死因の究明(そのため病理医はしばしば病院の裁判官とも呼ばれます)、研修医・医学生への教育、希少症例の解説、医学研究における重要性などが討論されます。
 現在、当大学では多数の臨床科が集まって行われる大学病院CPC(年4回)と臨床病態病理学教室主催で年3回行われているミニCPCがあります。ミニCPCは、亡くなった患者さんの具体的状況や、治療判断について主治医から直接聞くことができる、少人数参加の検討会として企画されました。しかし、年を追うごとに医学部生、研修医などの参加者が増えています。時には会場の外まで参加者があふれることもあり、”ミニ”ではなくなりつつある状況です。

2025年度(臨床病態病理学担当分)

4月23日 病院CPC 動脈硬化を背景とした上腸間脈動脈の血流障害により腸管壊死を呈した1例(SEK12666肝・膵内科)

6月3日 ミニCPC 急性肝不全を発症し死亡した骨髄異形成症候群の1例(SEK12659血液・腫瘍内科)

10月22日 病院CPC 骨髄異形成症候群同種移植後寛解期に急激に器質化肺炎が進行した1例(SEK12627血液・腫瘍内科)

11月11日 ミニCPC 3時間の経過で逝去された原因不明の髄膜炎の1例(SEK12667脳神経内科)

12月17日 ミニCPC 多発脳動脈瘤からのクモ膜下出血を繰り返し、突然の腹腔内出血を来たした1剖検例(SEK12669脳神経内科)

1月26日 病院CPC ST上昇型心筋梗塞を合併したスタンフォードA型急性大動脈解離の1剖検例(SEK12663循環器内科)