ご挨拶
名古屋市立大学大学院医学研究科臨床病態病理学分野教授の稲熊真悟と申します。2025年6月1日付で本分野を拝命し、母校に戻り診療・研究・教育に携わることとなりました。これまで、本学実験病態病理学講座、愛知医科大学病理学講座、名古屋市立大学医学部附属東部医療センター病理診断科などで、病理診断と分子病理学研究に取り組んでまいりました。
膵臓癌・大腸癌・胸膜中皮腫などを対象として、腫瘍進展や免疫逃避の分子機構を解明し、診断・治療に資するバイオマーカーや創薬標的の探索を行ってきました。腫瘍免疫関連分子やPD-L1・CD70をはじめとする分子病理学的解析を通じて、ゲノム医療とも接続した病理学研究を推進しています。
今後は、名古屋市立大学病院および名古屋市内外の関連医療機関と連携し、免疫染色・分子病理・がんゲノム解析を組み合わせた高品質な病理診断体制の整備を進めるとともに、FISHなどの遺伝子診断技術の導入や、若手分子病理医・病理学研究者の育成に力を注いでまいります。超高齢社会の進展やがんゲノム医療・免疫療法・デジタル病理技術の発展など、医療情勢が大きく変化する中で、病理診断に求められる役割は一層多様かつ重要になっています。こうした変化を見据え、診療科との緊密な連携と柔軟な診断体制の構築を通じて、診療・研究・教育の三本柱を基盤とした地域医療と先端医療への貢献を目指して努力してまいります。
今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
プロフィール
- [名前]
- 稲熊 真悟
- [資格・所属学会]
- 日本病理学会 評議員 病理専門医・指導医 分子病理専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本癌学会
日本消化管学会 - [略歴]
- 2000年3月 名古屋市立大学医学部医学科 卒業
2004年3月 名古屋市立大学大学院医学研究科実験病態病理学卒業 博士(医学)取得
2005年4月 愛知医科大学病理学講座 助手
2011年2月 愛知医科大学病理学講座 講師
2015年7月 米国国立がん研究所 病理学研究室 客員研究員
2019年10月 名古屋市立東部医療センター 病理診断科 部長
名古屋市立大学病院 高度医療教育センター 教授
2022年4月 名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 病理診断科 部長 教授(診療担当)
2025年6月 名古屋市立大学大学院医学研究科 臨床病態病理学分野 教授 - [歴代教授]
- 1950- 田内 久 教授(病理1講座制)
1956- 長与健夫 教授
1965- 岸本英正 教授
1989- 栄本忠昭 教授
2008- 稲垣 宏 教授