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スタッフ紹介

名古屋市立大学大学院医学研究科 脳神経生理学のスタッフです。

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 スタッフ一覧

2019年度スタッフ一覧(2019年9月現在)
役職/所属/学年 氏名 専門・研究分野
教授 飛田 秀樹 幹細胞を用いた障害機能の再建、
脳内ドーパミン神経系の生理機能
准教授 田尻 直輝 脳室周囲白質障害モデルラットへの細胞移植による機能改善
脳室周囲白質障害モデルラットへの豊かな環境飼育による機能回復メカニズム
講師 清水 健史 ミエリン(髄鞘)形成の制御機構
オリゴデンドロサイト異常による精神・神経疾患
講師 石田 章真 麻痺側の集中リハビリテーションによる機能回復メカニズムの検討
リハビリによる機能回復と中枢神経系(主に皮質-脳幹-脊髄路)の可塑的変化
博士課程4年
小川 紫野 脳室周囲白質障害モデルラットへの細胞移植による機能改善
修士課程2年 服部 篤紀 脳室周囲白質障害モデルラットへの豊かな環境飼育による機能回復メカニズム
研究員 朝井 鈴佳  
技官 櫻井 輝美  

 教授

飛田 秀樹  HIDA Hideki.,Professor

教授 飛田秀樹
主な研究テーマ

障害運動機能の再生/再建、リハビリテーション、発育期の情動形成メカニズムの解明

  1. 幹細胞(ES, iPS細胞)を用いた障害運動機能の再建
    • 周産期低酸素虚血性白質障害に対するオリゴデンドロサイト前駆細胞移植
    • 病態脳に発現する栄養因子関連物質の解析:生理作用メカニズムの解明
  2. リハビリテーションによる障害運動機能の再生
    • 脳内出血後のリハビリテーション:効果メカニズムの解明
    • 周産期低酸素虚血性白質障害に対する発育期リハビリテーション
    • リハビリテーションにおける“やる気”の重要性;脳内ドパミン神経系との関連
  3. 発育期の情動形成メカニズムの解明
    • 発達期の環境刺激と情動形成:豊かな環境、うま味刺激
    • 発育期うま味摂取による攻撃性変化の解析:腸脳連関(神経性)の脳内機構
所属学会
  • 日本生理学会(1991入会、1999評議員)
  • 日本神経科学学会(1991入会)
  • Society for Neuroscience (北米神経科学会)(1996入会)
  • 日本情動研究会(2006年入会)
  • 日本周産期・新生児学会
  • 日本児童青年精神医学会
業績について
研究業績」をご覧ください。
大学院進学をお考えの方へメッセージ

Q.1  研究室の雰囲気・良いところを教えて下さい。
ファミリー感覚を持った教室を目指しています。
(ドライな人間関係は、日本人の良い部分を無くしていると考えています)

Q.2  指導に対する思いを教えて下さい。
『将来、研究者を目指す人』のための指導をしています。

Q.3  研究に対する将来的な目標を教えて下さい。
どんな難病の研究でも、研究者自身がその挑戦を諦めてはいけない。なぜなら、患者さんやその家族は挑戦したくてもできないのだから。私は挑戦していく。

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 准教授

田尻 直輝  TAJIRI Naoki.,Associate Professor

准教授 田尻 直輝

主な研究テーマ
成熟哺乳類の中枢神経系に一度損傷が起きると、再生・修復が不可能であると考えられてきました。しかし、成体であっても脳室下帯や海馬の歯状回においては神経幹細胞が存在していることが報告されて以来、神経新生の観点から脳梗塞、頭部外傷、パーキンソン病や脊髄損傷などの中枢神経疾患に対する再生医療のアプローチが次々に試みられ、目まぐるしく発展してきました。細胞移植治療効果の代表とされるメカニズムとしては、移植細胞から分泌される神経栄養因子や内因性の神経幹細胞の活性化などによる神経保護・修復効果が挙げられます。また、免疫応答の変化や新生血管の促進などによって、わずかながらも組織再建が考えられ、それが機能回復をもたらしたと示唆されています。しかし、依然として一部のメカニズムしか明らかになっていません。
また、中枢神経疾患の患者に対して、優れたリハビリをすることにより患者の状態が身体面はもちろん、精神面でも著しく好転することが実臨床でも経験され、リハビリは重要な治療の一つであることは明らかではありますが、その作用機序は未だに解明されていません。近い将来、再生医療の発展により、中枢神経が組織学的に修復できたとしても、運動機能・精神機能面の回復が伴っていなければ意味がありません。そこで重要な役割を果たしていくのが、神経機能の再教育とも言われているリハビリです。私は、脳梗塞、頭部外傷、パーキンソン病などの中枢神経疾患を対象とした幹細胞移植療法やリハビリ療法などの有効性や作用機序の検討を行っています。
【対象疾患】脳梗塞、頭部外傷、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳室周囲白質軟化症など。
所属学会
  • 北米神経科学会(Society for Neuroscience)
  • 米国神経修復学会(American Society for Neural Therapy and Repair)
  • 日本神経科学学会
  • 日本分子脳神経外科学会
  • 日本ニューロリハビリテーション学会
  • 日本理学療法士協会
  • 日本医学英語教育学会
業績について
研究業績」をご覧ください。
大学院進学をお考えの方へメッセージ
当研究室では、主に脳障害の病態解明とそれによって失われた機能を再生・再建することを目指した研究に取り組んでいます。基礎から臨床応用に向けて、世界に情報を発信し、社会貢献していくことが我々研究者の喜びです。脳の再生・再建研究に興味がある方は、是非一緒に楽しんで研究して参りましょう!

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講師

 清水 健史  SHIMIZU Takeshi.,Associate Professor Lecturer

講師 清水 健史

主な研究テーマ
私たちの脳内には、情報の伝達を担う神経細胞の他に、神経細胞をサポートする働きを持つ「グリア細胞」が存在します。中でも「オリゴデンドロサイト」というグリア細胞の一種が、神経細胞の突起の周りに髄鞘(ミエリン)という鞘状の絶縁膜を形成します。神経軸索が絶縁性のミエリンに覆われることにより、活動電位の跳躍伝導が可能になり、神経情報が迅速に伝達されます。このオリゴデンドロサイトによるミエリンの形成には、相方の神経細胞とのコミュニケーションが重要な役割を果たしていることが知られています。またオリゴデンドロサイトは、一旦ミエリンを形成した後も、外界からの刺激やニューロンの感覚入力を受けて、ミエリンを再構成することが知られています。このミエリンの再構成は、運動学習や認知機能、疾病発症に重要な役割を果たすことが分かってきていることから、成体のオリゴデンドロサイトーニューロン間相互作用の理解は極めて重要だと考えられます。私は以下の項目に注目して研究を行っています。
  • オリゴデンドロサイト力覚によるミエリン形成機構の研究
  • オリゴデンドロサイトによる成体脳のミエリン新生とリモデリング
  • ニューロン – オリゴデンドロサイト相互作用の異常と神経疾患
  • 中枢神経系の発生と幹細胞分化の研究
所属学会
  • 日本生理学会
  • 日本神経科学学会
  • 日本神経化学会
業績について
研究業績」をご覧ください。
一言コメント
グリア細胞は従来、神経細胞を取り巻く単なる'にかわ'のような細胞であると認識されていましたが、近年、ニューロンと相互作用することにより脳高次機能を調節する作用が知られてきています。そのため、グリア細胞自体の性質、およびニューロンーグリア間の相互作用を理解することは、脳の高次機能を理解する上で極めて重要だと考えています。またグリア細胞の異常による精神疾患や、その関与が想定されている神経疾患が多数存在するため、グリア病を理解することによって効果的な治療法の開発に役立つことを望んでいます。

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 石田 章真  ISHIDA Akimasa.,Associate Professor Lecturer

講師 石田章真

主な研究テーマ
脳卒中や脊髄損傷による中枢神経系の損傷後には、多くの場合四肢の運動機能障害が残り、日常生活動作の遂行を著しく困難なものとし生活の質を低下させます。高齢化社会を迎えた昨今、このような機能障害に対する理解、そして効果的なリハビリテーション法の開発は重要な課題であります。私の研究テーマは、損傷を受けた中枢神経系が機能を再獲得する機構、およびそれに対しリハビリテーションが及ぼす影響を基礎科学的に解明することです。
  1. 内包出血モデルラットを用いた、リハビリテーションによる中枢神経系の可塑的変化とその生物学的機構の解明
    • 内包出血後の運動性下行路の再編と機能回復:皮質-脳幹路の果たす役割
    • 集中的リハビリテーションにより運動関連領野に生じる分子生物学的変化
所属学会
  • 日本神経科学学会
  • 日本生理学会
  • 日本理学療法士会
  • 日本基礎理学療法学会
  • Society for Neuroscience
業績について
研究業績」をご覧ください。
大学院進学をお考えの方へメッセージ

Q.1  研究室の雰囲気・良いところを教えて下さい。
大きなラボではありませんが、各自がユニークな研究を行っているところが特色だと思います。

Q.2  大学院に進学をお考えの方にアドバイスをお願いします。
大学院のみならず、研究の遂行においては自主性・自律性が重要であると感じます。ある程度具体的な目標を持って進学されるとより良いのではないかと思います。

Q.3  研究に対する将来的な目標を教えて下さい。
リハビリテーションは今後益々重要になっていく分野だと考えています。その発展に少しでも寄与出来るように日々邁進したいと思います。

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大学院生

 小川 紫野(臨床研究医・産婦人科・博士課程4年)  OGAWA Sino

主な研究テーマ
脳室周囲白質障害モデルラットへの細胞移植による機能改善
所属学会
  • 日本産科婦人科学会
  • 日本周産期新生児学会
一言コメント

Q.1  研究室の雰囲気・良いところを教えて下さい。
先生方には優しく丁寧に指導して頂けて、質問などもしやすく雰囲気の良い教室だと思います。秘書の櫻井さんもあたたかくて素敵な方です。

Q.2  大学院に進学をお考えの方にアドバイスをお願いします。
研究に関してはしっかり指導して頂ける教室です。ぜひいらしてください。

Q.3  研究に対する将来的な目標を教えて下さい。
研究など全く初めての状態から1年が過ぎ、白質障害モデルラットへの細胞移植が行えるようになりました。今後は機能改善に関しても結果を出していきたいと思います。

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 近藤 裕子(神経内科・博士課程4年)  KONDO Yuko

近藤 裕子

主な研究テーマ
アルツハイマー型認知症モデルマウスの海馬におけるアセチルコリンのin vivoでの測定、その動態の研究。
所属学会
  • 日本内科学会
  • 脳卒中学会
  • 頭痛学会
  • 神経内科学会
一言コメント

Q.1  研究室の雰囲気・良いところを教えて下さい。
アットホームで、研究について相談がしやすいところ。しかし、研究テーマやその内容については、研究室の誰もが忌憚なく厳しく意見を言い合い、切磋琢磨しているところ。

Q.2  大学院に進学をお考えの方にアドバイスをお願いします。
臨床を続けていくにしても、基礎的な医学知識があるのとないのとでは、臨床疾患の診方が大きく変わってくると思います。

Q.3  研究に対する将来的な目標を教えて下さい。
まだまだ研究を始めたばかりですので、基礎研究の研修医一年目と思って、日々頑張ります。

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 崔 效民(修士課程2年)  CHOI Hyomin

崔 效民

主な研究テーマ
脳出血が発症した場合、脳から脊髄への神経伝達が遮断され、運動・感覚麻痺が生じる。
これに対し、リハビリテーションを行うことで麻痺症状がある程度改善する。このリハビリテーション過程において、神経系にどのような変化が生じて麻痺が回復されているかどうかを明らかにすることを本研究の目的とする。具体的には、軸索の伸長円錐に存在するgrowth-associated protein 43(GAP43)のリン酸化を組織学的・生化学的手法で確認し、軸索の伸長の変化を捉えることを考えている。
一言コメント
韓国の留学生で日本語も足りなく研究初心者ですが、しんせつで丁寧に教えてくださる先生方のおかげ様で楽しく研究しています。

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 近藤 さわ(修士課程1年)  SAWA Kondo

近藤 さわ

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 服部 篤紀(修士課程1年)  ATSUNORI Hattori

服部 篤紀

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研究員

 土肥 貴浩  TAKAHIRO Toi

土肥 貴浩

 丸本 良介  RYOSUKE Marumoto

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