「学びなおし講座」事業担当代表より受講者の方へご挨拶

名古屋市立大学副学長・医学研究科教授 小鹿 幸生

- ひとりでも多くの復職したい方を応援したい -

「学びなおし講座」は、壮大な夢を抱いて船出しました。

みなさん、こんばんは。名古屋市立大学副学長の小鹿でございます。このたびは、文部科学省委託事業であります「社会人のための学びなおし講座」にお申し込み頂き、ありがとうございます。

本プログラムは今年の9月に採択が決定され、非常に短期間に準備を進めて、今日初めて開講する運びとなりました。多くの皆様が受講して下さり、はじめに感謝申し上げます。

医師・看護師などの専門性の高い医療・保健職の方が一定期間、離職されていると日進月歩の医療についていくのが大変であり、復職される際には大きな障害のひとつとなっているという現状がございます。また現在、医師・看護師をはじめ、様々な職種において人材不足が唱えられております。特に看護師さんは毎年5万人養成されていますが、本学もご多分に漏れず、特に人材不足が深刻です。出生率は約100万人/年ですから、その半分、すなわち50万人は女性とすると、約1割の方が職業として看護師さんを選択しています。それにも関わらず、本学をはじめ、全国の多くの大学病院では看護師不足が解消されておりません。様々な社会的・制度的要因があるとは思いますが、主要な要因のひとつには、一度子育てで離職された方の復職支援がこれまでに十分なされてきていない点があげられます。

「医療・保健 学びなおし講座」開講日当日の授業の様子。

この度、名古屋市立大学は、医学部、看護学部、薬学部、人文社会学部、芸術工学部、システム自然科学研究科の持つすべての英知を結集し、「1人でも多く、とにかく現状の実社会の中で働きたいと思っている方を応援したい」との壮大な夢を抱いて、名古屋・東京にて「学びなおし講座」を今日より開講することになりました。

本講座に参加された方のうち、一人でも多くの方が実社会の中でもう一度・医療・保健分野へ戻っていただき、活躍いただくことを心より願って開講の挨拶とさせていただきます。

皆様、よろしくお願い致します。

2008年12月1日
「医療・保健 学びなおし講座」事業担当代表
名古屋市立大学副学長・医学研究科教授 小鹿 幸生


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