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教授ご挨拶

中西教授

名古屋市立大学 病態外科学講座 腫瘍・免疫外科学教室のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

平成27年5月1日より腫瘍•免疫外科学(旧第二外科学)分野教授を拝命し、すでに4年3ヶ月が過ぎ去りました。元号も令和に変わり、改めましてご挨拶申し上げます。

この4年の間に、当分野は乳腺•内分泌外科グループが平成28年6月に乳腺外科学分野として独立したため、現在は呼吸器外科グループと小児外科グループのみとなりました。学内スタッフは8名と少なくなりましたが、この4年間で新入医局員が呼吸器外科グループに7名、小児外科グループにも1名加わり、将来の医局を背負って立つ人材が集まりつつあります。昨今、医師の間でも働き方改革が叫ばれておりますが、当分野では以前より職場環境を最優先に考え、なおかつ「アカデミズムを効率よく追求する」ことをモットーの一つにしていますので、いつも笑いの絶えない明るい医局ライフが継続しています。

大学が目指すべき教育・研究・診療の中で、最も力を入れてきた教育においては、私が赴任するまで原発性肺がんに対する完全胸腔鏡手術は15-33%しか行われていませんでしたが、着任後1年目で96.2%、2年目は96.4%、3年目には97.2%と右肩上がりに増えて参りました。

 対象には、早期だけでなく進行肺がんも全て入っていますので、日本ではトップレベルの頻度ではないかと思われます。5名の講師を育てて参りましたが、皆、執刀医を任せられるようになり、既に関連病院の部長を3人輩出しています。また、学位取得も5名に上り、医学博士として臨床・研究に邁進しています。

研究面では、上級演題発表や論文数も年々増加しており、これまでに国内学会シンポジウムなどが31編、国際学会9編、欧文論文が44編、和文論文12編でありました。多施設共同研究にも積極的に参加し、科研費獲得など競争的研究資金獲得についても頑張っております。
 診療面では逆紹介を大幅に増やし、手術に全精力を注いで、できるだけ術後合併症が起こらないように最善の注意を払って参りました。その結果、私の着任前の合併症発症率19.2-22.5%が7.5%にまで減り、その内容もほとんどが肺瘻などの軽微なものであったため術後在院日数も年々短縮されています。平成30年9月よりロボット手術にも着手し、現在までに30例(肺がん18例、縦隔腫瘍12例)を行って参りましたが、合併症もなく、全て早期退院を果たしています。当分野のモットーの一つである「低侵襲化」については医局員の皆が共有し、日々進化しています。
 医師を志す学生さんには、当分野のモットーを理解していただき、楽しく仕事を行うことができる環境を見に来ていただければと思います。どうぞご興味のある方は積極的にご連絡ください。お待ちしております。

2019年8月

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