医学生・研修医のみなさんへ
このページまでみてくださった医学生、研修医の皆様へ
これまでいろいろな科を回ってきて、非侵襲的な治療や新しい薬の話をたくさん聞いてきていると思います。
ただ、固形癌を根治させることができるのは、外科だけです。
私達は、ただ切った貼ったをしているだけではありません。
メスを体に入れるということは医師にだけ許された行為で、私達はそれに対する責任があります。
いかに治すか、いかに傷を小さくするか、いかに術後の影響を少なくするか、先人達が培ってきた土台の上に現在の外科学があり、それをさらに発展させ次世代に繋げなければなりません。
外科もオーダーメイド治療への過渡期にあります。
私たちはこれまでに、各種学会の臨床試験にも積極的に参加して来ましたし、当科でも、臨床試験を組んできました。
その結果、こういった術前の画像のときは縮小手術でも根治できるとか、こういった特徴のある人は術後の合併症が多いから早く手術が終われるように工夫しよう、などのオーダーメイド治療が確立しつつあります。
不器用でも練習をすることで必ず上達します。
この患者さんを治すためには、どういった治療が一番いいのかと考えることが、練習のモチベーションになります。
あんなに教科書を読んでも頭に入らなかったことが、患者さんを目の前にして、自分が執刀するという責任を持つことで、すっ、と頭に入っていきます。
目の前の患者さんを、なんとかしてあげたい、と思う気持ちがあれば外科医の素質は十分あります。
自分はきっと向いていない、という先入観なしに、まずは見学・実習に来ませんか?
手術見学はいつでも受け付けています。
お気軽に医局長までお問い合わせください。
見学のご希望や研修についての質問は、医局長へメールでお問い合わせください。
kokuda@med.nagoya-cu.ac.jp
2015/11月作成 文責 鈴木