平成18年度 第3期

 今日、科学技術は大変進歩し、私たちは大いにその恩恵に浴しています。しかし科学の進歩は日進月歩であり、かつて学んだ知識は早晩古く役立たないものになることが多いものです。また、身の回りには多くの情報が氾濫していて、これをどう活用して自分の生活に生かしていくべきか、戸惑うことが多々あります。
 本オープンカレッジでは、名古屋市立大学の各専門分野が蓄積している最新の重要な教育研究情報を、市民の皆様にわかりやすく解説・講義します。市民の皆様に、再学習と自己研鑽の場を提供することにより、日々の生活を実りあるものに、また将来の生活設計に資するものに役立てていただければ幸いです。
     
開催概要 
 主 催名古屋市立大学大学院医学研究科
 後 援名古屋市医師会・中日新聞社・名古屋市教育委員会
 開講時間  平成18年11月〜平成19年1月 18:30〜20:00 各科目とも週1回 全8回
 場 所名古屋市立大学大学院医学研究科 講義室A
 募集人員 各科目とも80人
 受講料各科目とも3,000円(資料実費
 応募対象 教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、
企業関係者等幅広い社会人及び一般市民
(学生・大学院生の聴講可)

 第3期開講科目  No.5 遺伝子医療
No.6 知っておきたい消化器病の基礎と臨床

       本年度の最終期です



2006年 第3期講座概要

  科目 No.5 遺伝子医療          
     コーディネーター 飯田真介・種村光代  

 ヒトゲノムの解読が終了し、医学においてもポストゲノム時代が到来し、臨床応用へ向けた研究開発が盛んに行われています。遺伝子診断は疾患の確定診断や治療方針決定に有用である一方、倫理的、社会的な問題点も浮き彫りになってきました。遺伝子とは何かという疑問から、生殖医療や先天異常症の遺伝相談、遺伝性血液凝固異常症や神経難病の臨床、癌が遺伝子の傷で発症するメカニズムと遺伝子異常に基づく層別化治療、さらにワクチン開発を含む遺伝子創薬研究まで、多分野における遺伝子医療の最近の展開について理解を深めます。
 
11月15日(水)遺伝子とは医学研究科助教授 三浦 裕
11月22日(水)遺伝カウンセリング   〃   講師 種村光代
11月29日(水)遺伝と発達障害市西部地域療育センター所長 鷲見 聡
12月 6日(水)がんと遺伝子医学研究科講師 飯田真介
12月13日(水)家族性腫瘍と散発性腫瘍:乳癌の例    〃   助教授 山下啓子
12月20日(水)遺伝性血液凝固異常症   〃   教授 岡嶋研二
 1月10日(水)遺伝性神経筋疾患と遺伝子治療   〃   病院講師 松川則之
 1月17日(水)次世代ワクチン(DNAワクチン、
   食物ワクチン等)の開発
   〃   学内講師 井坂雅徳



  科目 No.6 知っておきたい消化器病の基礎と臨床        
        コーディネーター 城 卓志・大原弘隆  

 消化器の臓器は食道、胃腸、肝臓、膵臓、胆道など食物の摂取、体内輸送、消化、吸収、排泄に関わるもので、腹部臓器のほとんどを占めています。これらは外部からエネルギーを摂取するための基本的なシステムを形成しますが、平滑筋運動、外分泌、内分泌、代謝、解毒、循環、免疫、神経系など複雑な生体機構を内包しているため、種々の疾病が発生しやすい領域となっています。さらに、死亡原因の上位を占める癌の頻度も高く外科的治療の対象となることも多いため、一般にもよく知られている疾患が多いです。本講座では、このように一般にも非常に身近な消化器病の基礎と臨床について、最近の実態と進歩を紹介し、消化器病に関する医療の現状と将来の方向性を考えることにします。
 
11月17日(金)ピロリ菌と胃腸病医学研究科教授 城 卓志
11月24日(金)胃がん・大腸がんの疫学と予防   〃   教授 徳留信寛
12月 1日(金)消化器がん発生の分子生物学的機構 県がんセンター研究所
            分子腫瘍学部 近藤豊
12月 8日(金)最近の消化器内視鏡治療の進歩愛知医科大学助教授 春日井邦夫
12月15日(金)最近増えている炎症性腸疾患医学研究科病院講師 佐々木誠人
12月22日(金)腹腔鏡下手術の進歩   〃   助教授 竹山廣光
 1月12日(金)肝臓病は克服できる   〃   助教授 折戸悦朗
 1月19日(金)新しい膵炎−自己免疫性膵炎−   〃   助教授 中沢貴宏



   平成18年度 名古屋市立大学健康科学講座 オープンカレッジ』  
第3期 受講者募集要領
  
 講座 No.5とNo.6の受講生募集は締め切りました。[11/01]  

開講期間平成18年11月〜平成19年 1月(各科目の日程は前掲)
開講科目科目No.5「遺伝子医療
科目No.6「知っておきたい消化器病の基礎と臨床
 各科目は週1回90分授業8回で構成。受講者は原則として
 8回を通して受講をお願いします。
募集定員各科目 80人 (科目単位で募集し、複数科目受講も可)
受講料各科目とも3,000円(資料実費) 開講初日にお支払いいただきます。
募集対象教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、企業
関係者等幅広い社会人及び一般市民(学生・大学院生の聴講可)
応募受付期間:  平成18年10月1日〜10月31日
応募方式往復はがき または,E-メール
受講申込み記入事項:(往信の表・裏)



igakubuoc@sec.nagoya-cu.ac.jp

上記はがきと同様に応募申込み事項−項目−をご記入ください
   
選考方法応募人数が定員を超えた場合は、応募動機も参考にしながら抽選することがあります。
選考結果通知: 平成18年11月6〜8日
受講修了証基準を満たした受講者には受講修了証を発行します。
問い合わせ先名古屋市立大学医学部事務室 オープンカレッジ担当
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 TEL:(052)853-8077



ぉ車でのご来場はご遠慮下さい。
 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1 

 医学研究科研究棟11階 講義室 
これまでの開催講座
  2005年前期講座(7月〜10月)
  No.1 環境と発がん・がん予防
  No.2 脳とこころを元気に−脳の活性化と環境−
  2005年後期講座(11月〜2006/2月)  
  No.3 生活習慣病の怖さ
  No.4 日常生活とアレルギー:その予防と対策  
  No.5 漢方医学・医療を学ぶ
  2006年第1期講座(6月〜7月)  
  No.1 環境と脳,その障害と機能活性化          
  No.2 感染症は身近に
  2006年第2期講座(9月〜10月)  
  No.3 病気の自然史-医療における男と女の違い
  No.4 最先端の癌治療について学ぶ



お茶の水女子大学 公開講座−化学・生物総合管理の再教育講座−