今日、科学技術は大変進歩し、私たちは大いにその恩恵に浴しています。しかし科学の進歩は日進月歩であり、かつて学んだ知識は早晩古く役立たないものになることが多いものです。また、身の回りには多くの情報が氾濫していて、これをどう活用して自分の生活に生かしていくべきか、戸惑うことが多々あります。
 本オープンカレッジでは、名古屋市立大学の各専門分野が蓄積している最新の重要な教育研究情報を、市民の皆様にわかりやすく解説・講義します。市民の皆様に、再学習と自己研鑽の場を提供することにより、日々の生活を実りあるものに、また将来の生活設計に資するものに役立てていただければ幸いです。
  
開催概要 
 主 催名古屋市立大学大学院医学研究科
 開講時間  18:30〜20:00 平成17年11月〜18年2月 各科目とも週1回 全12回
 場 所名古屋市立大学大学院医学研究科 講義室
 募集人員 各科目とも50人
 受講料各科目とも3,000円(資料費)
 応募対象 教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、
企業関係者等幅広い社会人及び一般市民
(学生・大学院生の聴講可)

 後期開講科目  No.3 生活習慣病の怖さ
No.4 日常生活とアレルギー:その予防と対策
No.5 漢方医学・医療を学ぶ

  2005年前期講座(7月〜10月)  
  No.1 環境と発がん・がん予防
  No.2 脳とこころを元気に−脳の活性化と環境−



後期講座概要
  科目 No.3 生活習慣病の怖さ コーディネーター 大手信之・岡山直司  

 本邦において高齢化社会の到来はすでに現実となり、今後も高齢者人口の著しい増加が予測されています。そこで、個人が健康で自立した老後を過ごすために、また社会に対する負担を軽減するために、障害の第一原因である生活習慣病を予防しなければなりません。本講座では生活習慣病を広角度で捉え、その予防をエヴィデンスに基づき具体的に述べていきます。
 
11月 2日(水)生活習慣と循環器病の関連(総論) 大手信之 医学研究科助教授
11月 9日(水)高血圧と心血管病土肥靖明 医学研究科講師
11月16日(水)高脂血症と心血管病横山信治 医学研究科教授
11月30日(水)高血圧の発症機転(食塩と高血圧) 木村玄次郎 医学研究科教授
12月 7日(水)糖尿病とは岡山直司 医学研究科講師
12月14日(水)糖尿病の予防と治療今枝憲郎 医学研究科助手
 1月11日(水)肥満のおそろしさ神谷吉宣 医学研究科助教授
 1月18日(水)痛風にならないために岡山直司 医学研究科講師
 1月25日(水)冠動脈疾患治療の最前線福富達也 医学研究科学内講師
 2月 1日(水)食事で生活習慣病を防ぐ牧野登志子 金城学院大学教授
 2月 8日(水)運動で生活習慣病を防ぐ安田好文 豊橋技術科学大学教授
 2月15日(水)腎不全は予防できる吉田篤博 医学研究科助教授



  科目 No.4 日常生活とアレルギー:その予防と対策          
コーディネーター 村上信五・森田明理  

 近年、自然環境や生活習慣の変化に伴い種々のアレルギー疾患が増加しています。アレルギーとは別名過敏症とも言われ、生体が自己でないものを異物とする免疫反応が過剰に生じる現象です。喘息のように生命に関わるようなものから、花粉症やアトピー性皮膚炎、さらには虫さされや食物アレルギーのように日常生活のQOLを低下させるものが多いのです。本コースでは、日常生活で身近なアレルギー疾患について、その背景と予防、治療等を中心に取り上げます。本コースにより受講生およびその家族の方の日常生活のQOLが向上することを期待します。
 
11月10日(木)花粉症はなぜ増えたのか伊藤博隆 耳鼻咽喉医院 院長
11月17日(木)花粉症の治療:薬物・手術、将来の展望 大野伸晃 市大病院耳鼻咽喉科
11月24日(木)アレルギー性結膜炎の予防と治療櫻井英二 医学研究科講師
12月 1日(木)寄生虫は本当にアレルギーを予防できるか?
太田伸生 医学研究科教授
12月 8日(木)ダニとアレルギー:通年性アレルギーを予防するには
        〃
12月15日(木)アトピー性皮膚炎とその治療と生活指導 
澤田啓生 厚生連いなべ総合病院皮膚科医長
12月22日(木)虫さされとかぶれ榊原代幸 知多厚生病院皮膚科医長
 1月12日(木)皮膚の老化と対策森田明理 医学研究科教授
 1月19日(木)食物とアレルギー寺田明彦 大同病院小児科部長
 1月26日(木)小児喘息の予防と対策        〃
 2月 2日(木)気管支喘息(成人)の予防と対策新美 岳 市大病院呼吸器内科
 2月 9日(木)慢性咳嗽佐藤滋樹 医学研究科助教授



  科目 No.5 漢方医学・医療を学ぶ コーディネーター 横井基夫・水上 元  

 西洋医学がめざましく発達した現代においても、漢方医学は重要な医療としてますます再認識されてきております。その理由は、西洋医学が苦手とする分野に対して漢方医学で改善が期待できることにあり、両者の長所を活かし合う統合的な医療が求められているからであります。この講座では、漢方の魅力について理解を深めていただきます。
 
11月 7日(月)漢方医学の魅力を考える寺澤捷年 千葉大学大学院教授
11月14日(月)陰陽のバランス竹村一三 蓬左クリニック院長
11月21日(月)東洋医学の概念である「気血水」を理解する
丹村敏則 知多厚生病院内分泌代謝科部長
11月28日(月)漢方薬を構成する生薬水上 元 薬学研究科教授
12月 5日(月)漢方薬の薬理作用:免疫系への作用を中心に
能勢充彦 名城大学教授
12月12日(月)漢方薬の薬理作用:抗動脈硬化作用を中心に
井上 誠 愛知学院大学教授
12月19日(月)診断の実際:特に舌診からわかること
横井基夫 市大病院歯科口腔外科部長 ・ 薗田 順 同 歯科口腔外科
 1月16日(月)外科医と漢方赤毛義実 医学研究科助教授
 1月23日(月)泌尿器科領域の漢方治療戸澤啓一 医学研究科講師
 1月30日(月)女性医療と漢方種村光代 医学研究科講師
 2月 6日(月)漢方薬の飲み方と服薬上の注意木村和哲 薬学研究科助教授
 2月13日(月)医から食への時代へ牧野利明 薬学研究科講師




 名古屋市立大学健康科学講座 オープンカレッジ後期受講者募集要領  

開講期間平成17年11月上旬〜平成18年2月中旬(各科目の日程は前掲)
開講科目科目No3 「生活習慣病の怖さ
科目No4 「日常生活とアレルギー:その予防と対策
科目No5 「漢方医学・医療を学ぶ
 各科目は週1回90分授業12回で構成。受講者は原則として
 12回を通して受講をお願いします。
募集定員各科目 50人 (科目単位で募集し、複数科目受講も可)
受講料各科目とも3,000円(資料費) 開講初日にお支払いいただきます。
募集対象教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、企業
関係者等幅広い社会人及び一般市民(学生・大学院生の聴講可)
応募受付期間:  平成17年9月15日〜10月14日
応募方式往復はがき または,E-メール
受講申込み記入事項:(往信の表・裏)




上記はがきと同様に受講申込み事項−項目−をご記入ください
   
選考方法応募人数が定員を超えた場合は、応募動機も参考にしながら抽選します。
選考結果通知: 平成17年10月24〜26日
受講修了証基準を満たした受講者には受講修了証を発行します。
問い合わせ先名古屋市立大学医学部事務室 オープンカレッジ担当
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 TEL:(052)853-8077



ぉ車でのご来場はご遠慮下さい。
 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1   


 医学研究科研究棟11階 講義室