平成18年度 第2期


 今日、科学技術は大変進歩し、私たちは大いにその恩恵に浴しています。しかし科学の進歩は日進月歩であり、かつて学んだ知識は早晩古く役立たないものになることが多いものです。また、身の回りには多くの情報が氾濫していて、これをどう活用して自分の生活に生かしていくべきか、戸惑うことが多々あります。
 本オープンカレッジでは、名古屋市立大学の各専門分野が蓄積している最新の重要な教育研究情報を、市民の皆様にわかりやすく解説・講義します。市民の皆様に、再学習と自己研鑽の場を提供することにより、日々の生活を実りあるものに、また将来の生活設計に資するものに役立てていただければ幸いです。
     
開催概要 
 主 催名古屋市立大学大学院医学研究科
 後 援名古屋市医師会・中日新聞社・名古屋市教育委員会
 開講時間  平成18年9月〜10月 18:30〜20:00 各科目とも週1回 全8回
 場 所名古屋市立大学大学院医学研究科 講義室A
 募集人員 各科目とも80人
 受講料各科目とも3,000円(資料実費
 応募対象 教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、
企業関係者等幅広い社会人及び一般市民
(学生・大学院生の聴講可)

 第2期開講科目  No.3 病気の自然史−医療における男と女の違い
No.4 最先端の癌治療について学ぶ

       第3期(冬期)を準備中です



2006年 第2期講座概要
  科目 No.3 病気の自然史−医療における男と女の違い          
コーディネーター 杉浦真弓・津田喬子  

 女性が生涯に産む子供の数を示した合計特殊出生率が1.25とさらに低下し、少子化が社会問題となっています。少子化対策について必ず育児支援が語られますが、少子化の大きな原因に女性の結婚年齢の上昇によって子供ができなくなっていることはあまり知られていません。今産まれている子供の65人にひとりは生殖補助医療によって産まれた「試験管ベビー」です。妊娠に限らず多くの病気には性差があります。医療における性差を理解し、女性も男性も元気に働くことが少子化対策の第一歩です。
 
9月 8日(金)生殖補助医療の現状医学研究科助手 佐藤 剛
9月15日(金)胎児の病気−子宮の中を診る   〃   助手 金子さおり
9月22日(金)子どもの病気−今と昔   〃   助手 水野晴夫
9月29日(金)思春期の対応−心の持ち方、接し方市精神保健福祉センター長 竹内 浩
10月 6日(金)妊娠、出産を取り巻く諸問題医学研究科教授 杉浦真弓
10月13日(金)女性の癌   〃   講師 荒川敦志
10月20日(金)働き盛りの病気予防−男女差の大きい病気   〃   助教授 津田喬子
10月27日(金)高齢期の生活・健康長寿と性差国立長寿医療センター病院長 太田壽城



  科目 No.4 最先端の癌治療について学ぶ          
          コーディネーター 大塚隆信・芝本雄太(医学研究科教授)  

 不治の病であった癌も適切な診断・治療を行えば、その多くが不治ではなくなってきている現代医療。画像診断技術(MRI、PETなど)、化学療法(抗癌剤、ホルモン療法など)、手術療法、放射線療法などの進歩が大きく貢献しています。またこれらの治療法を併用した集学的治療法が癌の治療効果をより一層良くしています。しかしこれらの治療は正常細胞にも少なからざる影響を及ぼし、副作用、合併症が発生し、時に重大な問題となっています。そこで合併症を少なくさせる分子標的療法が開発されつつあります。本講座では種々の癌に対する最先端の治療についての講義を通して癌治療の医療知識を深めていただくことより、対癌戦略の啓発を図りたいと思います。
 
9月13日(水)乳がんの分子標的治療医学研究科助教授 山下啓子
9月20日(水)造血器腫瘍に対する分子標的療法   〃   講師 飯田真介
9月27日(水)食道・胃・大腸癌の治療   〃   助教授 繻エ義之
10月 4日(水)臍帯血移植による白血病の治療東市民病院小児科部長 矢崎 信
10月11日(水)肺癌の分子標的治療と遺伝素因医学研究科助手 佐々木秀文
10月18日(水)悪性脳腫瘍の最新の治療   〃   助手 谷川元紀
10月25日(水)婦人科悪性腫瘍に対する化学療法   〃   講師 荒川敦志
11月 1日(水)前立腺癌の診断と治療   〃   講師 戸澤啓一



   平成18年度 名古屋市立大学健康科学講座 オープンカレッジ』  
第2期 受講者募集要領
  
 講座 No.3とNo.4の受講生募集は締め切りました。[8/31]  

開講期間平成18年9月〜平成18年10月(各科目の日程は前掲)
開講科目科目No.3「病気の自然史−医療における男と女の違い
科目No.4「最先端の癌治療について学ぶ
 各科目は週1回90分授業8回で構成。受講者は原則として
 8回を通して受講をお願いします。
募集定員各科目 80人 (科目単位で募集し、複数科目受講も可)
受講料各科目とも3,000円(資料実費) 開講初日にお支払いいただきます。
募集対象教育・保育・福祉関係者、医療関係者、行政自治体関係者、企業
関係者等幅広い社会人及び一般市民(学生・大学院生の聴講可)
応募受付期間:  平成18年8月1日〜8月31日
応募方式往復はがき または,E-メール
受講申込み記入事項:(往信の表・裏)



igakubuoc@sec.nagoya-cu.ac.jp

上記はがきと同様に応募申込み事項−項目−をご記入ください
   
選考方法応募人数が定員を超えた場合は、応募動機も参考にしながら抽選することがあります。
選考結果通知: 平成18年9月4〜5日
受講修了証基準を満たした受講者には受講修了証を発行します。
問い合わせ先名古屋市立大学医学部事務室 オープンカレッジ担当
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 TEL:(052)853-8077



ぉ車でのご来場はご遠慮下さい。
 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1 

 医学研究科研究棟11階 講義室