患者さんへ

肝炎について

C型肝炎

B型肝炎

肝炎には急性肝炎と慢性肝炎があり、多くの場合、肝炎ウイルスの感染によって引き起こされます。現在、主な肝炎ウイルスには、A、B、C、D、E型の5種類が報告されています。

A型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して経口感染し、B型、C型、D型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性肝炎を引き起こす原因ともなります。一部の方では、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚が黄色くなること)などの症状が出ることがありますが、全く症状が出ないことも少なくありません。

血液検査にて感染の有無を調べることが大切です。保健所等で検査をすることが可能です。もし、肝炎ウイルスに感染していることが分かった場合は、専門医療機関を受診して、現在の病状や治療の必要性に関してご相談ください。

肝がんについて

肝がん

我が国ではB型・C型肝炎ウイルス感染が原因で生じる肝細胞癌が90%を占めており、全体の70%はC型肝炎ウイルス感染がその原因になっています。

しかし近年は様子が変化してきており、少しずつではありますがウイルス以外の原因(たとえば非アルコール性脂肪肝炎など)による肝がんが増加する傾向にあります。肝がんの治療では早期発見が重要であり、定期的なエコー検査やCTなどの画像診断と血液検査で診断します。早期に発見すれば、ラジオ波治療や外科手術によって良好な治療が可能です。

当院では、内科的治療であるラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓療法をはじめ全身化学療法、放射線療法など最新の集学的治療を導入しております。特にラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓療法の治療件数は当地域ではトップを誇り、最近では新しく保険適応となった内服薬の抗がん剤導入も始めました。

また臨床治験等の最先端の治療も提供できるように心がけております。肝がんは再発率が高く治療年数が長くなることが多いため、治療効果を向上させると同時に、患者さんの病期に応じた適切な治療を行うよう努めております。

先進医療

名古屋市立大学病院では、事前に患者さんの「IL28B」という遺伝子の型を調べることで、ペグインターフェロン+リバビリン併用療法の治療効果を予測することができます。

この検査は、国から先進医療として認められたもので、ペグインターフェロン+リバビリン併用療法の治療効果を80%程度の確率で予測することができます。この検査では、人の遺伝子を取り扱いますので、希望される方には当院を受診していただき、説明を受け同意書に署名していただく必要があります。

検査を希望される方は、現在通院中の医療機関で紹介状を取得していただき、当院の肝・膵臓内科又は消化器内科を受診していただくようお願いします。

遺伝子検査の概略図

地域医療連携

肝疾患の診療においては、かかりつけ医と専門医療機関との連携が重要であるとされています。そこで、名古屋市立大学病院では、かかりつけ医と専門医療機関が、共通の治療計画にそって相互に診療を進めることができるように肝炎インターフェロン治療地域連携パスを作成し、地域のかかりつけ医と連携して患者さんの治療を行っています。

肝炎インターフェロン治療地域連携パスを用いて治療を行うことにより、かかりつけ医と専門医療機関が診療情報を提供し合ったり、日々の検査結果や長期間にわたる治療の経過が一目で分かるようになりますので、患者さんの診療に役立てることができます。

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