〔アイソトープに関するFAQ〕

 アイソトープ研究室(RI管理室)へのお問合せの内、アイソトープに関する質問をまとめましたので参考にしてください。

Q1. アイソトープとは何ですか?

A1. 化学的性質は同じでも、重さが少しだけ違う原子(元素)があります。これらの元素を同位元素(アイソトープ)と呼びます。同位元素の中には「活発な状態の原子」から「落ち着いた状態の原子」に変わろうとする時に放射線を出す放射性同位元素(ラジオアイソトープ)というものがあります。自然界には、ウラン、ラジウム、カリウムなど約90種類の元素があり、一方同位元素は原子炉などで人工的に作り出されているものを含めると約2,000種類以上もあります。(日本アイソトープ協会HPより引用。)

Q2. 「放射線」と「放射能」の違いは何ですか?

A2. 放射能とは、放射線を出す能力のことを指します。身近なものにたとえて説明すると、懐中電灯の光を出す能力が放射能、そこからでる光が放射線ということなのです。(懐中電灯は、放射性物質=放射能にあたります。)(同HPより引用。)

【参考資料】
暮らしの中の放射線学部内限定
放射線・放射性物質Q&A学部内限定

Q3. 放射線の種類について教えてください。

A3. 放射線には、いろいろな種類があり、代表的な放射線にアルファ線、ベータ線、ガンマ線があります。その他にはX線、中性子線、宇宙線などがあります。(同HPより引用。)

(日本アイソトープ協会HPより引用。)

Q4. 「放射線業務従事者」とは、どのように定義されていますか?

A4. 電離放射線障害防止規則1条8号によって定められています。放射性同位元素等、又は放射線発生装置の取扱い・管理又はこれに附随する業務(取扱等業務)に従事する者であって、管理区域に立ち入る者をいいます。電離放射線障害防止規則4条では、管理区城内において放射線業務に従事する労働者と定義されています。また人事院規則10.5では、管理区域内において放射線業務に従事する職員という表現を用いています。(日本原子力研究開発機構HPより引用。)

Q5. 「管理区域」とは何ですか?

A5. 原子力施設や放射線利用施設等であって、関係者以外の者の無用な放射線被ばくを防止するとともに、施設内で作業する人の被ばく管理を適正に行うため、放射線被ばくのおそれのある区域を他の一般区域から物理的に隔離した区域を管理区域といいます。(同HPより引用。)当研究室の場合、[平面図]中、赤線で囲まれた場所がそれにあたります。

Q6. 「被ばく」とはどのような状態ですか?

A6. 身体が放射線にさらされることをいいます。被ばくの形態には、身体の外にある放射性物質やX線発生装置から放射線を受ける「外部被ばく」と放射性物質の付着した食物を食べたり、空気中に存在する放射性物質を呼吸により身体の中に取り込み、それから出る放射線を身体の内部から受ける「内部被ばく」の2種類があります。外部被ばくは、放射線を受けているときだけに限られますが、内部被ばくは放射性物質が体内に存在するかぎり被ばくが続きます。被ばくには、原子力施設で働く人の職業上の被ばく、私たちの日常生活での被ばく、すなわち宇宙や大地、食物からの自然放射線及び病院での医療等による人工放射線による被ばくがあります。(同HPより引用。)

【参考資料】
身の回りの放射線(環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」より)学内限定

Q7. アイソトープを購入したいです。何を購入すればいいですか?

A7. お問合せの質問は、とても漠然としています。どのような実験をしたいのか、まずそこから検討を始めましょう。必要なアイソトープの種類、量が分かってきます。ただし、当研究室で使用可能なアイソトープやその種類は決まっています。一度RI管理室までご相談ください。

Q8. アイソトープの購入方法を教えてください。

A8. アイソトープの購入には、購入申込書の提出が必要です。その上で、(公社)日本アイソトープ協会から購入することになりますが、まずはRI管理室までご相談ください。

【参考資料】
アイソトープ購入申込書学内限定
使用可能各種・数量一覧表
(公社)日本アイソトープ協会HP
同ラジオアイソトープ受発注システム