
Q:それぞれのチームの特色を教えてください
小田:Aチームは皮膚外科系が担当です。
皮膚悪性腫瘍に対する手術や化学療法、静脈瘤や皮膚潰瘍、褥瘡などに対する手術を行っています。さらには壊死性筋膜炎などの細菌感染症や皮膚ウィルス感染症なども我々のチームが担当しています。
真柄: Bチームは皮膚内科系と言うべき疾患を担当しています。
当科の特色である乾癬や皮膚リンパ腫などに対する光線療法を中心に、膠原病や水疱症などの自己免疫性疾患も我々のチームが担当しています。アトピー性皮膚炎の教育入院やアレルギー検査なども行います。
Q:チーム制にして良かったことはありますか?
小田: チームはシニアレジデントとリーダーで構成されています。彼らのフレッシュな疑問が私の刺激になり、日々勉強になります。
真柄: 様々な視点で診療することで自分だけでは気づかなかった問題点を解決できることが多くあります。またシニアレジデントにとっても、チームの一員として働くことで、主体的かつ密度の濃い研修が出来ると思います。
Q:なぜチーム制が必要なのでしょうか?
小田: 高度先端医療を提供するためには、一人の医師が主治医としてすべての対応を行うことは困難になってきています。チーム全員で情報を共有し、各人が判断して動くことで、特定の人がいないと何も進まないという状況が少なくなり、的確な治療が迅速に行えます。
真柄: チーム制を導入することで業務が効率化し、担当時間以外の呼び出しはほとんどありません。各人が研究、教育、自己研鑽の時間をとり、教室全体のレベルアップにつなげていくことが出来ます。
08:30 |
■待ち合わせ
医局長と待ち合わせ |
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09:00 |
■外来診療に参加 名市大皮膚科には1日平均約200人の外来患者が受診します。 片寄り無く幅広い疾患が見ることが出来ます。もちろん、大学病院としての皮膚科最先端治療も見ることも出来ます。 処置や予診など、外来診療に参加しましょう。 |
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12:30 | ■ランチ
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13:30 |
■専門外来(光線・毛髪・アレルギー・レーザーなど)
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15:00 | ■休憩 院内のスターバックスで一息。 |
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15:30 |
■病棟見学
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16:00 | ■医局へ
森田教授から研修プログラムの説明があります。どんなことでも聞いてください。 私たちには、しっかりとした研修ができる環境があります。 |
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17:00 |
■医局・研究室をご案内
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18:00 | ■見学終了 近くのお店に一緒においしい夕食を食べに行きましょう。 |
診察においては、幅広い知識を皮膚科学のみならず他領域も十分に理解し、診断・治療がおこなえるようにしなければなりません。
もちろん、それらの知識や経験の上に、患者さんの苦痛を十分に理解できる医師にならなければなりません。 Minimum requirementとしてプログラム化した臨床教育を実施(病理・臨床セミナー)し、また皮膚科医としてのプライドとモチベーションを生かし、各個人の能力を最大限に引き出せるように教育を行っています。
様々な疾患の確定診断から治療方針の決定にいたるまですべてを経験し、さらに大学外の皮膚科研修施設(病院))で2〜3年の研修を積み、一流の皮膚科スペシャリストをめざします。入局6年目に皮膚科専門医の修得を目標とします。また、研究を行うことで臨床への理解が深まるようにと思います。
皮膚科にはたくさんの難治性疾患がありますが、それらのひとつでも機序を明らかにしたり、治療を開発したり、研究からみた臨床への還元は大きな目的になると思います。本人の希望があれば、積極的に海外・国内留学、また大学院生として研究することも推奨いたします。
出来る限り多くの先生方に博士号の取得をしていただきたいと思います。今後、各分野でのエキスパートの育成を推進し、臨床・研究の両面からグローバルに対応できる体制を確立し、講座として医学部(医学研究科)および病院において役立つ存在になるようにしていきたいと思います。
若い人がより大きく育ち、自分のやりたいことのできる活気ある発展的な教室を目指しています。
(教授 森田明理)