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2011年春例会
企業紹介
「動物実験施設等における脱臭・除菌を目的とした光触媒技術の応用」

講演1
「外科系臨床医の手術手技向上を目指した実験動物の利用 -岐阜大学トレーニングセンターの紹介-」

講演2
「Guide for the Care and Use of Laboratory Animals第8版について」

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・講演1
外科系臨床医の手術手技向上を目指した実験動物の利用
   -岐阜大学トレーニングセンターの紹介-
 

岩田 尚,山口和也,横井繁明,関野孝史,古井辰郎,伊藤芳毅,星野有希,二上英樹
(岐阜大学医学部附属病院 内視鏡外科手術トレーニングセンター)

目的:当院では、内視鏡外科手術トレーニングセンターを設立した。基本手技を研修するdry-laboと大動物手術が施行できるanimal-laboからなる。今回、センター稼働に際しての問題点を検証した。

対象と方法:設備は、dry-labo:6台のトレーニングボックスおよびバーチャル手術シュミレータで2200万円を要した。animal-labo:麻酔器、モニター、内視鏡外科器機(病院より流用)にて2100万円を要した。動物麻酔は当大学獣医学部の獣医師の協力を得た。

結果:21年度にdry-laboでは、CCS医学生8名対象に、一週間あたり1時間20回稼働した。加えて3回手術手技セミナーを開催し、毎回24名程度参加し好評を得た。 animal-laboは、各診療科(消化器外科、泌尿器科、婦人科)で2頭の豚に対して胆嚢摘出2、胃切除1、腎臓摘出1例、卵巣切開縫合(数回)を施行した。犠死後wet-labo用の心臓2例を摘出した。2頭の手術のランニングコストは60万円程度と計算された。2頭での各診療科の研修医師数は、それぞれ6,4,4名程度と考えられた。麻酔は獣医師1名では多忙を極めた。

まとめ:dry-laboは初期設備投資で研修可能であった。animal-laboは60万円程度で稼働可能であるが、主催するセンター員の負担が問題と考えられた。