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活動レポート

日本薬学会 第136年会

[文責]:外ノ池 文乃 (特任助教:病院薬剤学)  [公開日]2016年11月28日

この度、平成28年3月26日~29日に横浜で開催された「日本薬学会 第136年会」に参加させていただきました。今年のテーマは「次世代の薬学への羅針盤~新しい薬学への出帆~」でした。

今回、私は「ベンゾジアゼピン系薬剤の処方実態調査と新たな不眠治療への介入 第2報 ~過去1年間の外来での処方調査~」というタイトルで口頭発表を行いました。高齢者のベンゾジアゼピン系薬物の使用は転倒のリスクが高く、認知機能障害を悪化させる可能性も指摘されており特に注意が必要です。本邦では、他国と比べて大量のベンゾジアゼピン系薬物が高齢者に処方されており問題視されています。我々は、過去10年間の調査により名古屋市立大学病院においてもベンゾジアゼピン系薬物が高齢者に多く処方され続けていることを明らかにしました。この結果を受け、①ふらつきや転倒・転落②依存③耐性の3つの主な副作用に着目し実際にこれらの処方が患者に及ぼしている影響を調査した結果を発表しました。

また、今回は当院薬剤部にて研究活動を行っている薬学部の学生も「ベンゾジアゼピン系薬剤の処方実態調査と新たな不眠治療への介入 第3報~エチゾラム処方外来患者の追跡調査~」というタイトルで私と連番で口頭発表致しました。他施設の先生方から多数のご質問・ご意見をいただき、今後の研究活動に向けて大変勉強になりました。

今回の学会では、当院薬剤部から4題の口頭発表を行いました。皆、満足のいく発表ができたと思います。発表の後は、「お疲れ様会」にて名市大の薬剤部、薬学部の先生方、及び薬学部生達とともに中華街のふかひれコースをいただき、楽しいひと時を過ごせました。

最後になりますが、発表の準備において終始熱心にご指導いただいた木村和哲先生をはじめとした薬剤部・薬学部の先生方また中山明峰先生をはじめとした睡眠医療センターの先生方に深く感謝申し上げます。今回このような非常に勉強になる学会に参加させていただき本当にありがとうございました。


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