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活動レポート

日本薬学会 第135年会

[文責]:鬼頭 典子 (化学療法係)  [公開日]2015年6月1日

この度、平成27年3月25日~28日に神戸で開催された「日本薬学会 第135年会」に参加させていただきました。今年のテーマは「薬学が拓く、健康と未来」でした。

今回私は「ボリコナゾールの血中濃度と肝障害発現に関する検討」というタイトルで口頭発表を行いました。ボリコナゾールは、難治性の真菌(=カビ)感染症に用いられる薬ですが、副作用として肝障害を起こすことが知られています。さらに、肝障害は血液中のボリコナゾール濃度が高いと起こりやすいことも知られています。しかし近年、血液中の濃度には関係なく肝障害が起こるという報告が散見されます。そこで今回、当院の患者さんにおける、肝障害と血液中のボリコナゾール濃度の関係について調査し、発表しました。当日は、他施設の先生から多数のご質問・ご意見をいただくことができました。

また、私は他施設の口頭・ポスター発表、薬物乱用に関するシンポジウムなどを聴講しました。特に、私は普段TDM業務に携わっていますので、他施設のTDMに関する業務報告や研究を知り、大変勉強になりました。

今回の学会では、当院薬剤部から5題の口頭発表を行いました。皆、満足のいく発表ができたと思います。発表の後は、「お疲れ様会」にて名市大の薬剤部、医学部、薬学部の先生方、及び薬学部生達とともに神戸牛の石焼きステーキを食べ、楽しいひと時を過ごせました。また、学会の合間に少し神戸観光もできました。

最後になりますが、発表の準備において終始熱心にご指導いただいた木村和哲先生、塩田有史先生をはじめ薬剤部の先生方に深く感謝申し上げます。また、今回このような非常に勉強になる学会に参加させていただき本当にありがとうございました。


[日本薬学会 第135年会]


[発表会場]


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