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活動レポート

第54回日本糖尿病学会年次学術集会

[文責]:手崎 世織、木村 理恵 (医薬品情報係)  [公開日]2012年1月24日

私たちは今回、平成23年5月19日(木)~5月21日(土)に札幌市で開催されました「第54回日本糖尿病学会年次学術集会」に参加させていただきました。

今回は「糖尿病と合併症:克服へのProspects」というテーマのもと開催されました。シンポジウムは23題、一般演題は2300題近くあり、更にディベートセッションや糖尿病劇場など、とても大規模な学会でした。

今回は発売されて間もないということで、インクレチン関連薬の発表が多くありました。発売前から言われていたとおり、現段階では大きな副作用もなく、血糖依存的に働くということで、期待度が大きいようです。今後は長期的な使用でどのような影響が出るかに注目が集まるのではないかと感じました。その他、糖尿病網膜症の増悪因子、BOT(basal-supported oral therapy)療法、血糖測定器の新たな使い方、今後の糖尿病治療薬などの講演・発表を聞き、新たな知識を得ることができました。更に、私たち薬剤師が患者さんと接する療養指導時の心構えや注意するポイントを学ぶことができ、今後の薬剤管理指導に生かしていきたいと思います。

また、災害時の対応に関するシンポジウムも急遽開催されました。東日本大震災で医療チームとして現地で活動された医師・看護師・薬剤師などのスタッフが経験を発表していました。印象的だったことは、お薬手帳・糖尿病患者手帳がとても役にたったこと、自分の薬の名前(規格)・量(単位)を言える様にしておくとかなり手助けになるということです。この点はどの職種よりも薬剤師が貢献できる分野だと思うので、今後も地道に活動していくべきことだと再認識しました。

今回、開催地が札幌ということで、学会の合間をぬって食べたラーメンや蟹はとてもおいしく、リフレッシュできました。今回本学会に参加させていただき、ありがとうございました。

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