〔トラブルに関するFAQ〕

 アイソトープ研究室(RI管理室)へのお問合せの内、トラブル関する質問をまとめましたので参考にしてください。

Q1. 放射線事故とはなんですか?

A1. 放射線事故とは、正常な施設の運転及び作業の進行から逸脱した、計画にない予想外の事象によって引き起こされた事態をさします。装置の故障・不具合や誤操作、作業手順の誤りなどによる単なる線量当量率の上昇、空気汚染・表面汚染の発生から、人の過大な外部・内部被ばくあるいは、火災、爆発、アイソトープの一般環境への放出まで、安全管理上において計画外の事象によって生じた事柄で、異常の程度・影響の大きさなどがある一定レベルを越えた場合を事故としています。

Q2. 事故を起こしてしまいました。どうしたらよいですか?

A2. 漠然として質問で大変お答えしにくいですが、応急処置として「安全保持」、「通報」及び「事故拡大防止」が原則です。

(吉沢康雄『放射線管理のやり方・考え方』東京大学出版会、1973年、p.48より引用。)

Q3. 放射線を防護する方法には、どのような方法がありますか?「3原則」というのを聞いた気がするのですが…。

A3. 放射線防護の3原則は、遮へい・距離・時間という3つです。「遮へい」の原則は、放射線源と作業者の間に遮へい物を設置することにより被ばく線量を低減すること、「距離」の原則は、放射線源と作業者との距離を離すことにより、作業時における空間線量率を低減することです。「時間」の原則は、作業者が放射線を受ける時間を短縮することです。

(原子力・エネルギー図面集、6-3-1より。)

Q4. アイソトープを紛失してしまいました。どうしたらよいですか?

A4. アイソトープを紛失した場合は、ただちに安全管理責任者に通報してください。その上で、必要な指示を受けてください。