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学生・研修希望の方へ

研究と臨床の両面から
明日の医療の可能性を育てる
教育・研修プログラム

循環器内科スタッフ�の集合写真

教育において当科が大切にしていること

地域へ高度な医療を提供でき、またグローバルな視点を持って研究ができるアカデミックドクターを育成することを目標にしています。

そのため、当教室では先進の臨床、研究を学ぶ、自己の専門とする技術をより高めるなど、国内外の留学等を含め多様なキャリア形成を支援しています。また、育児や介護などライフイベントにも対応したダイバシティーに対する取り組みを推進しています。

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教室議長(医局長)よりご挨拶

医局長:中須賀公亮の写真

教室議長(医局長)よりご挨拶

2023年度より教室議長(医局長)を拝命している菊池祥平です。このたびは、名古屋市立大学循環器内科学のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。私たちはそれぞれの希望に沿った研修、働き方やキャリアプランの提供を通じて、多種多様な循環器内科医の育成を行っております。循環器診療にご興味がある初期研修医や専攻医に加えて、すでに他の医療機関でキャリアを積まれた医師の方々においても、当教室の仲間となっていただくことを歓迎いたします。ともに、社会のニーズに応える真のプロフェッショナル集団を築いていきましょう。ご質問やご見学の希望があれば、まずはお気軽にご連絡ください!

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循環器内科
専攻医研修概要

循環器内科専門研修の目標

循環器専門医として求められる循環器疾患の診断・治療に必要な知識・技能を習得し、適切な判断力を養います。また循環器疾患のみならず、患者さんの抱える心理的・社会的問題を踏まえた全人的な治療を遂行できるよう経験を積んで頂きます。そのためには指導医・上級医のほか、他診療科医師や他職種スタッフとの連携が不可欠となり、円滑な連携ができるようコミュニケーション能力を磨き、チーム医療が遂行できることを目標とします。さらに研修期間中に経験した症例の学会報告を行うことで学術的経験も積んで頂きます。これらの技能を統合することで、後輩医師への指導力が身につくと考えています。

循環器内科における診療の概要

虚血性心疾患・不整脈・心筋症・弁膜症・大動脈疾患・肺循環障害などの器質的心疾患・血管疾患と、これらを原因とした重症心不全の診療を中心に行っています。更に大学病院の特長を生かし、他診療科領域の併存疾患をもつ複雑な病態を呈する患者さんの診療も担当します。他診療科医師や他職種スタッフらと連携しながら包括的な医療を提供しています。

患者さんは、主に名古屋市瑞穂区を中心とした地域の実地医家、あるいは一般病院から紹介頂いています。高血圧・脂質異常のような生活習慣病の診療や、心雑音・心電図異常のような循環器疾患が疑わしい患者さんから、経カテーテル的大動脈弁置換術のような高度医療が必要な患者さんまで幅広く積極的に受け入れて地域に根差した診療を目指しています。

急性心臓疾患治療部(coronary care unit, CCU)4 床の運営を担い、重篤な心血管疾患患者さんを24時間体制で受け入れています。CCUでは、専属の臨床工学技士とともに大動脈バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping, IABP)・体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation, ECMO)・循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA)などの補助循環装置を用い、救命治療が提供できるよう努めています。CCU 管理を必要とする重篤な患者さんの診療に入院初期から携わることができ、病状が安定すれば一般病棟においての診療を継続していきます。

このような形で、多種多様な循環器疾患患者さんの診療を指導医・上級医に加え他職種スタッフとともに経験する環境は、医師として研鑽を積む環境にふさわしいのではないでしょうか。

研修概要詳細PDF

研修方法及び研修プログラムの詳細はこちらからPDFをダウンロードしご確認ください

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助教
山邊 小百合 先生

2023年4月から入局し、教員(助教)として勤務させて頂いております医師15年目の山邊 小百合と申します。他大学出身のため、参考になるかわかりませんが、私の経歴をお話しますと、大学卒業後、広島大学病院で初期研修医を2年間、医局の関連病院で後期研修医として2年間勤務した後、大学へ帰学し、大学院へ進みました。肺高血圧や心臓リハビリについて勉強させていただきました。在学中に結婚、第1子を出産し、復職をしました。大学院卒業後に名古屋市へ転居し(地元に近いため)、名古屋共立病院2年間、藤田医科大学病院4年間と、時短勤務の立場で臨床医を続けながら、心エコーの経験を積ませていただきました。その間に第2、3子を授かっています。周囲のサポートのおかげで、離職することなく子供をここまで育てることができましたが、時短勤務ではできる仕事に限りがあり、再び臨床医として包括的な診療を行いたいと夢見ていました。子育てが少し落ち着いてきた頃を見計らって、元上司や家族に背中を押してもらい、現在の職として実現しました。瀬尾教授には最初に「マイペースにやれば良い」と言っていただけて、肩の力が抜けました。子育てのために制限があることを咎められるようなことは全くなく、むしろ、周囲から気遣われ、見守られているような気がします。現在は成人先天性心疾患(ACHD)の診療チームに参加し、患者様のために奔走する日々です。これまで紆余曲折に歩んできた医師生活で、一貫性がないと思っていた知識や経験が今、つながって役に立っています。ACHDの患者様は一人として同じではなく、複雑ですが、一例一例熟考し診させて頂いております。今後も小児科や心臓血管外科の先生方との連携を円滑にし、さらに病院全体、地域へと輪を広げ、患者様を支援する枠組みを強化すること、医師が変わっても診療体制が根付いて引き継がれていくこと、地域のACHD診療の最後の砦となれるように先進的で質の高い医療を目指していきます。自身の子育ての経験を活かしながら、女性患者様にも人生の伴走者として寄り添った形で相談に乗れたら、この上ない喜びです。さて昨今、女性医師を守る制度は整備されており、身近に出産・復職を経験した女性先輩医師がいると心強いものです。しかしこれまで私を育ててくれたメンターを思い浮かべると、全員、子育て経験のある男性医師でした。あまり性別は関係なく、自分の状況を把握し、理解してくれる存在を身近に見つけることが大切と思います。子育てとの両立に悩みは尽きませんが、悩んだら立ち止まり、自分の目指す方向を再確認し、それを実現する方法を考えれば良いです。コロナ時代に生き、人間の弱さを知り、支え合う喜びを知りました。働き方改革が叫ばれるようになり、医師として多様な働き方・価値観が受け入れられる医局でありたいです。忙しい毎日の中でも、日々の他愛もない疑問について語りかければ、真面目に返事を返してくれる仲間がいること、一人ではとても抱えきれない仕事に一緒に挑んでくれる仲間がいること、そして仕事を続けさせてくれる家族に感謝しています。一歩でも真実に近づけるように、physician scientistとして探求心を持ち続けながら、残り半分の医師人生を楽しんでいきたいと思います。

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病院助教
新谷 康広 先生

私は他大学卒業ですが、名古屋市立大学病院で2年間初期研修を行い、引き続き1年間大学病院で後期研修を行いました。大学病院での後期研修ではオーベンの先生に医者としての心構えからご指導いただき、自分の医者としての土台となっています。その後4年目から国立循環器病研究センターでレジデントとして研修を行いました。急性期循環器から、移植医療や緩和医療まで様々な循環器疾患を経験できたことはもちろんのこと、それ以上に全国から集まった苦楽を共にしたレジデントの同期との時間はかけがえのないものです。その後7年目からは大学病院にもどり、同時に大学院に入学しています。

その頃に娘が誕生し、保育所の送り迎えや子供のサポート等、子育てにも奮闘しています。同僚の先生のサポートや家族の協力もあり、日々を過ごすことができています。また病棟業務はチーム制のため、1人で患者を抱え込むことなく、チームの先生と相談しながら診療を行っています。また比較的学年の近い先生が多く、みんなで和気藹々と診療を行っています。

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臨床研究医・大学院生
桜井 勇明 先生

医学生時代より学問としての循環器領域に興味を抱き、臨床実習や研修医期間を通してダイナミックに病状が移り変わる経過に多種多様な治療方法でアプローチする臨床面での魅力を感じ、循環器内科を志しました。初期研修期間は名古屋市立東部医療センターで救急医療をメインに研鑽を積み、続く内科専攻医研修も同施設で行い、本格的に循環器の世界に入っていきました。幅広い領域を扱う循環器内科ですが、満遍なく経験を積むことが出来ました。

循環器領域の中でも不整脈領域に興味を持ち、現在院生一年目として診療と並行して研究にも携わるようになりました。研究分野についての基礎臨床論文の読み込や上の先生方との議論を通して、日々の診療にも新しい視点が生まれ、充実した院生生活を送っております。

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シニアレジデント
澤崎 司 先生

学生の頃より命に直結する医療を前線で行う循環器内科に興味を持ち、研修の際に直接先生方から心不全管理、カテーテル治療など循環器内科のやりがいについて熱く教えていただき、名市大病院循環器内科への入局を決めました。いまは各分野の専門の先生方に指導していただきながら、患者様に最善の医療を提供できるよう日々研鑽を積んでおります。

今後、専門の選択等、進路を決定していく上でスペシャリストの先生方に相談しやすく、また、最新の情報を取り入れやすい点も大学病院の利点と感じています。

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中須賀先生の海外留学体験記