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当教室の特色について

臨床実績を背景にした
6つの専門チームによる
先端医療の研究・開発

教授 瀬尾由広よりご挨拶

教授 瀬尾由広の写真

教授 瀬尾由広よりご挨拶

名古屋市立大学循環器内科学 教授の瀬尾由広です。当科は各内科教室から2007年に誕生した心臓・腎高血圧内科学教室を前身としています。初代教授には木村 玄次郎先生が就任され、2013年より大手 信之先生が第二代教授となられました。2019年8月腎臓内科学教室が独立されたのを機に循環器内科学教室となり、大手 信之先生が初代教授に就任されました。大手 信之教授は心力学を中心とした臨床循環生理学に基づいた心不全学を専門とし、循環器内科学教室の発展に努めてこられました。そして本年6月からは私が教授を仰せつかっております。循環器内科学教室のより先進性を向上させるため、診療、研究に関して専門分野別のチームを編成しました。社会のニーズに応える真のプロフェッショナル集団を目指し、Physician-Scientistとして世界へ情報発信をして参ります。

2021年9月
瀬尾 由広


循環器内科スタッフの集合写真

スタッフ紹介

  • 瀬尾 由広の写真
    主任教授・診療科部長
    瀬尾 由広
  • 後藤 利彦の写真
    講師・急性心臓疾患治療部(CCU)副部長・セーフティーマネージャー
    後藤 利彦
  • 北田 修一の写真
    講師・診療科副部長
    北田 修一
  • 伊藤 剛の写真
    講師
    伊藤 剛
  • 菊池 祥平の写真
    助教・教室議長(医局長)・中央臨床検査部副部長
    菊池 祥平
  • 中須賀 公亮の写真
    海外留学中
    中須賀 公亮
  • 森 賢人の写真
    助教
    森 賢人
  • 山邊 小百合の写真
    助教
    山邊 小百合
  • 横井 雅史の写真
    助教
    横井 雅史
  • 山本 惇貴の写真
    助教・病棟医長
    山本 惇貴
  • 溝口 達也の写真
    助教・外来医長
    溝口 達也
  • 河田 侑の写真
    助教
    河田 侑
  • 鶴田 芳朗の写真
    病院助教・大学院生
    鶴田 芳朗
  • 新谷 康広の写真
    病院助教
    新谷 康広
  • 香山 京美の写真
    臨床研究医(国内留学生)
    香山 京美
  • 桜井 勇明の写真
    臨床研究医・大学院生
    桜井 勇明
  • 大石 悠香子の写真
    臨床研究医
    大石 悠香子
  • 岡田 恒の写真
    臨床研究医
    岡田 恒
  • 藤吉 一馬の写真
    シニアレジデント
    藤吉 一馬
  • 澤崎 司の写真
    シニアレジデント
    澤崎 司
  • 福田 英克の写真
    准教授 (臨床研究開発支援センター)
    福田 英克

名古屋市立大学の写真
代表的な診療技術及び主な対象疾患について

代表的な診療技術

1

急性心筋梗塞、不安定狭心症のような緊急性の高い疾患に緊急心臓カテーテル検査・心血管インターベンション治療を24時間体制で行えます。

心臓カテーテル検査・治療
2

急性心臓疾患治療部(CCU)4床の運営を行い多くの重症心不全・重症不整脈・重症弁膜症患者さんを受け入れています。

3

ECMOやインペラを使用した全身循環管理や緊急手術にも心臓血管外科と協力し速やかに対応出来ます。

4

胸痛でお困りの患者さんには、外来で最新の冠動脈CT(128列2管球CT・320列マルチスライスCT)にFFR-ct解析による冠血流予備能評価を加えることで非侵襲的な冠動脈疾患の評価が行えます。

5

閉塞性動脈硬化症で歩行時に足の痛みを感じる方には末梢血管のカテーテル治療を積極的に行っています。

6

最新鋭の経胸壁心エコーに加え経食道心エコーや運動負荷心エコーによる弁膜症診断に力をいれています。心臓弁膜症の診断・治療のご相談を是非、「心臓弁膜症センター」にお声かけください。

7

弁膜症に対するカテーテルによる低侵襲治療を進めています。大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)は安全に良好な治療成績で行えており希望される患者様が増加しています。また、僧帽弁狭窄症に対する経皮的経静脈的僧帽弁交連裂開術(PTMC)に加えて、僧帽弁閉鎖不全症に対して経皮的僧帽弁形成術(MitraClip)も行えるようになりました。是非、「心臓弁膜症センター」にご相談ください。

重症大動脈弁狭窄症のカテーテル治療(TAVI)
経皮的僧帽弁形成術(MitraClip)
8

脳梗塞を引き起こす恐れのある卵円孔開存症(PFO)に対して、経皮的卵円孔開存閉鎖術をカテーテルで行っております。

経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術
9

心房細動、心房粗動に対して適切な治療(アブレーション治療、薬物治療)を選択します。また、難治性不整脈の正確な診断とアブレーション治療も行います。

経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術
10

心房細動患者さんにとって脳梗塞予防は重要な治療です。抗凝固療法による管理に加え、左心耳閉鎖デバイスの挿入も行っています。

左心耳閉鎖デバイス
11

失神や立ちくらみでお困りの患者様にペースメーカ植え込みを行います。全身状態に合わせて低侵襲なリードレスペースメーカの植え込みも行えます。

心臓植込み電気デバイス
12

ペースメーカ植え込み後のリード感染症は重篤な合併症ですが感染巣となるリード抜去にも対応出来ます

エキシマレーザーを用いたペースメーカーリード抜去や
血管内治療(冠動脈・下肢動脈)
13

高度左室収縮障害を有する心不全の方には、両心室ペースメーカによる心臓再同期療法やヒス束・左脚領域ペーシングを選択します。

14

心筋症の診断は、心臓MRI、心筋シンチグラフィ、心筋病理検査を駆使して行います。老人性アミロイドーシスに対するタファミジス治療、心ファブリー病に対する酵素補充療法などが外来で行えます。

15

閉塞性肥大型心筋症の左室流出路狭窄に対しては、外科的な中隔切除術だけでなく、カテーテルを使用した経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)も行えます。

16

悪性腫瘍に対する化学療法の治療効果が高まるにつれ、薬剤性心筋症や静脈血栓症をはじめとした心血管病管理の重要性が高まってきました。悪性腫瘍と闘う患者様のサポートを腫瘍循環器外来で行っています。

17

新しい心不全に対する薬物治療を取り入れるだけでなく、運動療法を中心とした心臓リハビリテーションプログラムも外来で提案しています。心臓リハビリ外来にてご相談を受け付けております。是非、ご利用下さい。

心臓リハビリテーション
18

成人先天性心疾患や肺高血圧症で専門的な管理が必要な患者様にも対応しています。専門医とのご相談は、成人先天性心疾患外来肺高血圧外来に遠慮無くお声かけ下さい。

主な対象疾患

1

心不全・心筋症

拡張型心筋症肥大型心筋症心サルコイドーシス心アミロイドーシス心ファブリー病、心筋炎、収縮性心膜炎、たこつぼ型心筋症、薬剤性心筋症、頻脈誘発性心筋症、高血圧性心疾患

2

心臓弁膜症

大動脈弁狭窄症僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、三尖弁閉鎖不全症、感染性心内膜炎

3

冠動脈疾患

急性心筋梗塞不安定狭心症、安定狭心症、虚血性心筋症、冠攣縮性狭心症、冠動脈解離

4

不整脈

心房細動、心房粗動、心房頻拍、発作性上室頻拍、心室頻拍、心室細動、心室期外収縮、洞不全症候群、完全房室ブロック、QT延長症候群アダムストークス発作ブルガダ症候群不整脈原性右室心筋症

5

血管疾患

閉塞性動脈硬化症、大動脈解離(B型)、大動脈瘤

6

肺循環疾患

肺動脈性肺高血圧慢性血栓塞栓性肺高血圧症、深部静脈血栓症

7

成人先天性心疾患・血管疾患

心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、各先天性心疾患心内修復術後先天性心疾患未修復術例、マルファン症候群

8

高血圧・脂質異常

本態性高血圧症、腎血管性高血圧症、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、治療抵抗性高血圧、家族性高コレステロール血症

診療実績

項目
2020年
2021年
2022年
CCU入院患者数
305
350
316
急性心筋梗塞患者数
67
62
85
心不全入院患者数
128
194
160
急性大動脈解離患者数
34
32
46
冠動脈造影検査(CAG)
400
508
523
冠動脈形成術(PCI)
236
218
215
ロータブレーター(高速回転冠動脈アテレクトミー)
12
30
16
FFR
53
70
98
経皮的心肺補助循環(PCPS)
13
11
4
補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA)
-
15
5
カテーテルアブレーション
138
129
130
植え込み型除細動器留置(ICD)
11
11
17
心臓再同期療法(CRT-P)
7
4
7
両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)
12
14
11
ペースメーカー植え込み術
53
86
104
経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
36
35
39
経カテーテル的左心耳閉鎖術(WATCHMAN)
-
2
2
冠動脈CT
560
541
1005
心臓核医学検査(RI)
318
244
422
心臓MRI
79
60
156
心臓超音波検査(心エコー)
7,583
14,816
13,766
経食道心臓超音波検査
115
107
97
心肺運動負荷試験(CPX)
180
186
216
心臓リハビリテーション実施入院患者数
340
355
417
心臓リハビリテーション実施外来患者数
8
16
37

研究について

当教室は下記6つのグループで研究を進めています。