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患者様へ

TO PATIENTS

当科の特色について

成人の心臓・大血管疾患を中心に、
小児・成人先天性心疾患まで
幅広く診療を行っています。
低侵襲心臓手術(MICS)や
緊急手術にも
積極的に対応しています。

成人の心臓・大血管疾患

患者様毎の状態に合わせたきめ細かい治療計画を、循環器内科・放射線科・麻酔科等関連診療科とともにカンファレンスを行うことで作成し、安定した手術成績の維持に努めています。「救急や重症の患者様の治療を断らないこと」を目標に、新しい治療法も積極的に導入して、安全かつ最適な治療法を提供いたします。手術の低侵襲化を目指し、小さな傷で行う手術(MICS)も積極的に導入しております。

新生児・小児の先天性心疾患

当地域においては早期から取り組んできた実績があります。早期の根治術を原則とし、生活の質(QOL)を重視して極力患者さん本人の自己組織を利用し、将来の成長・発育にも適応する再手術を必要としない方法を標準術式にしています。

成人の先天性心疾患

近年、新生児・小児期に先天性心疾患の手術を受けた患者さんが成人期を迎えるケースが増えています。成人先天性心疾患では、成長や長期経過に伴い、再手術や追加治療が必要となることがあります。当科では、循環器内科・小児科等の関連診療科と密に連携し、カンファレンスを通じて治療方針を検討しながら、成人期特有の病態に対応した外科治療を行っています。

外来受診のご案内

当院は、特定機能病院として、一般医療機関では実施することが難しい手術や先進医療・高度医療などを必要とする患者さんを治療することを役割としています。このような患者さんをおひとりでも多く治療させていただくため、当院の受診をご希望の方は、まず、かかりつけの診療所や一般病院に相談され、病状に応じてその医療機関からの紹介状をお持ちになって受診していただきますようお願いいたします。
紹介状をお持ちの方は、紹介元医療機関から診察予約をとることができますので、紹介元医療機関にご相談ください。
(患者さんからの予約はできませんのでご了承ください。)
また、診断が確定し病状が安定した場合には、ご紹介元や最寄りの医療機関に紹介をさせていただいたり、入院患者さんの場合は、退院または転院をお願いしたりする場合がありますので、この趣旨をご理解賜り、ご協力いただきますようお願いいたします。

セカンドオピニオン外来

かかりつけの医療機関の診断や説明に対して、別の観点から、より専門的な意見を聞きたい、手術を受けるかどうか決めかねている、などの悩みをもつ患者さんやそのご家族の方に対して、診療内容や治療方法に関して、参考となる情報や意見を提供します。
受診の方法は当院HPリンクをご参照ください。

診療受付時間

初診
午前8時30分から午前11時00分
再診
午前8時30分から午前11時00分
予約変更・取消
午前8時30分から午後17時00分
電話予約センター

※検査予約の変更、新規予約の申込、担当医の変更、予約日を過ぎたもの、医師の判断により変更・取消が許可されていない場合は、 電話予約センターではお取り扱いできませんのでご了承ください。

休診日

土曜日・日曜日、祝日・年末年始(12月29日~1月3日)

手術のご案内

・術前検査外来において血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、呼吸機能検査、鼻腔細菌検査を行い、耐術能を評価します。
・病気によってはCTやMRI,超音波検査、造影検査にて頭部や頚部の血管、冠動脈、下肢血管の状態の評価が必要になることがあります。

主な疾患

近年増加する成人の心臓・大血管疾患から新生児・小児の先天性心疾患まで、幅広い内容の診療を行っています。

先天性心疾患(小児・成人)

新生児から成人期に至る全ての先天性心疾患に対応しています。段階的に数回の手術が必要な疾患も少なくなく、家族の希望や理解に基づき新生児科医や小児循環器医と協議し、発育や長期間の心機能を見据えた手術計画を立てます。術後は小児ICU機能を完備した集中治療室で麻酔科と共に治療を行っています。

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

冠動脈の血行再建術が主体で、動脈や静脈をグラフトとして使用する冠動脈バイパス手術を行っています。人工心肺や心停止による侵襲を回避または軽減するために、人工心肺を使用しない、または心臓を止めない手術を優先して行います。

弁膜症(狭窄症、閉鎖不全症)

大動脈弁・僧帽弁・三尖弁の手術が主体で、弁が狭くなる、または弁がしっかり閉じない状態になると心臓のが低下しますので、機能回復と温存目的に弁の形成術や置換術(生体弁または機械弁)を行います。小さな傷で行う手術(MICS)やカテーテルで行う大動脈弁の手術治療機能(TAVI)も安全かつ積極的に導入しております。

大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離)

胸部や腹部の大動脈瘤と大動脈解離に対し、人工血管置換術を行います。体力がなく手術に耐えられない人などには、血管内治療として大動脈内ステントグラフト留置術を行っています。大動脈手術は脳脊髄合併症のリスクが高く、放射線科、神経内科などと連携し綿密な治療計画を立てています。

末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化、下肢静脈瘤)

動脈硬化、外傷、炎症などによる四肢の動脈疾患に対する外科的治療や下肢静脈瘤に対し、血管内レーザー焼灼術を実施しています。

不整脈

循環器内科と連携して、年齢や生活の質を考慮し、心臓手術を行う際に、不整脈(心房細動)の治療を併せて行っています。

心臓手術について

大きく分けて、心臓手術には次の2種類があります。どちらの方法をとるかは患者さんの病気の種類によりほぼ決まっています。

1
開心術

心臓内部の操作が必要なために心臓を止めて行なう手術で、人工心肺を使用します。心臓弁膜症、胸部大動脈瘤、 多くの先天心臓病の手術、などほとんどの心臓手術はこちらです。

2
非開心術

心臓表面あるいは心臓から出る血管(大動脈、肺動脈など)に対する手術で、心臓の拍動を止めずに行ないます。人工心肺補助下に行うことがあります。 たとえば先天性心臓病でチアノーゼのある子供に対する体肺動脈短絡手術や肺血流が増加している子どもに対する肺動脈絞扼術などがあります。 また、成人の手術では冠動脈バイパス手術は少し前まで心臓を止めて行なう開心術が主流でしたが、 最近では技術と道具の進歩により心臓を動かしたままで行なう事もあります。

人工心肺装置

心臓の内部、あるいは大動脈・肺動脈などを手術するには心臓を止めて心内を空にしたり、心臓から全身や肺に流れる血流を一時的に遮断する必要があります。 手術中、自分の心臓の代わりに酸素を含んだ血液を全身に送る機械を人工心肺装置といいます。
これは、①全身で酸素消費され心臓に還ってきた血液(静脈血)を太いチューブを用いて人工心肺装置に導き、②これを人工肺を用いて酸素を十分に含んだ血(動脈血)に変え、③その血液をポンプで太いチューブを介して大動脈から全身に送る働きをする装置です。
この装置を作動させることにより心臓を止めたり、肺への血流を遮断しても身体には酸素を十分に含んだ血液が流れ続けることができます。

心停止・心筋保護

心停止をさせるために心臓を栄養する血管(冠動脈)に心筋保護液を注入し、心停止させます。
また、手術操作の間に心臓の筋肉(心筋)が受けるダメージを減らすため、一定時間毎に心筋保護液を注入したり、心臓の周囲に氷水を入れて冷やします。 このような状態で心臓内部の操作(たとえば弁の手術や心臓内隔壁の穴の閉鎖など)や大動脈瘤の手術を行ないます。

心拍動の再開

必要な手術操作を終えたら、冠動脈に再度血液を流すことで注入されていた心筋保護液を洗い流し、心臓の拍動を再開させます。
しばらくして心臓の働きが十分回復したところで人工心肺装置を停止し、離脱します。時に心臓や肺の働きの回復が不十分で人工心肺から離脱することができない場合がありますが、 その際は一時的に補助人工心肺装置の使用を必要とすることがあります。

心臓手術に関係した合併症の例

手術の後について