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高度心臓手術
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低侵襲
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救急医療

先端の低侵襲手術(MICS)から、24時間体制の救急医療まで。 名古屋市立大学 心臓血管外科は、高度な専門技術と地域連携を軸に患者様一人ひとりと向き合い、最適な治療を提供します。

臨床・研究・教育の創発で
高度心臓血管外科医療を
名古屋市から次世代へつなぐ

前川厚生 教授

 2026年1月1日付けで心臓血管外科の教授に就任いたしました前川厚生です。ここに謹んでご挨拶させていただきます。
 心臓や大動脈の病気が判明し手術を受けることは、患者さんの人生での一大事だと思います。どんな手術が必要なのか?どのようなリスクがあるのか?どれくらいで社会復帰できるのか?ご本人だけでなく、ご家族も大きな不安を抱えることと思います。
 私たち心臓血管外科医は、日々技術を磨き、できる限り安全で体へのダメージが少ない手術方法を熟考し、患者さんが早期に社会復帰できるよう、全力で治療にあたっています。
 手術治療は卓越した外科医一人でできるものではありません。執刀医の技量が優れていることはもちろんですが、チームの総合力が非常に大切です。私たち名古屋市立大学病院では、一般的な言葉になってきている「ハートチーム」の充実を図っています。手術に必須な正確な診断と、カテーテルによる低侵襲弁膜症手術でも協力体制にある循環器内科、心臓外科専門の麻酔医を有する麻酔科、手術後の治療を専門的に行うICUチーム、カテーテルの血管治療をともに行う放射線

当科の歴史と使命

 当院の心臓血管外科は、2001年に三島晃先生が初代教授に就任されて始まりました。当初は小児先天性心疾患の手術治療が中心でしたが、その後須田久雄先生がグループに加わられることで、狭心症や弁膜症、大動脈瘤などの成人の後天性心疾患の治療の充実が図られました。2020年に須田先生が第2代教授に就任されるとともに、成人の先天性心疾患のチームも開設されました。成人先天性心疾患には、小児期に手術を受けた患者さんが成長するにしたがって手術部位の悪化などで追加の手術が必要になるような病態を含むことが多く、本邦には対応できる病院が少ないことが問題となっています。当院ではこれら成人先天性心臓病も内科と協力して重点的に治療にあたっています。

 これらの手術治療に加えて、急性大動脈解離のような生命の危険をともなう大動脈緊急症の治療や急性心筋梗塞関連の緊急手術など、幅広い疾患に対応しています。また、感染性心内膜炎といって、細菌感染のために心臓の弁膜をはじめとする構造破壊が進んでしまうことで、複雑な切除・再建が必要な手術もあります。長年の知識と技術を活かし、複雑で高度な技術を必要とする高難度手術も多数経験しています。これらの難易度の高い手術の経験は、大切な知識として次世代に受け継いでいかなくてはならず、若手医師の教育と研究を通じて、医療の進展に寄与することが今後の使命であると考えています。

スタッフ紹介

東部医療センター

  • 佐々木英樹 准教授(部長) 准教授(部長) 佐々木英樹
  • 神谷信次 准教授(副部長) 准教授(副部長) 神谷信次
  • 森義晴 助教 助教 森義晴
  • 吉川未花子 シニアレジデント シニアレジデント 吉川未花子

みどり市民病院

  • 浅野實樹 病院長 病院長 浅野實樹

手術実績

手術実績(部位・疾患名別、2023〜2025年)
部位 疾患名 2023 2024 2025
先天性心疾患 人工心肺使用 36 44 39
人工心肺不使用 8 12 11
弁膜症 弁置換 25 21 34
弁形成 22 25 11
TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術) 38 40 50
MICS(低侵襲心臓外科手術) 0 0 0
虚血性心疾患 冠動脈バイパス手術 人工心肺使用 17 9 12
人工心肺不使用 4 13 15
心筋梗塞合併症 1 2 3
大動脈疾患 胸部 胸部大動脈瘤 11 16 10
急性大動脈解離 18 9 8
胸腹部 胸腹部大動脈瘤 1 0 0
腹部 腹部大動脈瘤 6 21 14
ステントグラフト内挿術 胸部 4 6 9
腹部 26 8 18
不整脈 11 17 6
心臓腫瘍 1 3 2
収縮性心膜炎 1 0 0
肺血栓塞栓症 0 0 0
補助循環 0 0 0
その他の心臓手術 5 6 5
末梢血管 シャント 11 5 8
静脈瘤 5 14 13
その他 20 18 16

入局案内

出身大学とは無関係に
全国公募で採用募集を行っています。
やる気のある皆さんの応募を
いつでもお待ちしています。

目標とカリキュラム

目標
1

入職後3年間で
【外科専門医】を取得する

2

入職後最短6年で
【心臓血管外科専門医】を
取得する。

カリキュラム
1
「外科専門医」の取得

医師3年目の後期研修より心臓血管外科医としてスタートしますが、当科では入局後3年間での【外科専門医】取得を目標としています。本学外科講座は大講座制のため外科専門医の必修事項の一般・消化器外科・呼吸器外科・小児外科・乳腺外科もそれぞれ必要に応じてフレキシブルにカリキュラムを組むことが可能です。

2
「心臓血管外科専門医」の取得

入職後3年目で【外科専門医】を取得した後、【心臓血管外科専門医】取得のため、指定された数多くの症例を経験することが必要となります。当科では、十分な手術症例から最短で入職後6年で【心臓血管外科専門医】取得のための到達目標をクリアすることが可能です。

3
連携病院

名古屋市立大学病院に加え、名古屋市立東部医療センター、刈谷豊田総合病院、豊橋ハートセンター、名古屋ハートセンター、岐阜ハートセンター、あいち小児保健医療総合センターでの研修が可能です。

実際の
研修例
2022年入局
影山愛莉

 卒業後、刈谷豊田総合病院にて初期臨床研修を開始しました。
 3年目からは、刈谷豊田総合病院 外科専門医プログラムにて外科研修を開始。心臓血管外科を中心に修練を進めつつ、外科専門医取得に必要な消化器外科や乳腺外科などの症例も学ばせていただきました。4年目からは、名古屋市立大学病院 心臓血管外科修練プログラムに登録し、心臓血管外科専攻医としての研修も並行して開始。5年目の秋から名古屋市立大学病院へ移動し、心臓血管外科研修を継続しています。
 6年目の夏に外科専門医試験を受験し、外科専門医を取得しました。私は、心臓血管外科専攻2年連動型というプランを選択しており、最短で7年目の冬に心臓血管外科専門医試験を受験できる予定です。