渡邉講師,高橋助手,大学院4年 佐藤雄二,大学院2年 田中史子
当教室のめまい研究は歴史も古く、伝統ある研究グループの一つであるが、前任の羽柴講師時代に研究が広く深まったといえよう。姿勢にはじまり、これまでのところ滑動性追従眼球運動、非視覚誘発性眼球運動の特性、周辺視野による視運動性眼球運動、トレッドミル運動における姿勢変化、温度刺激眼振の成因、ハト半規管膨大部の微細構造と機能に関する研究、頭部安定化反応などの基礎的研究だけでなく、眼球運動のコンピュータ解析法を開発したり、full field視野刺激を用いて新しい検査法を考案、臨床応用している.現在進行中のものとしては頭位センサー付きフレンツェル眼鏡を試作し実際の臨床に応用しているところである。また肩凝りなどの自律神経症状とめまい発作の予測について臨床データを集積している。さらに頭部安定化反応の基礎データに基づき新しいめまい・平衡障害のリハビリを模索しているところである。
これまでの共同研究としては名古屋大学環境医学研究所 故渡邉悟教授、大同工大 水野義雄教授のグループ、ベルリン自由大学(当時)Hans Scherer教授、Andrew H Clarke教授のグループと行ってきた経緯があり、今後スタッフの充実とともにさらに発展させていきたい。
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