名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻神経感覚医学 名古屋市立大学TOP
Department of Neuro-otolaryngology, Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences
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外来診療
耳鼻咽喉科外来担当医表
 
1診
(初診)
渡邉講師 花井助手 村上教授 濱島助手 安藤助手
2診 (吉岡医師)   におい・味覚外来
アレルギー外来
大野助手
   
3診 のど外来
濱島助手
耳管外来
(隔週)
中澤医師
  人工内耳外来
(第1・第3週)
渡邉講師
稲垣彰助手

中耳外来
(第2・第4週)
小関医師
聴神経外来
顔面神経外来
村上教授
4診
(一般再来)
深谷医師 稲垣彰助手 吉岡医師 稲垣(則)医師 維田医師
7診 めまい外来
渡邉講師
耳鳴外来
高橋助手
めまい外来
高橋助手
10診 心理面接
日比野
午後 平衡機能検査
渡邉講師
高橋助手
佐藤医師
田中医師
腫瘍外来
花井助手
安藤助手
大野助手
小澤医師
外来手術  
初診受付:8:30-11:00
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専門外来の概要
顔面神経外来
 準備中
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聴神経腫瘍外来
 準備中
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めまい外来
 当科ではめまいの専門外来を火曜(担当:渡邉)、金曜(担当:高橋)に行っております。報告によりばらつきはありますが、内耳に関係した、言い換えれば耳鼻咽喉科が担当するめまいは、めまい全体の7-8割とされ、その半数ほどを頭位性めまい(良性発作性頭位めまい症)が占めるといわれております。
良性発作性頭位めまい症の診断にわれわれが独自に開発した頭位センサー付属のフレンツェル眼鏡を用い、正確な部位診断をおこなった後、浮遊耳石置換法(Epley法、Semont法、Lempert法)を中心に治療しております。
ついで内耳性めまいの代表的な疾患としてメニエール病があげられます。こちらについて薬物治療、生活指導などの保存治療はいうまでもありませんが、一般的なこれらの治療に抵抗する患者さんに対し現在国内ではまだ未承認でありますが、Meniett(メニエット)という機器を用いて治療をおこなっております。メニエットは欧米ではすでに多くの患者さんに使用されており、その臨床効果も専門誌に発表されております。(メニエットのホームページはhttp://www.meniett.comまで)これらの治療にもかかわらず効果が得られない患者さんに対しては手術治療もおこなっております。手術方法は患者さんの状態に応じて内リンパ嚢開放術、前庭神経切断術、内耳摘出術を選択して治療にあたっております。このように難治性のメニエール病もありますが、最近は特にストレスが強く関係したメニエール病も多くなっております。こうした方々は肩凝り、頸凝りが強いことも多く、私どもの外来では筋硬度計を用いて肩凝り、頸凝りをある程度客観的に評価し、めまい発作を予見できないか臨床研究も行っております。またメニエール病に一見類似した疾患で原因不明の低音障害型感音難聴といわれるものがあります。この疾患は、耳が詰まった感じ、ぽーんとした感じ(耳閉感)を主訴として、文字通り低音部の聴力が低下するものですが、メニエール病のように強いめまいを伴いません。ただ症状がよくなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に進行したり、悪化したまま固定してしまうこともある疾患で、これもストレスが関与している方が少なからずみられます。こうした患者さんに対してもメニエール病の方と同様の点滴注射を用いた検査をおこなった後、その結果に応じて治療法を選択するということを行っております。
また難聴を伴わず長く強いめまいが持続する前庭神経炎に対してはステロイドパルス療法を行っており、少しでも機能保存・回復できるよう治療しております。
最近は子供さんのめまいも時々みられるようになりました。原因不明のことが多いこうした子供さんにもできる限り検査を行って、また十分な経過観察をさせていただいて、正確な診断、治療を行い、保護者の方々の不安が少しでも解消できるよう努めております。
以上のほかにも多くのめまい疾患がありますが、これらを鑑別していくために一般的に行われている血液検査、重心動揺検査、前庭誘発性筋電位検査、動脈硬化検査などのほかに、開院当初からめまいの臨床研究も行ってきた大学病院という特性を生かした平衡機能検査が充実しており、特に名市大耳鼻科のために開発された検査機器(第一医科製)やわれわれが開発した機器を用いて一般的な検査のほかに独自の検査も必要に応じて行っております。
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耳鳴外来
 耳鳴りとは、耳あるいは頭の中で外部にない音が聞こえる状態を言います。また人口の約20%の人が耳鳴りを常に感じていると報告されおり、そのほとんどが自分にしか聞こえない自覚的なものであります。  耳鳴り外来では、そのような慢性耳鳴りに対して治療を行っております。
外来では、聴覚検査や耳鳴検査、画像検査などの検査や、耳鳴り支障度・苦痛度の調査を行います。 治療は、TRT(療法)、薬物療法を主に行っています。また、臨床心理士による心理面接も状態に応じて行います。
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腫瘍外来
 準備中
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のど外来
 この外来では咽喉頭異常感(のどの奥に塊がある感じ)、声が枯れる、扁桃炎を繰り返す、などの喉に異常がある患者様を対象にしています。
咽喉頭異常感は、食道や胃などの消化器に異常を認める患者様が多く、特に胃酸が逆流することを原因とする、胃食道逆流症の割合が約半数以上を占めます。このような患者様には胃酸の分泌を抑制する薬を内服していただきます。また心理状態が愁訴に影響することが最近の臨床研究で明らかにされていますので、当科ではうつ病に使用する問診票を併用し、治療に役立てています。
声が枯れる原因には、大きく分けると、声帯にポリープや癌などの腫瘍が存在し、声門の閉鎖不全を引き起こしている場合と、声帯を動かす神経が麻痺を起こし、声帯を動かすことができず、声が枯れる場合があります。前者の場合は腫瘍を除去することで、声は改善します。後者の場合は、麻痺の改善が見込まれない場合は、お腹の脂肪を声帯に移植することで、声門の隙間を小さくすることで声を改善することができます。
扁桃炎を繰り返す場合は、扁桃を手術的に摘出します。約10日間の入院が必要です。
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アレルギー外来
 準備中
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嗅覚・味覚外来
 準備中
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人工内耳外来
 原則第一、第三木曜午前に渡邉、稲垣が担当しております。
人工内耳というのは、はじめて人に応用された人工の感覚器として知られ、高度難聴の医療における福音とされております。日本においては1991年にオーストラリアのコクレア社ミニシステム22が厚生省(当時)の輸入認可がおり、1994年健康保険適用となってから急速に普及してきました。その後アメリカのアドバンストバイオニクス社(当時)からクラリオンシリーズが輸入認可、保険適用となり、2006年にはオーストリアのメドエル社コンビが承認されるに至っております。現在国内において人工内耳の恩恵を受けてみえる方々は4000名弱とされており、当院においても少し遅れて2000年より人工内耳医療を開始しております。現在のところ年間15名ほどの方が手術を受けられており、小児、成人がほぼ同数であり、また愛知県内だけでなく交通の利便性もあってか岐阜県、三重県からも受診していただいております。挿入機種としてコクレア社の最新機種であるニュークレウス24R(または24K)、バイオニクス社クラリオンシリーズ(現在輸入停止につき中断)を扱っており、患者様、保護者の方のニーズにも耳を傾けながら医学的総合判断のもと、選択しております。
一般的なABR(聴性脳幹反応)、DPOAE(耳音響反射)のほかに、小児の聴力評価に有用とされる“MASTER”という県下ではほかに導入されていない客観的聴覚機能検査もあわせて行っており、最新のCT、MRI(3D構築画像)による画像検査、小児では心理発達検査などを経て適応があると判断されると、手術的にインプラントと呼ばれる機器を蝸牛(内耳)に埋め込みを行います。合併症がなければ術後1週間ほどで退院となりますが、その後2―3週間ほどして音入れという作業から(リ)ハビリテーションが始まります。これらは栄にあります関谷耳鼻咽喉科(中日ビル北)で院長の関谷芳正先生、言語聴覚士の井上ひとみ先生、出口正裕先生のもとで行っていただいております。小児、成人それぞれに患者さんやご家族の自発的な運営による会合を定期的行っており、機器メーカーの担当者や私たちが講師となって人工内耳について勉強をしたり、お互いに生活上の工夫などを情報交換したりして交流を深めております。導入当初に埋込をした先天性難聴の子供さん達が小学校入学の時期となり、テレビアニメなどの主題歌を上手に歌っていたり、少し憎まれ口をきくようになったりするのに接すると人工内耳医療に携わることができて本当によかったと思います。また術前筆談でしかコミュニケーションがとれなかった方が、診察において会話だけでコミュニケーションをとれるようになり、ご家族からも喜んでいただけるのに接し、わたしどももご家族の方々と同様喜びをかみしめさせていただいております。徐々に患者さんも多くなってまいりましたが、一人一人の顔がすぐに浮かび、ご家族の不安や期待を親身になって幅広く受け止められる医療をわたしどもは今後もずっと続けてまいります。
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耳管外来
 耳管外来では主に耳管開放症に対する検査・治療を施行しています。初診の段階では先ず、問診ののち、耳管開放症の病態について説明します。症状が出現するメカニズム、重症度などを評価します。耳管開放症は症状が変動することも多く、突発性難聴や耳管狭窄症と症状が似ている場合もあり、詳細な問診と検査が必要です。治療としては鼓膜へのテープ貼付・耳管内への薬液の噴霧・漢方薬の内服を施行しております。
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中耳外来
 準備中
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