昨今のリウマチ薬物治療は目覚ましく進歩いたしましたが、それに伴い、医師と患者間の情報共有、意思疎通の重要性も増しております。
この度、名古屋市立大学公衆衛生学分野と名古屋大学医学部附属病院整形外科と共同で、リウマチ専門医とリウマチ患者を対象としたアンケート形式の調査を実施いたします。本調査は、医師と患者のそれぞれが治療上重要と思うことの相違を調べ、分析結果をもとにリウマチ治療を円滑に進めるためのコミュニケーションガイドを作成することを目的としております。
また、臨床的に患者自身の疾患活動性の評価が重視される流れにありますが、評価方法の妥当性については議論があります。現実的に先生方は患者自身の疾患活動性の評価をどのような方法で尋ね、どのくらい活用されているのかを調査し、標準化の可能性を探りたいと考えております。ぜひ先生方にもご協力賜りますようお願い申し上げます。
具体的には、ご勤務先に調査用紙パッケージをお送りいたしますので、医師用アンケートに先生ご自身がご記入いただくと共に、ご担当の患者さん10名に調査への依頼文書と調査用紙の入った封筒をお渡しください。本調査の調査用紙は、リウマチ専門医とリウマチ患者を対象としたインタビュー調査を基に作成しており、選択肢から回答を選ぶ、もしくは数字を書き入れるだけの簡便な無記名のものです。
なお、本調査は厚労省難治性疾患等克服研究事業「多関節障害重症RA患者に対する総合的関節機能再建治療法の検討と治療ガイドライン確立 (研究代表者:石黒直樹)」、および科研費基盤研究(C)「関節リウマチ患者と医師のコミュニケーションに関する調査 (研究代表者:小嶋雅代)」の一環として実施いたします。
末筆ながら、先生方の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
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