ご挨拶

医学研究科長

公立大学法人 名古屋市立大学
大学院医学研究科 分子神経生物学分野 教授
医学研究科長

浅井 清文

公立大学法人 名古屋市立大学 大学院医学研究科

■医学研究科長よりご挨拶■

 近年、医療機器開発の進展に伴い、腹腔鏡や内視鏡を用いた肉体的負担が少ない手術手法などの高度医療が広まっていますが、これらの術式は従来の方法と比べて難易度が高く、医療事故の発生が問題となっているところです。

 医師による手術技能の訓練は、従来、実際の手術現場に立ち会うことや、動物や模型を使った模擬手術によって行われてきましたが、腹腔、胸腔、骨盤内臓、脊髄など複雑かつ繊細な構造を持つ部位の手術には大変高度な技術を必要とし、従来型の訓練では修得困難なことが多くなっています。そのため、実際の人体に近い環境での訓練や、より安全な医療機器の開発の必要性が高まっています。

 そこで、本学では、中部東海地区における手術手技向上研修の教育研究拠点として、また手術用医療機器の改良、さらには先進的医療機器の創出に資する研究開発拠点として、「先端医療技術イノベーションセンター」を設置いたしました。

 医療安全の向上、高度医療の発展に貢献する施設として、幅広く医師・歯科医師・医療関係者の皆様にご利用いただくことを願っています。


平成29年1月吉日