多くの関連病院と連携し多施設共同研究として
大規模な研究を行っています
診断用CTとして、ひとつのガントリにX線管球と検出器を2セット備えたCTであるDual-source CTが2台、さらにPhoton-counting検出器を備えたCTが1台稼働しています。これによりコントラスト強調、アーチファクト低減といった画質改善に加え、spectrum imaging、動態解析といった新たな画像解析も可能となり、様々な臓器において有用性の検討を行っています。MRIは3台の3T MRIを含めて計5台を揃え、最先端の64チャンネルコイルにより精細なイメージングが可能です。ベンダー(開発企業)と定期的にカンファレンスを行い、新たなアプリケーションを随時導入、検証と改良を重ね全く新しいMRI撮像技術の開発に取り組んでいます。近年AIの応用に向けた研究が注目されていますが、コンピュータ画像解析を用いた定量的評価により客観的で精密な診断を試みようという取り組みはCT、MRIおよび核医学すべての領域で積極的に行われ始めています。当科では最先端のソフトウェアだけでなく研究目的に応じたアルゴリズムを備えたプログラムを独自に開発し、これによるテクスチャ解析や深層学習といった 最新の画像解析を行い、この分野のさらなる発展を目指しています。
IVRは、血管造影装置やCT装置の進歩、カテーテルなどのデバイスの向上に伴い、発展が著しい分野です。新しい装置やデバイスを用いて、常に様々な研究に取り組んでいます。日常遭遇する疾患を対象とした研究も多く行っていますが、稀な疾患を対象とする場合でも、当教室は多くの関連病院と連携しており、多施設共同研究として大規模な研究を行うことが可能です。国内学会での発表だけでなく、米国や欧州の海外学会での発表に力を入れており、毎年複数の演題を海外学会で発表しています。さらに海外留学も推奨しています。これまで米国オレゴン健康科学大学などに複数名が留学し、そこで得られた知見を活かして現在活躍しています。今後もアクティブに研究活動を行い、IVRの発展のため世界に発信していきます。
放射線治療部門では、臨床研究、放射線生物学をメインに研究 を行っています。
充実した関連病院と連携して、様々な悪性腫瘍を対象にして、豊富な症例数で後ろ向き観察研究を行っています。また当教室主導で前向き臨床研究も行っており、新たなエビデンスを出せるように努めています。他大学や他の診療科と連携した臨床研究も充実しており、優れた治療成績を報告しています。また放射線治療分野における医学物理部門と連携して、物理工学面から臨床支援と研究を行っています。
放射線生物学に基づいた、in vivo、in vitroの各種基礎実験を行っています。放射線腫瘍学の発展に放射線生物学から貢献することを目指しています。