当科について

放射線診断・IVR・放射線治療で
医療の多様なニーズに応えます

教授挨拶

 私たちのホームページへようこそ。当科を代表してご挨拶申し上げます。
 名古屋市立大学放射線科は病院では診断・IVR科と治療科に分かれていますが、ともに広範囲をカバーしており、若く、やる気があり、優秀なスタッフに恵まれています。出身大学による垣根がなく、和気あいあいとして、非常に活気があります。他学部卒や他科からの転科等、個人のバックグラウンドの多様性も魅力的です。入局者数は近年国内トップクラスを継続し、その為、このような医局の雰囲気、環境を希望する方々がさらに集って頂けるという好循環を形成しており、本年度も10名が新たに加わってくれました。是非ともこの流れを継続、発展させたいと思っています。

 しかしながら本邦における放射線科医不足は周知の如くで、特に当科の存在する東海地区では深刻な課題です。その為放射線科医の需要は非常に高く、それを担う人材育成が急務であり、勤務先に困ることはありません。人工知能が発達しても、放射線医学の扱う情報量自体が飛躍的に増加していますので、このいたちごっこに終わりはないと思います。
 大学病院では2023年3月に最新鋭のフォトンカウンティング検出器搭載2管球CT「NAEOTOM Alpha」を中部地域で初めて導入(全国で6施設目)しました。CTとしては約10-20年ぶりの革新的な進歩で、高い空間分解能、2管球システムによる高い時間分解能を有し、放射線被曝の軽減、造影剤の減量が可能です。また精度の高いスペクトラルイメージングも期待大です。この高スペックの機器を臨床及び研究に積極的に活用できるよう、昨年末より適宜リサーチミーティングを開催しています。その他でも、企業や他科との人工知能を用いた共同研究がスタートしています。研究発表も国内外で増加傾向にあり、このような状況下で、本年4月には新たに11名もの大学院生を迎えることができました。
 また、名古屋市立大学は2021年の東部及び西部医療センターに続き、本年4月にみどり市民病院、みらい光生病院が附属病院になり、2000床を超える国内有数の大学病院群となりました。2025年度には救急・災害医療センター(仮称)が開設されるため、その準備も進行中です。放射線科としては急性期医療、陽子線治療を含め、大学病院として社会から期待される、高いレベルの医療体制、人材が求められています。また、医局としてはさらに多くの関連病院を有しておりますので、幅広い臨床研修、教育を行うことが可能です。このような環境を生かし、放射線生物学を用いた基礎的研究から多施設での臨床研究、新たな画像診断法の開発等、広く奥深い研究を行いたいと思います。
 以上、患者様、医局の方々に貢献するのは当然ですが、関連病院の先生方、診療放射線技師や看護師さんなどコメディカルのスタッフ、他学部や他大学、企業等の研究者等とも協力し、皆が幸福と思えるよう、尽力したい所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。

2023年4月 樋渡 昭雄

当科の沿革

初代教授 稲田五郎

昭和23年 助教授として赴任。
昭和29年 教授就任。
心拍連動X線胸部撮影診断法、高圧X線動態診断法、血管腫・ケロイドに対するSr療法、早期胃癌のレントゲン・キモグラフによる機能的撮影診断法、肝の超音波診断などの診療・研究が進められた。

2代教授 佐久間貞行

昭和46年 教授就任。
スウェーデンのルンド大学で勉強された血管造影を名古屋市立大学に広められた。放射線治療と化学療法の併用療法、治療用超音波照射の併用、回転横断撮影、CT、USの重複画像診断などの研究が進められた。

3代教授 河野通雄

昭和56年 教授就任。
肺癌の画像診断および治療を中心とした研究が進められた。
「常に臨床放射線科医たれ」との理念を掲げ、日常診療、研究、教育の三本柱を確立させた。

4代教授 大場 覚

昭和62年 教授就任。
全身の画像診断学、小児画像診断学、救急放射線診断学などを推進され、多数の診療科との定期的カンファレンスを開催した。
学外において名古屋レントゲンカンファランスを創設され、東海地区の放射線診断学の向上に貢献された。
日本医学放射線学会骨軟部放射線研究会を発足し、事務局を設置した。

5代教授 芝本雄太

平成14年 教授就任。
放射線医学全般、放射線腫瘍学、放射線生物学の教育、研究を推進され、特に高精度放射線治療の発展、粒子線治療の普及、新しい放射線増感法の開発、低線量放射線被曝の生体への影響の解明に貢献された。50名を超える医学博士の学位指導を行い、300編を超える英文論文を指導された。

6代教授 樋渡昭雄

令和4年 教授就任。
現在に至る。

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