入局をお考えの方へ

大学病院ならではの豊富な症例経験と
基礎・臨床研究での学術経験
医学的な総合力を育む教育環境が特徴です

 放射線医学は、現代医療に欠かすことはできません。診断、治療の伝統ある2分野に加え、画像下治療(Interventional Radiology: IVR)、核医学を加えた4本柱があり、我々はその全てを担当しています。
 日本国内の放射線科医数は欧米諸国と比較すると明らかに不足しています。名市大のある東海地区ではその傾向はさらに顕著です。愛知県は三大都市圏の一翼を担い、県内に医学部を4つ有しながらも、放射線科専攻医におけるシーリングがないことが、客観的にこの事実を物語っています。

教育方針

 医療人、社会人として、周囲の方々と協力して業務を行える人材育成を目指します。他人の立場、状況を慮ることができない方は入局をお断りします。
 前述の如く放射線医学は診断、IVR、治療、核医学に大きく分かれます。研修初期の3年間ではこれら全ての分野で放射線科専門医としての最低限の知識、技量の取得を行います。また、臨床医、患者さん等の臨床的疑問点を解決する研究を行うと、同時に臨床力、人間性も向上します。その思いから、患者さんは勿論、他科の医師や他大学の研究者など、一見畑違いかも、と思われる他業種の方々などとも協力しながら、臨床に根ざした教育、研究を推進します。

専門研修プログラム

 当医局では、名古屋市立大学病院放射線科を基幹施設として東海地区を中心とした計25の研修施設群で構成される専門研修プログラムを用意しており、直近5年間(2019~2023年度)で53名の放射線科専攻医を採用しています。本プログラムで画像診断・IVR・放射線治療の幅広い知識を習得、豊富な症例を経験し、さらに研究に関わることでリサーチマインドを滋養し、放射線科医としての総合力を培うことができます。

医局員の声

臨床・研究と

講師

太田賢吾先生

シニアレジデント時代は比較的遅くまで研修や緊急対応のため、夜遅くまで勉強に励んでおりました。現在は講師として臨床のみならず、研究も行わなければならない立場ですが、結婚・出産を経て、長時間勤務がなかなか難しい状況になっています。しかし、IVR待機及び読影の当番制を導入されたことで、週に半~1日は研究を行うことができる時間が確保できるようになっており、以前よりも働きやすい環境になり、充実した日々を送ることができております。学会発表は国内では1年に1回また、海外学会も1回/2-3年のペースで発表できており、今後さらなる飛躍を目指して研鑽に励んでいます。
臨床研究医

髙野聖矢先生

放射線治療は1895年、レントゲン博士によりX線が発見されたその翌年にすでに始まり、物理学、工学、生物学の土台に支えられながら、AIの発展も相まって今後も楽しみな「古くて新しい」領域です。私は今、専攻医研修を受けながら大学院に在籍し、培養細胞を使った放射線生物学の研究も行っています(医局の隣に研究室があります)。当科の研修プログラムでは放射線科専門医取得を目指す研修はもちろんのこと、望めば基礎・臨床研究の指導環境も充実しています。
シニアレジデント

望月佳那子先生

学生の頃は将来の進路として放射線科を考えていませんでしたが、研修医でローテートした際に画像診断の面白さを知り、放射線科への入局を決めました。後期研修では各専門領域のスペシャリストの先生方に教えていただき、たくさんの学びに溢れる充実した毎日を送っています。後期研修は私にとって妊娠や子育てといった私生活との両立も不安でしたが、その時々に合わせて医局長と相談して無事に研修を進められています。

連携施設

連携施設では専門研修基幹施設との密接な連携を保ちながら、研修施設それぞれの特徴を生かした研修を行います。急性期疾患、頻繁に関わる疾病の画像診断、IVR及び放射線治療に適切に対応できる総合的な診療能力を培いながら、陽子線治療やPET検査などの専門性の高い領域での研修も可能です。

2024年度
名古屋市立大学放射線科
専門研修プログラム

医局見学について

名古屋市立大学放射線科では医学部5,6年生、研修医1,2年次の先生方を対象に随時医局見学を受け入れております。遠方や子育て中で訪問が難しい方にはweb医局見学も対応可能です。お気軽にお問い合わせください。

医局見学スケジュール例

  • 9:30医局集合
  • 10:00IVR
  • 11:30RI
  • 12:30昼食
    (シニアレジデントの先生も参加します)
  • 13:30CT・MRI
  • 14:30治療計画
  • 16:00医局見学終了

見学実績(R3年度)

・19名

入局実績(過去5年間)

・令和5年度10名名市大卒5名他大学卒5名
・令和4年度16名名市大卒7名他大学卒9名
・令和3年度12名名市大卒4名他大学卒8名
・令和2年度12名名市大卒4名他大学卒8名
・平成31年度3名名市大卒2名他大学卒1名
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