取組みの趣旨

取組みの趣旨

地域の方々と共に医療人を育成する教育文化を実現したいと考えています

日本は今後約40年間進行すると言われる超高齢社会を迎え、その中で医療のウェイトは、入院医療から地域コミュニティを現場とする在宅医療へとシフトします。名古屋市立大学では、この大きな医療パラダイムの変革に対応した人材を育成するために、医療系学部を中心に、多職種連携教育に取り組んでいます。私たちは、この変革を単なる人口高齢化対策で終わらせず、未来医療へのトレンドと位置づけ、住み慣れた街でいつまでも自分らしく暮らせる社会づくり(エイジング・イン・プレイス)を目指して、それを支える使命感と希望に溢れた医療人を育成したいと思います。

しかし、そのような医療人の育成は、大学や大学病院の中の授業だけでは実現せず、学生が地域の実情やニーズを知り、現実の課題の解決に取り組むような経験を通じた教育が必要です。「医療系学部連携チームによる地域参加型学習」は、このような背景から、医・薬・看学部が連携して導入したカリキュラムです。このカリキュラムは、(1)初年次導入教育としての課題解決型学習能力の習得、(2)将来のチーム医療の基礎となるチームワーク能力の育成、(3)医療人としてのプロフェッショナリズムの基盤形成を学習目標としております。この目標に向かって、3学部の1学年約260名が27チームに分かれ、基本医療技能実習、医療体験学習を行った後に、医療保健福祉施設、学校、学区連絡協議会、地域振興会などの地域コミュニティ機関、山間・離島などを担当し、地域や施設のニーズの発見と「学生なればこそできる」課題の解決に取り組んでいます。

本カリキュラムは、地域の皆様からの本学学生教育に対する暖かいご支援と、学内外の多くの方々からのご指導の賜と深く感謝しております。今後とも宜しくお願い申し上げます。

名古屋市立大学
医療系学部・研究科連携教育委員会・委員長
医学研究科 臨床薬剤学分野 教授 名古屋市立大学病院 薬剤部長 木村 和哲


取組みの概要

地域参加型学習Web

連携事業

名古屋市立大学なごやかモデル


ページの先頭へ戻る