研究・技術レポート

研究レポート:論文
[公開日:2009年7月21日]

No.1 「安全衛生に係わる優良事業場、団体または功労者に対する厚生労働大臣表彰」
功労賞 受賞報告
津田 洋幸 名誉教授

受賞報告

7月1日に「安全衛生に係わる優良事業場、団体または功労者に対する厚生労働大臣表彰」において、舛添大臣より「功労賞」を頂きました。受賞となった理由は「長年の顕著な貢献」となっていますが、そのつもりではなかったので自覚はありませんでした。「変異原性試験等結果検討特別会議」の委員を長く勤めてきたことがひとつの理由と、後で知った次第です。この委員会は新規または新たに輸入された化学物質について、申請時に要求されている変異原性と発がん性試験データを専門家の立場からリスク評価を行い、製造と包装現場従業員における製品への曝露に対する規制法の適用を答申する委員会です。最近では、新規に開発されたリコンビナントペルチド医薬等の審査が入ってくるようになって難しい判断が要求されるようになりました。

このような賞を頂くことができましたのは、分子毒性学分野のスタッフ、本学の教員ならびに職員の皆様のご理解を頂いて厚労省へ出向き責務を果たすことが出来たお陰です。心よりお礼を申し上げます。

表彰式では、個人に授与される「功労賞」以外に「安全衛生に係る優良作業場、団体」に対する優良賞の建築会社等の事業所12団体への授与も同時におこなわれ、舛添大臣より団体代表者に直接渡されました。授与式後の懇親会で大臣とのツーショットを撮ってもらおうと機会を待っていましたが、大勢で来ている受賞団体の同伴写真係の腕力に弾き出され、やっとの思いで大臣横に辿り着いて撮って頂きました。タイミング合わず大臣の視線は少しずれていますが、私にとって長年の厚生労働省とのおつきあいの記念です。


プロフィール

津田洋幸名誉教授
津田 洋幸 名誉教授

1969年名古屋市立大学医学部卒業し、名市大附属病院、東市民病院等で卒後非入局自主研修を行った。1970年より名古屋市立大学医学部第一病理学教室研究員、1975年より助手、1983年より講師。1989年藤田保健衛生大学医学部第二病理学教室助教授、1993年国立ガンセンター研究所化学療法部部長(研究内容は化学発がん機序)。2003年より名古屋市立大学大学院医学研究科分子毒性学分野教授。その間1977年より1979年までカナダ・トロント大学病理学教室、1984年にはドイツ国立癌研究センター(ハイデルベルグ)に留学。専門は実験腫瘍学。とくに化学物質による発がん機序、環境発がん物質のin vivo短期スクリーニングモデルの開発、がん化学予防物質の基礎および臨床研究を行ってきた。国立がんセンター研究所では乳蛋白のラクトフェリンの大腸発がん予防作用を動物実験で明らかにし、さらに臨床試験で確認した。名市大では活性型Kras遺伝子をラットに導入して、世界で初めてのラット膵管がんモデルを確立した。最近ではナノマテリアルの肺発がんリスク研究によって、マクロファージを介する発がん機序を明らかにした。現在炭素ナノマテリアル(フラーレン、カーボンナノチューブ等)の発がんリスクの研究を行っている。

厚生労働省・変異原性試験等結果検討特別会議委員、内閣府食品安全委員会農薬専門調査会確認評価委員、国際癌研究機構(WHO Internationa Agency for Research on Cancer)・環境発がん物質リスク評価モノグラフ諮問委員会専門委員(1998、2003、2008)。原著欧文論文は310編(2009年7月)。著書(共著)は8編。研究はチームワークを礎にすると考えている。

趣味は写真と発作的登山、健康維持を兼ねての週一回のテニス。