オープンカレッジのご案内


最新医学講座   オープンカレッジ   2015年第1期のご案内。

No.1「高齢化を生きるー加齢に伴う身体変化と疾患特異性を理解し予防するー」

[開講日程]平成27年6月5日(金) 〜 平成27年7月24日(金)
[コーディネーター]医学研究科 神経内科学 教授 松川 則之
急速に高齢化を迎える今、有意義な高齢期を過ごすために、加齢に伴う身体変化を理解し、どのように対処していくかが重要な課題である。本講座では、加齢をポジティブに受け入れ、各領域の専門家の講義を通じて加齢に伴う身体機能変化と疾患特異性・疾患予防に向けた実践法の理解を目的としたい。

第1回   6月5日 (金)

加齢に伴う変化

医学研究科 神経内科学 教授 松川 則之
加齢に伴い、身体機能は変化していきます。どのくらいの身体機能が変化していくのか、生理学的観点から概説してみたいと思います。

第2回   6月12日 (金)

血管は人とともに老いる?

医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 助教 杉浦 知範
約100年前、アメリカの医学者ウィリアム・オスラー博士は、人は血管とともに老いる、という有名な言葉を残されました。これは人間の老化の原因として血管の老化が大きな要因であることを表現しています。一方で、最近になって血管年齢という言葉をよく耳にするようになりました。血管の老化を血管の機能的・構造的変化、すなわち動脈硬化と捉えると、現代社会においては加齢以外にも脂質代謝の異常や糖尿病といった生活習慣病の合併がその進行に拍車をかけています。こうした背景に留意しつつ、本講義では加齢にともなって発症が増加する動脈硬化性疾患、特に大動脈瘤と末梢血管疾患を中心として、その特徴、予防法や治療法に関してお話致します。

第3回   6月19日 (金)

忍び寄る病 "COPD"の脅威

医学研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学 病院講師 竹村 昌也
COPD (シーオーピーディー)は、肺の機能が低下し、呼吸が苦しくなる病気です。COPDの主な原因はタバコです。タバコを吸っていると気管支や肺に慢性的な炎症が起こり、咳・痰・息切れなどの症状を自覚するようになります。40歳以上の日本人の8.5%はCOPDあるいは予備軍で、世界的にも喫煙率が高く高齢化の進む日本では今後もCOPD患者は増加することが予想されます。本講義では禁煙のススメに始まり、COPDの病態、治療、呼吸リハビリテーション等について解説します。

第4回   6月26日 (金)

高齢者の消化器疾患の診断と治療

医学研究科 消化器・代謝内科学 病院講師 久保田 英嗣
急速な高齢化社会を迎えた今日、高齢者に多くみられる消化器疾患への対応が医療における重要な課題の一つとなっています。高齢者の消化器疾患は非高齢者と比べ、臨床病態や治療法の選択など多くの点で異なるため、最適な医療を提供するためには高齢者疾患の特徴を理解し、日常診療に反映していくことが非常に重要です。本講義では、高齢者の消化器疾患の診断、治療にあたり、重要なポイントをわかりやすくお伝えし、患者側の視点から留意すべき事項についても解説します。

第5回   7月3日 (金)

高齢者における血液疾患

医学研究科 血液・腫瘍内科学 講師 楠本 茂
血液疾患には、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器腫瘍に加え、貧血をはじめとする血球減少などを呈する非腫瘍疾患が含まれる。前者に対しては、全身化学療法(抗がん剤)が治療の主役であるが、高齢化社会を迎え、既往症、併存疾患を有する方への全身化学療法を行う機会が増え、より注意深い合併症対策が必要になってきた。本講義においては、高齢者における血液疾患の特徴およびがん化学療法の副作用対策について概説する。

第6回   7月10日 (金)

排尿の悩みなくして明るい老後

医学研究科 腎・泌尿器科学 准教授 佐々木 昌一
「トイレが近い」「尿の出が悪くなった」「尿が漏れる」「夜中に何回もトイレに起きる」などの排尿に関する悩みや心配事をもっている方は大勢います。排尿に関するさまざまの問題は、男女を問わず加齢とともに生じる体の変化によるものです。中高年になると男性は前立腺肥大症、女性は腹圧尿失禁、そして男女とも過活動膀胱を呈するようになってきます。
この講義では、神経や膀胱のはたらきから排尿のしくみを理解し、セルフアセスメントで自分の排尿状態を把握することを覚えていただき、さらに自分でできる対処方法についてわかりやすくご説明します。

第7回   7月17日 (金)

骨粗鬆症と骨折:寝たきりにならないためにできること

医学研究科 整形外科学 助教 鈴木 伸幸
骨粗鬆性骨折は急激な高齢化に伴い増加の一途をたどり、寝たきりの原因の1つとなっている。そればかりか、生命予後をも脅かすことがわかってきている。しかし骨粗鬆症自体は骨折するまでは何ら症状を呈することがないためその8割が治療されていないのが現状である。
ここ10年新しい薬剤が次々に登場し、骨粗鬆症は治癒可能な疾患となってきている。にもかかわらずこの治療率の低さは医師、患者双方の骨粗鬆症に対する認識の低さが問題と考えられる。本講義では骨粗鬆症と骨折およびその予後について学び骨粗鬆症性骨折を未然に防ぐ手段を考えていきたい。

第8回   7月24日 (金)

加齢に伴う神経疾患

医学研究科 神経内科学 教授 松川 則之
高齢化に伴い、認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患の罹患率は増加している。また、動脈硬化に伴う脳血管障害も高齢化により発症リスクが増加する。本講義では、高齢化に伴う認知症および脳血管障害の病態とリスク管理について学ぶと共に、如何に健康寿命を長くしうるかを考えてみたい。