オープンカレッジのご案内


最新医学講座   オープンカレッジ   2014年第1期のご案内。

No.1「認知症のすべて-臨床症状、神経病理、予防・治療薬開発の最前線、精神症状から介護まで」

[開講日程]平成26年6月6日(金) 〜 平成26年7月25日(金)
[コーディネーター]病態生化学分野 教授 道川 誠
認知症患者数は462万人、その予備群が400万人とも推定されており、その大部分をアルツハイマー病が占めると考えられますが、認知症・アルツハイマー病はとても身近な疾患になってきております。しかし、いまだに認知症は一般市民に正しく理解されているとはいえません。認知症・アルツハイマー病を正しく理解し、予防法、治療法開発の現状を知っておくことは、超高齢社会を生きる私たちにとって必要なことと考え、それぞれの専門家に講師をお願いし、全8回で認知症のすべてを知っていただこうと企画しました。

第1回   6月6日 (金)

総論-危険因子-予防

医学研究科 病態生化学 教授 道川 誠
超高齢社会に突入した我が国では、誰もが認知症になる可能性があります。当講義では、認知症を来たす代表的疾患であるアルツハイマー病について、その疫学、原因遺伝子の発見、危険因子の発見の歴史等を概説し、基礎研究の概略を解説するとともに、それを基盤にした治療・予防法の開発研究の現状と未来について研究の側面から解説します。

第2回   6月13日 (金)

臨床-診断・治療

医学研究科 神経内科学 教授 松川 則之
大きな社会問題となっている認知症の内訳は、約60%がアルツハイマー病です。ついで、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、そして若年性認知症として問題になる前頭側頭型認知症があります。また、治療可能な慢性硬膜下血腫、ビタミン欠乏症などが認知症の原因になります。本講義では、各疾患の臨床的特徴・診断と予防・治療法について概説致します。

第3回   6月20日 (金)

臨床-抗体療法

大分大学 医学部 神経内科学 教授 松原 悦朗
認知症は、「治る」認知症と、「治したい」認知症に分けられます。「治る認知症」が存在するなんて驚きかもしれませんが、正確には「予防する」「早めに手をうつ」ことで「先を制する」治療の対象となる認知症です。「治したい」認知症(アルツハイマー病など)にもこの考えが定着しつつあります。

第4回   6月27日 (金)

他の認知症、病理

医学研究科 地域医療教育学 特任教授 赤津 裕康
認知症にはアルツハイマー病以外にも多くの疾患が存在します。臨床的にアルツハイマー病だと思われていても異なった疾患であることが神経病理学的に確認されることは良くあります。今後開発される治療法を的確なものにする前提として診断法の確立が重要です。治せる認知症から一般にはあまり知られていない認知症を含めて最先端の診断法も織り交ぜながらお話いたします。

第5回   7月4日 (金)

歯科疾患と認知症

国立長寿医療研究センター 口腔疾患研究部 部長 松下 健二
近年、認知症の発症や増悪要因の特定に向けた研究が世界中で行なわれており、可能性の高い要因候補も数多く提示されています。認知症の発症と増悪には単独の要因だけでなく、中年期以降の体に起きる様々な現象や変化が複合的に作用していることも解明されつつあります。本講義では、その要因の一つとして口腔疾患を取り上げ、それらと認知症との関連性について概説したいと思います。

第6回   7月11日 (金)

薬剤と認知症

医学研究科 臨床薬剤学 教授 木村 和哲
2010年までは、抗認知症薬として販売されていた薬剤は、コリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジルだけでしたが、2011年に新しく3剤が製造承認を受け4剤になりました。患者さんの数が多い病気なのに4種類しか薬がないのはなぜでしょうか。これまでの認知症治療薬の歴史を振り返ってその謎を解いていきます。また、現在、治療に使われている4種類の薬それぞれについて、その特徴や使い方、副作用や注意点を詳しく解説いたします。さらに、今後の認知症治療の新たな一手となる新薬の開発状況もわかりやすくご紹介します。

第7回   7月18日 (金)

認知症高齢者の理解とケア

看護学部 講師 渕田 英津子
認知症高齢者の中核症状、行動・心理症状(BPSD)の特徴、それらに対する有効なケアについて、看護の視点から国内外の先行研究や具体的な場面を用いて概説します。そして、認知症高齢者の症状に合った有効なケアを実践するための基礎知識の修得を目指します。

第8回   7月25日 (金)

名古屋市の認知症施策

名古屋市健康福祉局高齢福祉部地域ケア推進課 課長 小杉 政巳
認知症に関する現状と動向、名古屋市の認知症施策の現状と今後の方向性等についてご説明いたします。