医学研究科長・医学部長からのメッセージ

医学研究科長・医学部長からのメッセージ

わが国ならびに取り巻く国際状況は、かつてない変化・激動の時代に突入しております。急速に進む少子高齢化、国境を越えた人の流動化、経済・知や情報・技術のグローバル化、一方で起こりつつある反グローバルの動き、AI、IoTの展開による生活の革命的な変化など、質・量・速度ともかつてない大きな変化の挑戦を受けております。当然ながら大学もその存在意義と進むべき方向性を社会から問い返されており、求められる医学教育・研究・診療の内容も変化のスピードを増しています。医学研究科には、この刺激的で魅力ある時代をリードする気概が求められています。何を残し、何を大胆に変えるべきか。人類の知の探究、医学医療の進歩という普遍的な使命を基盤としつつ、医学・医療分野において新たな時代を切り拓く人財の排出を目指して、大学の固定観念を打破し時代を先取りする発展をしてまいりたいと存じます。

名古屋市立大学は、名古屋市民により1950年に医学部・薬学部からなる公立大学として設立されました。医学部は、1943年に開校した名古屋市立女子高等医学専門学校を源流とします。その後、時代の要請とともに規模を拡大し、現在6学部7研究学科に発展してまいりました。さらに次年度には、新学部「総合生命理学部(仮称)」が設置され、7学部の総合大学に発展いたします。
名古屋市立大学は、2014年に大学憲章を策定いたしました。大学の更なる発展を期して、その理念と使命をあきらかにするとともに、発展の座標軸を定めて今後の進むべき方向性を明らかにいたしました。それを受けて医学部においても医学部未来プランを策定し、下記に示すような未来へ向けた前進を開始しております。

「未来プランの目指すもの」として以下の4本の柱を決定いたしました。
1)世界トップレベルの特色ある研究を推進します
2)優秀な医療人を輩出するため総合的な人材育成システムを構築します
3)最先端の医療研究を推進し、高度で先進的な医療を提供します
4)研究成果を社会に還元し、市民の健康と福祉の向上に寄与します

上記目標を達成するために、短期間の具体的目標として、以下の3つを掲げました。
1)プロジェクト推進型の組織による研究体制の改革として、新たな研究センターを設置し、
本医学研究科の特色ある研究を世界トップレベルで推進します。
2)病院機構改革と協働した組織強化および最先端の医療研究を推進します。
3)附属病院等との協力によって、卒前から卒後までの総合的な教育システムを構築し、
優秀な医療人の排出を実現します。

以上のような取り組みによって、真理の探究、人材の育成、高度医療の提供を可能にし、本学が人類の幸福に資する実践的な研究成果を世界に発信できる「知の創造の拠点」となるよう努力してまいります。今後とも、なお一層の皆様のご支援、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。