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医学部6年生のコメント

11年度 6年生インタビュー INDEX
吉田 由理子さん 「UNSW留学体験記」
古根 千香子さん 「UNSW留学体験記」
 
吉田 由理子さん
質問 1.いつ頃から留学を考えていましたか?
回答


指導担当のDr.Segelovと学生Wenと

入学時からUNSWのプログラムがあることは知っていたので、行けたらいいなとは思っていました。具体的に考え始めたのは4、5年生で臨床医学を勉強してからです。海外の医療との違いを学び、日本の医療を違った側面から見ることができるのではないかと思い応募しました。


質問 2.実際に留学して、現地の医療、医学教育で印象に残った点は?
回答


実習で大変お世話になった
レジデントのDr.Lu-Wenと

私はOncology科で実習させていただきました。

日本では各診療科が部位別に癌治療を行なっていますが、オーストラリアでは全身どの部位の癌であっても、化学療法を行う場合はOncology科で行います。そのため、外科、放射線科と密接に連携し治療にあたります。

前年に留学された野口さんもおっしゃていますが、現在の医療はEBM(Evidence Based Medicine)に基づき国際標準化されつつあるので、医療の質はほとんど変わりません。

しかし日本に比べ人種や経済的・地理的背景が異なる患者様(病院まで車で5時間かけて来た方もいました。)が多いので、それぞれの状況を把握するために1回の診療をじっくりと時間をかけて行います。

また、死に対する考え方が日本とは大きく異なり、患者様自身が、生存期間を伸ばすことよりもQOLを保つことをとても重視するので、その希望に合うような医療が行われていると感じました。実際にいくつかの症例では治癒が望めず、化学療法が現在の患者様のQOLを著しく損なうと考えられ、あえて積極的に治療はせずに経過観察や対症療法を選択していました。

先生方は腫瘍のスペシャリストとして化学療法の有効性と副作用を丁寧に説明し、医師として医学的にも、そして患者自身も納得できる治療を共に選んでいくという姿が印象的でした。


質問 3.Oncology科を選択されたのはなぜですか?
回答


困ったときに色々とサポートしてくれた
地元学生のGurfと

日本では化学療法部として大学病院などにはありますが、市中病院ではまだまだ一般的なものではありません。しかし悪性腫瘍の増加に伴い、必要不可欠な分野であることは間違いありません。医療体制として昔から確立されているオーストラリアでの実習を通して、Oncology科の利点や取り組み方を学びたいと思い選択しました。


質問 4.英語の勉強はどのようにされましたか?いわゆる英会話ではなく、+@何を準備しておくことが大切だと思われますか?
回答

医療英語は単語が分からないと理解できません。また、独特の言い回しをすることが多いので、欧米の医学生向けの症例問題集で勉強しました。


質問 5.今後の目標を教えて下さい。
回答

将来進む診療科はまだ迷っている段階です。

ですが、どの科を選ぶにしても自分の診療科に関わる「病気」のみをみるのではなく、患者様という「人」をみることができる医師を目指しています。そのためにも各科を幅広く学ぶことは勿論、人として成長できるように様々なことを積極的に吸収したいと思っています。


質問 6.これから留学を考える、後輩へのアドバイスをお願いします。
回答


4週間実習させていただいた
St.Vincent's Hospitalの前で

英語が話せることは確かに大切ですが、言葉はコミュニケーションのツールのひとつに過ぎません。むしろ言葉以外の部分が重要で、英語が多少不自由でも、こちらが精一杯真摯に接していれば、周囲も理解してサポートしてくれます。

私は外来実習では問診・身体診察をさせていただき、患者様と積極的に接するようにしました。また、地元の学生のshort lectureや多診療科の実習に参加することができ、大変勉強になりました。

怖がらずに、積極的に何事にもチャレンジしてみてください。


質問7.その他 なんでもご自由に
回答


4週間実習させていただいた
St.Vincent's Hospitalの前で

行く前は不安でいっぱいでしたが、4週間、毎日充実した日々を送ることができ、本当にあっという間でした。振り返れば良い思い出しかありません。

今後機会があれば、また留学したいと思います。

最後になりましたが、貴重な経験を得る機会を与えて頂き、大変ありがとうございました。お世話になった先生方、後援会の皆様、事務の方々等、皆様に御礼申し上げます。

[掲載日:2011年11月1日]


 
古根 千香子さん
質問 1.いつ頃から留学を考えていましたか?
回答

大学入学時から留学をしたいという気持ちはありました。UNSWに応募した理由は、海外ではどのように診療をしているのか見てみたい、卒業して医師になる前にできるだけ多くのことに挑戦して視野を広げたい、という思いがあったからです。


質問 2.「老年科」で研修をされたそうですが、どのような興味からこの科での研修を選択されたのですか?
回答


大学前にて

UNSWのホームページで「老年科」という診療科の存在を初めて知り、興味を持ちました。超高齢化社会である日本においても、老年科はメジャーではありません。高齢者に特化した医療とは実際にはどんなことをしているのか、その必要性・重要性を知りたく、老年科を選択しました。


質問 3.実際に留学して、現地の医療・医学教育で印象にのこった点は
回答


老年科Dr達とのコーヒータイム

私はGeriatrics(老年科)で研修させていただきました。老年化は高齢患者を身体的・精神的・社会的にサポートする必要があります。そのため、医師とコメディカルとの繋がりが強く、分業する場面と協力する場面がうまく分かれていました。医師と理学療法士がともに診察にあたっている外来もありました。

UNSWの生徒は4年生から病院実習が始まります。皆とても積極的で勉強熱心でした。年が近い彼らと一緒に居る時はリラックスできましたし、よい刺激をたくさん受けました。


質問 4.日本の医学生と海外の医学生の違いは何でしたか?違いを感じましたか?
回答

質問を積極的にする印象を受けました。


質問 5.この留学で最も印象に残ったことはなんですか?
回答

人の温かさです。病院で先生方はわかりやすい英語で説明してくださり、疲れて帰ってきたときはホストマザーが励ましてくれました。たくさんの方々に親切にしていただき、人とのつながりの大切さを実感した留学となりました。


質問 6.今後の目標
回答


Prof. Caplan、
熱心に指導してくださいました。
外来診察室にて

この留学で、医学と英語に対する意欲が増しました。留学中は日頃の勉強不足を痛感するとともに、改めて医学は世界共通なのだと感じました。学ぶべきことは山のようにあります。まずは国家試験ですが、ずっと学び続ける医師でありたいと思います。


質問 7.UNSWへの留学を希望する学生はたくさんいます。英語の勉強はどのように、又いつ頃から始められましたか?いわゆる英会話ではない、医学英語やプレゼンテーションの勉強は必要でしょうか?
回答


Dr.Lindell、
訪問診療にご一緒させていただきました。

英語は1年の頃から、趣味程度にラジオ講座などで勉強していました。オーストラリアへの留学が決まってからは、医学英語を問題集、単語帳、医療系海外ドラマなどで勉強ました。留学3ヶ月前からはスカイプ英会話を週2,3回行い、英会話を集中的に勉強しました。他にも留学生との交流など、英語に触れる機会を積極的に増やすよう心がけていました。

留学中は、医学英語も普通の医学知識も必要だと痛感しました。向こうでは当たり前に使っていますので、ある程度は知らないと実習が成り立ちません。


質問 8.留学を考える後輩へのアドバイス
回答


休日は観光をしていました

私は、M6のこの時期にこのような体験ができたことを本当に有り難く思っています。医者でもなく、ただの学生でもなく、医学生として留学できる機会は今しかないと思うので、興味があるのなら是非チャレンジして欲しいです。頑張ってください。