名市大   医学部   カリキュラムの特色

医学部6年生のコメント

10年度 6年生インタビュー INDEX
野口   翔平さん 「UNSW留学体験記」
櫻井   典子さん 「UNSW留学体験記」
 
m6上田さん
質問1.いつ頃から留学を考えていましたか?
回答


毎週火曜日に見学していた
皮膚科外来のスタッフと
(左からVanessa, Dr. Wood, David)

大学一年の頃から漠然と考えていました。というのも部活の先輩が当時同じようにUNSWに派遣留学されていたので、自分も同じように行ってみたいと思ったからです。その後も名市大を卒業されてアメリカのイリノイ大学で研修をされていた先生のお話をお伺いしたり、ハーバード式診断学の本などを読むうちに、海外の医療への興味はどんどん膨らんでいきました。大学3年時には基礎配属で、アメリカ人の先生の教室に配属し半年間英語漬けの日々を送りながら、海外へ行く時のための英語力を磨きました。4年生では学内の医学英語の講座を受講し、5年生の今回の派遣留学の受験に備えました。


質問2.実際に留学して、現地の医療、医学教育で印象に残った点は?
回答


毎日お世話になった
消化器内科のチームと
(左からDr.Chang, Dr.BYE, Arun(学生))

現地の医療は質的には日本とほとんど差はありませんでした。現在ではEBM(Evidence Based Medicine)をもとに医療は国際標準化されつつあるので、これは想定されることでした。

勿論、違った点はいくつかありました。一つには、患者さまとのコミュニケーションの量です。シドニーの患者さまは、自分の病状のありとあらゆることを医師に質問されます。医師も分かりやすい言葉で積極的に議論します。日本ではある程度医師に任される部分も多く、また医師の説明も全てが分かりやすいわけではありません。ここは大きく違うと感じました。やはりInformed Consent という概念は欧米からしか生まれ得ないのはこういうことかと感じました。


10数年も医学部の学生の世話役
をやってきたMs.Royallと

二つ目は医学教育の違いです。日本では、4年生までに基礎医学と臨床医学を一通り終えた後、病棟に出て実際に患者さまと触れ合う中で、習った事項を実体験で復習する、というスタイルを5~6年時に行うことが標準的です。しかしながら、あちらの教育はもっと目標が明確でかつ実践的でした。例えば、5年時には受け持ち患者さまのTaking HistoryとPhysical Examinationを徹底して学びます。6年時には更に、どんな検査をオーダーするか、病歴と身体所見と検査結果からどんなことをアセスメントするか、そしてそれに対しどんな治療を計画するかを問われます。これらは毎週金曜日に口頭試問形式で到達度をチェックされ、レジデントで働く準備を学生の間に徹底してたたきこまれます。日本ではこういった一連の流れのstrategyや、それを文章化するいわゆるカルテの書き方もほとんど習いません。ここは大きく違った点でした。


質問3.今後の目標を教えて下さい。
回答


1ヶ月間実習したPOWHの玄関で

私は産婦人科医を目指しております。海外に関しては、ある程度日本で経験を積んだ後に、アメリカに行って学びたいという思いはあります。現在の日本の産婦人科医療で十分でない部分は、ウィメンズヘルスの分野なのでこれを学びに行きたいですね。婦人科の最先端の手術を学ぶ、という方法もあるかもしれません。いずれにせよアメリカに臨床留学するためにはUSMLEのStep2CSまで、もしくはフェローになるにはStep3まで必要になるので、これからも英語の勉強は続けていこうかと思います。


質問4.これから留学を考える、後輩へのアドバイスをお願いします。
回答


留学手続きをして下さった
大学事務のスタッフと

よくどうやって英語を勉強したのかと聞かれますが、私の場合は実際に英語を話す方と会話をしないと上達しませんでした。手っ取り早く、かつ有効なのは身近で英語を話せる友人を作ることだと思います。名古屋にはEnglish Caféや外国人のコミュニティが結構あるので、そういったところにアクセスするのも良いかもしれません。それでも現地では英語には苦労したので、一番大切なのは「笑顔」と「度胸」かもしれませんね。

よく「この時期に海外に行くなんて、日本で勉強していた方がいいんじゃないの?」ということを言われるかもしれませんが、海外に行って違う文化や教育に触れ、帰ってきてみると向こうでやったことが意外に身についていたりするので、学生のうちに是非とも行ってみることをお勧め致します。

質問5.最後に、医学生の海外留学について
回答


POWHの玄関前で2

名古屋市立大学ではUNSWの他にも留学のチャンスは幾つかあります。各科の先生や、そういったプログラムで留学された先輩の話を聞いてみてください。また、自身で希望の科以外の施設にapplyする方法もあります。これに関しては岐阜大学や三重大学の学生が盛んに行っているそうなので、是非とも名古屋市立大学にも、その文化を取り入れていただけると良いかもしれません。働きだすと中々こういったチャンスは無いでしょうから、学生のうちにドンドン海外へ飛び出して良いものを持って帰ってきたいものですね。


[掲載日:2010年9月21日]


 
m6小椋さん
質問1.いつ頃から留学を考えていましたか?
回答

4年生の終わりからです。そのころに初めて6年時に海外留学に行く機会があることを知り、ぜひ行きたいと思いました


質問2.実際に留学して、現地の医療、医学教育で印象に残った点は?
回答


留学中なにかとお世話をしてくれた
事務のジェリーと

私が研修した感染症科を選択した理由は、もともとは、HIV medicineという科を希望したのですが、独立した科ではなく、感染症科に属していたので、HIV専門の医師のもとで実習しつつHIV以外の感染症もみることになりました。

HIV medicineを希望したのは、世界中で問題になっていることはもちろんですが、特に現在日本でAIDSの患者さんが増えていることが気になっていたからです。主な先進国の中で、多剤併用療法の導入後もAIDS患者が増加を続けているのは日本だけというのが何故なのか不思議に思いました。希望した科は昨年、今年とほとんど認められていますが、時期によって実習を受け入れていない病院もあるので、希望した病院に行けないということはあるようです。どの病院がいつ実習不可能であるかはHPをみればわかります。

現地では、性感染症やドラッグによるC型肝炎などに対し、敢えて触れないようにする、というような雰囲気はなく、性感染症クリニックが街のど真ん中にあったり、大学の図書館でコンドームを売っていたり、使い回しがないよう薬物注射のキットを無料で提供するなど、合理的に解決しようとしているのが印象的でした。また、HIVやHCVのように精神的、身体的、経済的な負担が大きい患者さんたちには、ソーシャルワーカーの方々がしっかりとサポートする体制が整っており、病院内の分業がしっかりしているなぁと感じました。


質問3.今後の目標を教えて下さい。
回答

今からは卒業試験、国家試験そして初期研修をひたすらがんばるのみです。

英語の勉強は継続していきたいと思っています。

また、印象的なエピソードとして、現地の医学生と、日本はこれからどんな風に世界で活躍できるかについて話していた時に、こんなことを言われました。


実習でお世話になった
プリンスオブウェールズホスピタル。

「日本は閉鎖的で海外で日本人を見ることも少ないし、日本にも外国人は少ない。だから外からはよく見えない感じがするんだけど、独自の文化を築いているよね。はるか昔には着物をきた侍と芸者がいて、ちょっと前にはあんな小さな国があっという間に経済大国になったんだよね。ほかにも、食事は他のどこの国にも似ていなくて独創的だし、最近は " おたく " 文化っていうのもあるよね。あと、 " 恥 " が文化の一つだって言ってたけど、その割には性に関してとても自由な印象があるよ。アンバランスな感じがする。そんな不思議な国、日本をみんなCURIOUSだと思っているんだよ。」

これを聞いたときに、私自身も日本を外から見たような気がして、当たり前だったいろんなことがCURIOUSに感じられました。言われて見れば確かに、ということだったので、これから日本人として日本をもっと知っていきたいと思っています。


質問4.これから留学を考える、後輩へのアドバイスをお願いします。
回答

英語はやっぱり日頃から練習したほうがいいと思います。日本で英語を勉強するのは大変だと思いますが、iPodや医療系海外ドラマのDVDなど利用したり、英語が好きな友達とお昼休みだけは英語で会話するなど、いろいろ工夫してみてください。

でも行ってしまえば、あとは度胸。現地のドクターも医学生もとっても親切なので、恥ずかしがらずに質問したり、意見したりできれば素敵な留学になると思います。


質問5.その他 なんでもご自由に
回答

休日もビーチに行ったり、動物みたり、観光したり、ミュージカルみたりと楽しいこといっぱいですよ!