名市大 医学部学生生活6年間レポート
医学部5年生のコメント ~「がん討論会」における活動について~
昨年の「Cancer Week2008」の一環として企画された「がん医療討論会」が、今年は川澄祭の企画として11月8日に行われました。第2回は、名古屋大学の学生さんとタッグを組み、十分な準備のもと開催されました。「教科書からだけでは決して得られない、主体的な学生の学び」を今年もリポートしてもらいました。


たくさんの市民の方にもご来場いただきました
はじめまして。名古屋市立大学医学部5年生の一川貴洋です。
私は、第50回川澄祭の一企画である「第2回がん医療討論会―医学生からの提言―」の企画・運営を担当させていただきました。

活発な討議が行われました
2008年の第1回がん医療討論会は、Cancer weekという日本癌学会と日本癌治療学会の2大学会の共同開催イベントの一企画として、名古屋市立大学と大阪市立大学の学生同士で開催され、その討論会に私も参加しました。討論会終了後に、来場者の方々から「また企画してほしい」「次回あれば参加したい」といった声を多数いただき、また私自身もこの企画を継続させたいという思いが強かったため、私は指導して頂いた先生方に第2回討論会の開催をお願いしました。また今回は名大の学生さんに討論パートナーの話を持ちかけたところ快く引き受けてくださりましたので、今年もがん医療討論会を開催することができました。

学生も議論に積極的に参加!
私たちは「未来のがん医療を、患者さんの立場をもとに、医学生の視点で検討する」をコンセプトに、約半年間かけて様々な医療関係者や患者さんのご家族のインタビューやアンケート等の調査を行いました。私たち医学生はまだ医師にもなりきれず、また一般市民でもないとても中途半端な存在ですが、だからこそ生まれる新しい視点や斬新な発想があると信じて、当日の討論会まで準備を進めました。

発表の様子
当日は一般市民の方や患者さん、患者さんのご家族、医療関係者、先生など多くの方々に来場して頂きました。各テーマの討論では活発に意見交換がなされ、また学生だけでなく来場者の方々からも意見していただき、最終的には今後目指すべき一つの方向性のようなものを提示することができたので、とても充実した討論会になったと感じています。

来場者の方々からも意見をいただきました
この討論会を通じて、私は教科書に載っていない様々のことを学び、大きく成長することができたと思っています。実際の医療現場での生の声に触れ、これからの医療はどうあるべきかを本気で考え真剣に取り組んだこの半年間は、私が近い将来医師となったときの大きな支えとなってくれることでしょう。私はこの企画を支えてくださった多くの方々に感謝するばかりです。

共同開催した名古屋大学のみなさんと名市大のメンバー
終わりに ~一川君にインタビュー!~
1.昨年の討論会で「次回も企画してほしい」といった声があがったのは嬉しいことですね。今年は、「(1) 医療費高騰を抑えるため予防医学の推進について考えよう」、「(2)がん医療における家族を考える」という2つのテーマで討論されたようですが、このテーマで話し合うことはどのように決まったのですか?
討論メンバーにそれぞれ自分が興味のあるテーマを1つ出してもらい、予防や家族支援のほかにも家庭医、治験、代替療法などがテーマに挙がった中から相談して決めました。
特にテーマ「家族支援」に関しては(私たち名市大の担当したテーマですが)、私がBSL(Bed Side Learning M5の臨床実習)でがん患者さんを担当させていただいたときに感じたこと・疑問、例えば、「ご家族ががん患者さんに果たす役割は大きいが、同時に負担も大きいのではないか?」 などが発端になっています 。
2.活発な議論が交わされたようですが、テーマ毎にはどんなまとめとなりましたか?
- テーマ1「予防」については
- 煙草を法律で禁止するのことには賛否両論の意見がありました。
- メディアに様々な情報が氾濫しているため、知識を持った専門家が正しい情報を発信していくべきとまとめました。
- テーマ2「家族支援」については
- 家族を支援してくれる部署や団体はあるのに現状では認知度・知名度が低いため、家族支援の存在を医療者側から積極的にしてもらう。
- 将来的にがん患者の家族に対するカウンセリング&患者・家族教育ができればよい。というまとめとなりました。
- テーマ1「予防」については
ありがとうございました。来年度以降も継続して行われるといいですね。
第2回がん医療討論会―医学生からの提言―
- [日時]:2009/11/8(日) 14時30分-17時00分
- [場所]:名古屋市立大学病院 中央診療棟4F 第一会議室
- [討論メンバー]:名古屋大学(蝶野貴彦、伊藤倫太郎、小島伊織、中野正範、服部浩平)
名古屋市立大学(一川貴洋、鈴木奈々、塩崎美波、長崎一哉、蜂矢健介) - [指導教員]: 名古屋大学(安藤雄一先生、澤木正孝先生)
名古屋市立大学(小松弘和先生、楠本茂先生、吉田達哉先生) - [主催]:第50回川澄祭実行委員会
- [共催]:東海がんプロフェッショナル養成プラン、名古屋大学医学部、名古屋市立大学医学部
- [対象]:一般市民(患者含む)、学生、医療関係者
- [討論テーマ]:[1]医療費高騰を抑えるため予防医学の推進について考えよう
[2]がん医療における家族を考える

開催にあたりお世話になった先生方と



