臨床実習マニュアルのご案内
M6臨床実習マニュアル
泌尿器科M6シラバス(平成25年度版)
臨床実習の目的
基本的実習内容のガイドライン
学外臨床実習について
学外実習内容
学外実習病院の基本情報
実習スケジュール
選択制臨床実習評価項目:「泌尿器科研修内容及び到達目標」

臨床実習の目的

  1. M5での実習に引き続き2回目の泌尿器科実習なので、医師免許取得後の臨床研修に向けた高度の臨床実習を行う。
  2. 頻度の高い泌尿器科疾患を数多く経験し理解する。
  3. 救急医療における泌尿器科疾患を理解し、他科疾患との鑑別を学ぶ。例えば急性腹症、無尿と尿閉、浮腫、不明熱など。
  4. 泌尿器科疾患を持つ患者は基礎疾患が多いことを理解し、その基礎疾患に対する対応の仕方を学ぶ。
  5. 高齢者、慢性疾患患者に対する診察態度、説明方法などを理解し身につける。
  6. 学内の泌尿器科医師1名がそれぞれの学生の担当教官として個人指導を行い、レベルの高いクリニカルクラークシップを行う。

基本的実習内容のガイドライン

1.選択制臨床実習の受け入れ人数

  • 原則として同一タームに10人を超えないこと

2.基本的医師としての心構え

  • 医師としての心構えを理解し、節度ある身なり態度がとれる。
  • 家族・患者への適切な接遇の重要性を理解する。
  • 医療スタッフと協調・協力が円滑にできる。

3.基本的診察法

  • 外来診察に参加(予診、カルテ記載、および助手として診察に携わる)。
  • 各種診察法とその結果所見を理解する。
  • 指導医の監督のもとで実際に診察し、全身身体所見を的確に把握し記述する。

4.一般検査

学生の参加は担当指導医の下で患者の了解を得た上で行う。見学するだけでは実効はあがりにくいので、できる限り体験できるように指導したい。

  • 直腸診を患者の了解の上で施行し、正常前立腺、前立腺肥大症、前立腺癌の直腸診上の所見が理解できるようにする。
  • 腹部および外陰部の触診を含め各種検査を行い、所見を理解する。
  • 尿流量測定を自身で排尿を行って体験し、各疾患での所見を理解する。
  • 腹部エコー、前立腺エコーの検査を行い、結果を理解する。画像から癌の診断をする。
  • 排泄性尿路造影に立ち会い、検査の内容と結果を理解する。また救急医療として造影剤副作用に対する処置を学習する。
  • 逆行性尿道造影に立ち会い、患者に接する態度を学ぶ。検査の結果を理解する。
  • 膀胱鏡検査に立ち会い、患者に接する態度を学ぶ。硬性鏡と軟性鏡があること、またその特性について学ぶ。
  • 内視鏡を用いたカテーテル検査(逆行性腎盂造影など)に立ち会う。

5.病棟管理

副主治医として患者を受け持つ。検査計画や治療計画の作成には主治医との討論や診療科でのカンファレンスなどを通じて積極的に参加する。

  • 術前の全身状態、基礎疾患を把握する。手術に向けての基礎疾患の対応を学ぶ。
  • 症例検討会に参加し、受け持ち患者を提示する。
  • 回診時に指導医のもとで処置をする。
  • 興味ある症例研究に参加する。

6.手術

手洗いをして、手術助手として参加することを基本とする。

  • 手術前には、必ず手術書を熟読し、内容を把握しておく。
  • 手術にはできるだけ参加して、その留意点を理解し、記録する。
  • 手術の助手をする。
  • 切除標本の記録・整理に参加し記録する。
  • 病理所見を理解する。
  • 内視鏡手術においては、内視鏡の構造、操作を理解する。
  • 簡単な縫合糸の結紮や糸切りを行う。

7.小手術

  • 病的包茎、尿道カルンケルなどの手術は、泌尿器科で行われていることを理解する。
  • 体外衝撃波結石破砕術に参加し、機械の仕組み・特性を理解する。

8.救急医療

  • 学外臨床実習期間中に担当指導医が日当直の時は、これに付いて回り一般病院での救急医療の現場に参加する。
  • 急性腹症に対する診断技術を理解する。その中で泌尿器科疾患の対応を身につける。他科のスタッフと連絡の取り方、救急外来での動きを学ぶ。

学外臨床実習について

選択臨床実習で泌尿器科を選択した学生には希望があれば学外実習を積極的に取り入れていく方針である。学外実習病院とはたえず密に連携をとり、大学との一体感を持たせる。病院の特徴を提示し、希望を募る。(学外実習における実習期間、実習時間、交通手段、実習中の事故、学生の健康診断書、既往歴、HBワクチン接種状況、その他の注意事項は名古屋市立大学医学部から示される学外実習要項に従う。)

学外実習内容

実習内容は学内実習とほぼ同一であるが、一次、二次救急の診察に学外実習担当医の救急業務に立ち会って参加する。救急医療現場における泌尿器科医の役目について学ぶ。

学外実習病院の基本情報

名古屋市立東部医療センター 泌尿器科
院長:佐藤孝一、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):丸山哲史
受け入れ学生人数:1タームに原則として2名まで
病院の特徴 名古屋市の市民病院の中核として、幅広くかつ専門性の高い医療を提供している。
実習方法の方針 現場に即した実践的医療と、さまざまな手術を経験してもらう。
豊川市民病院 泌尿器科
院長:吉野内猛夫、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):伊藤尊一郎
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 豊川市の中核病院として地域医療を中心とした、幅広い医療を行っている。小児泌尿器科の専門外来を行っている。
実習方法の方針 臨床研修指定病院としての研修プログラムに準じた臨床実習を行う。数多くの外来・病棟の一般泌尿器科診療、処置、検査、手術を実習するとともに、小児泌尿器についても実習する。
安城更生病院 泌尿器科
院長:浦田士郎、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):岡村武彦
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 西三河最大規模の病院。救急・時間外診療も多く、患者サービスもきわめて良い。また専門性の高い医療を行っている。
実習方法の方針 よく遭遇する疾患から珍しい症例まで、多くの経験をしてもらう。また医療サービスとは何かということについて考えてもらえるようなカリキュラムを組む予定である。
豊田厚生病院 泌尿器科
院長:片田直幸、学外実習指導責任者(副院長・泌尿器科部長):岩瀬 豊
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 患者数、手術件数が多く、泌尿器科では、悪性腫瘍、前立腺肥大症、尿路結石症の患者が多い。
実習方法の方針 一般病院に必要な患者への応対、スピーディさ、コメディカルスタッフたちとの協調など、大学の教育では対応しきれないことを覚えていってもらいたい。
名城病院 泌尿器科
院長:伊藤降之、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):加藤 誠
受け入れ学生人数 1タームに1名のみ
病院の特徴 名古屋市の中心部、名古屋城付近にある、国家公務員共済組合の病院。
実習方法の方針 悪性腫瘍、尿路結石、尿路感染症患者等を中心に、都市部の医療を実習してもらう。
名古屋市立西部医療センター 泌尿器科
院長:勝見康平、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):伊藤恭典
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 名古屋市の北部に位置する250床の病院。産科が二次救急を行い、NICUもあるので、小児泌尿器科疾患が多いのが特徴。
実習方法の方針 個人指導のシステムで、診療の流れ(初診・検査・入院・手術・退院・通院など)を経験してもらう。
厚生連海南病院 泌尿器科
院長:山本直人、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):窪田裕樹
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 愛知県西部の基幹病院として海部津島医療圏の公的医療機関の役割を担っている。
実習方法の方針 癌患者のQOLを重視した手術治療、とくに尿路変更を重点的に指導する。また泌尿器科救急疾患についても経験してもらいたい。
江南厚生病院 泌尿器科
院長:加藤幸男、学外実習指導責任者(泌尿器科部長):坂倉 毅
受け入れ学生人数 1タームに原則として2名まで
病院の特徴 尾張北部医療圏の北部地域(江南市、丹羽郡大口町・扶桑町、犬山市)の急性期医療を担う中核病院。
実習方法の方針 泌尿器科診療における診察手順、検査手技および手術補助を指導するとともに、医療の中心である医師とコメディカルの連携の重要性を習得していただく。

実習スケジュール ※学外施設により違いがあるので注意

1.学外実習のある場合

第1週
学内C.C.
学内C.C.
学外C.C.
学外C.C.
学外C.C.
第2週
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.

2.学内専属コースの場合

第1週
学内C.C.
学内C.C.
学外C.C.
学外C.C.
学外C.C.
第2週
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.
学内C.C.

※C.C.:クリニカルクラークシップ

注意点注意点

  1. 通常の2週間のコースを選択した場合には、原則として第1週の水・木・金曜日の3日間が学外実習となりますが、同タームに同一学外施設での実習希望者が複数になった場合には、学外施設の担当者と調整して適切にアレンジします。
  2. 学内専属コースを設けています。泌尿器科の誇る精鋭が、心をこめて徹底的に指導しますので、是非学内専属コースを希望して下さい。
  3. 2週間の実習中、学内・学外を問わず、担当教官(実習前に決まります)と密に連絡をとり、経過の報告を忘れないようにして下さい。
  4. 郡教授の総括は、原則として2週目の実習最終日(金曜日)に行われますが、流動的です。実習中に担当教官に確認して下さい
  5. 連続4週間あるいは合計4週間の泌尿器科選択実習を行う学生については、医局長あるいは病院教授が、学生と相談の上、希望に合わせて最高の実習ができるようスケジュールを工夫します。
  6. 泌尿器科実習の前に、必ず担当教官と連絡を取り、初日のスケジュールを確認しておいて下さい。

選択制臨床実習評価項目:「泌尿器科研修内容及び到達目標」

選択制臨床実習評価項目:「泌尿器科研修内容及び到達項目」
A:目標に達した B:目標に近い C:目標に遠い
  自己評価 指導医評価
A
B
C
A
B
C
(検査・病棟)            
適切な問診ができる            
患者、家族へのインフォームドコンセント            
採血、点滴を理解できる            
検尿ができ、よめる            
尿道カテーテルを安全に挿入できる            
直腸診の所見がとれる            
超音波ができ、読影できる            
膀胱鏡の所見をとれる            
前立腺生検の助手ができる            
仙骨麻酔の助手ができる            
逆行性腎盂造影の助手ができる            
CT、MRIを読影できる            
IVP,RCUG,VCUGの読影ができる            
UFM,CMGを評価できる            
             
(手術)(助手として参加)            
病的包茎根治術            
尿道下裂修復術            
ESWL            
精巣固定術(腹腔鏡手術含む)            
精巣摘除術(腹腔鏡手術含む)            
陰嚢水腫根治術            
TUR-Bt            
水腎症;腎盂形成術(ロボット・腹腔鏡手術含)            
経尿道的尿道切開術            
経皮的腎瘻造設術            
被膜下前立腺摘除術            
TUL・PNL            
高位精巣摘除術            
尿管膀胱新吻合術(ロボット・腹腔鏡手術含)            
尿失禁根治手術            
腎摘除術(腹腔鏡手術含む)            
膀胱全摘除術            
前立腺全摘除術(ロボット・腹腔鏡手術含む)            
回腸導管造設術            
代用膀胱造設術            
選択制臨床実習評価項目:「泌尿器科研修内容及び到達目標」(pdfファイル)
トップページよくある質問お問い合せサイトマップサイトポリシー