本教室の黎明期は、初代教授故岡直友先生ら数名により築かれた。
岡先生は本学の前身である名古屋市立女子医学専門学校時代から本医学部皮膚泌尿器科学教室時代を通じて診療に尽力され昭和28年に教授に就任された。先生は水腎症の研究で有名で、「岡の分類」として教科書にも掲載されている。さらに、経直腸式前立腺穿刺造影法の開発や、当時としては目新しい血液透析を導入されるなど革新的な仕事をされ、昭和50年には第25回日本泌尿器科学会中部連合地方会(現中部総会)会長を務められた。

昭和51年に2代教授として故大田黒和生先生が赴任された。
先生は日本の小児泌尿器科の草分けで、全国から先天奇形で悩む数多くの患児が当科を訪れた。また、尿路性器悪性腫瘍の研究も教室の柱とし、膀胱癌、前立腺癌などの手術療法に加え化学療法、放射線療法などを併用した集学的療法を積極的に行った。大田黒先生は昭和62年に第37回日本泌尿器科学会中部総会会長を、そして平成4年には念願の小児泌尿器科学会を設立され、第1回学術大会の会長を務められた。

平成5年9月に郡健二郎教授が第3代目として就任された。
この頃より教室員が増加し、毎年5〜6名の若い仲間を迎えている。マンパワーの増大は研究グループの先端化と多様化を可能にし、郡教授が専門とする尿路結石、尿路悪性腫瘍、小児泌尿器科、男性不妊、排尿生理の研究を精力的に進めている。また、特徴的なこととして宇宙開発事業団やアメリカ航空宇宙局の支援を得て、宇宙における尿路結石の発生や男子妊孕性を研究している。 臨床の特徴の一つは、フランスとの共同研究により前立腺癌の腹腔鏡手術に早くから取り組んだことで、全国でも有数の治療を行っている。
これらのことは、郡教授が学会活動として開催も多く、日本泌尿器科学会、日本尿路結石症学会、日本腎臓学会、日本不妊学会、日本アンドロロジー学会、日本性機能学会、日本宇宙医学学会、日本内分泌外科学会などの理事を務めていることからも伺い知ることができる。 このような業績が認められ、郡教授は平成11年に中日文化賞、平成16年に日本医師会医学賞、平成17年には杉田玄白賞を受賞されている。さらに平成20年4月には紫綬褒章を受章される栄誉に浴されている。また教室員も泌尿器科学会などから毎年2〜3名が学会賞、奨励賞などを受賞している。

新臨床研修医制度、医療費削減、大学の独法化など、最近の医療・医学部を取りまく環境は厳しくなっているが、泌尿器学教室は教室員が一丸となって、さらに飛躍していくように努めている。

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