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第93回日本泌尿器科学会総会賞を受賞して 名古屋市立大学大学院医学研究科 病態外科学講座 腎・泌尿器科分野 水野健太郎 先頃東京で行われました、第93回日本泌尿器科学会総会(2005年4月13日〜16日)におきまして、私達の演題「ES細胞分化系を用いた生殖細胞の発生分化に関わる責任遺伝子の同定」に対して総会賞を頂く事ができました。元来、賞と名の付くものとは縁遠い私でしたが、諸先生方のご指導により今回の栄誉に与ることができ、本当にありがたく思っております。本研究は、2003年3月〜2005年1月までの約2年間、三菱化学生命科学研究所の野瀬俊明先生のもとで行ったものです。もともと生殖腺の発生、特に精巣下降に関する動物実験などを行っていた私が大学院に入学後、もう少し基礎的な観点から研究を進めていきたいという思いで、何の面識もない野瀬先生へ手紙を書いたのが始まりでした。野瀬先生のグループは、Vasaという遺伝子に着目しES細胞から生殖細胞への分化を可視化することによって、ES細胞由来の精子形成を世界で初めて報告されています。この分化・培養系を使った研究を行いたいという私の希望を快く受け入れてくださり、本研究がスタートいたしました。最初はPCRも満足に出来なかった私ですが、Subtractionという方法を会得し、基礎研究の流れというものを知ることができたことは大変よい経験であったと考えております。本研究の結果はまだまだ発展途上にあり、今後は同定した遺伝子の機能解析という非常に手間のかかる、重要な仕事が残っております。またさらにそれらを臨床の場へ応用できるようにせねばなりません。今後も諸先生方のご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、突然の申し出にも応じて下さり懇切に指導していただいた野瀬先生とラボの皆さん、国内留学を快く認めてくださり細やかな心遣いをしていただいた郡先生、ともすれば弱気になりがちな私を叱咤していただいた林先生、そしてその他様々な面でサポートして頂いた教室の先生方にもこの場をお借りして感謝いたします。 |
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