診療のご案内

 

胃癌は、年間70例で、進行度に応じ、早期粘膜癌にはQOLの向上を目指した腹腔鏡下手術を、進行癌には深達度に応じた重点徹底郭清と生理的再建法を取り入れています。とくに、胃上部の胃癌に対する胃上部切除や進行癌に対する胃全摘術では、教室で開発した再建術式をとりいれ、術後の逆流症状などの合併症は極めて少ないです。
胃癌の予後は、stageI 100%、II 80%、III 50%の5年生存率を達成している。高度進行癌や再発例に対しては、EBMに基づく補助化学療法の導入、リポソームや水酸化アパタイトなどの生体親和性に優れた粒子に封入した抗癌剤を用いた徐放性化学療法の経動脈・経門脈投与、腹腔内投与を行っており、多発肝転移や胸膜播種にも著効を示しています。とくに、5−FU系統の化学療法に際しては、赤毛准教授が開発したDPD阻害活性に基づく個別のオーダーメード療法により、抗癌剤による副作用発現の抑制を図っています。

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