診療のご案内

 

栄養管理

術後栄養管理は、手術後の回復に極めて重要な問題ですが、竹山教授は、安全確実な中心静脈栄養カテーテルを開発し、適正な輸液管理とともに微量元素による術後代謝障害の予防を行っており、術後合併症の頻度は極めて少なきなっています。
さらに、管理栄養士、看護師らとともにNST(nutrition support team)をつくり、経腸栄養の普及推進などにより、術後の種々の病態に即した長期的な栄養管理に取り組んでいます。
赤毛准教授らは、癌の再発に対して、血管内や腹腔内リザーバー留置による抗癌免疫化学療法および経腸栄養を行い、延命とQOLの改善に積極的に取り組んでいます。

緩和療法

日本人の死亡原因の3分の1は「がん」であり、がんの治療中や終末期には身体的、精神的なさまざまの苦痛を経験します。その苦痛を軽減する医療が「緩和ケア」です。消化器外科の領域ではがんの治療に当たることが多く、早期発見・早期治療により治癒する患者さんが多くなっています。しかし、医学の進歩した現在でも、残念ながらがんが進行して亡くなられる患者さんもいます。そのような患者さんへの「緩和ケア」は、外科医にとっては基本スキルです。がん対策基本法の制定により緩和ケアを広める活動がここ数年盛んになっており、外科医が緩和ケアチームのリーダーとなるなど、全国的に緩和ケアに外科医が深く関わっています。当院でも2009年4月に「緩和ケア部」が設置され、消化器外科より専任スタッフを輩出しており、当院消化器外科ではより専門的な緩和ケアの習得が可能です。

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